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2011年12月

2011年12月 3日 (土)

リサーチ会社のインプット

良いリサーチサービスを提供するには、社員が主体的に学習して、新しい情報を収集し、付加価値を付けることがとても大事だと思います。

私はもう自分では案件を担当しなくなりましたが、こちらでもご紹介したIBM(SPSS)の「Business Analytics Forum Japan 」や、JMRAの「アニュアルカンファレンス」、それに、消費者行動研究学会のカンファレンス、日本マーケティング協会(JMA)のセミナー、JMRX勉強会等にできるだけ参加するようにしています。

そして、当社の社員にもこれらのイベントやセミナーには、できるだけ参加するように勧めています。それでも案件が忙しいため、大きなイベントでも10人位が参加するのがやっとという状態です。

しかし、それぞれのイベントやセミナーに行って感じるのは、ネットリサーチ会社の社員が非常に少ないことです。

アドホック調査の4割もネットリサーチが占める様になり、その役割が大きくなっているのに、勉強会や研究発表のイベントでは、従来型のリサーチ会社さんからの出席者の方が圧倒的に目立つのはどうしてなのでしょう?

1つには、ネットリサーチ会社には、リサーチビジネスというより、リサーチインフラを提供する「インターネットビジネス型」の会社が多いこともあると思います。

調査の設計や分析、レポーティング、提案は、従来型のリサーチ会社さんや、広告代理店さん、シンクタンクさんが行って、そこのデータ回収やパネルサプライをネットリサーチ会社が担当するという構造です。

そして、もう1つはネットリサーチ会社がスピード対応の中で、今日の明日のという短い納期に追われているため、なかなか半日、1日のインプットの時間が確保できないのが影響しているようにも思います。

学習して新しい技術や情報インプットしなければお客様に喜ばれる良いサービスは提供できないのに、学習する時間が確保できない、インプットしてもそれが活かせる業務でない、というあたりがネットリサーチ業界の矛盾なのかもしれません。

あるネットリサーチ会社では、今でも100時間近い残業をしているという話を聞いています。これでは忙しすぎて勉強しようと思ってもできないでしょう。

当社の残業時間はこの3年間で10時間ほど減少して平均35時間になりました。そして、リサーチのノウハウを提供する「リサーチビジネス」で生きて行きたいので、できるだけ社員に勉強する機会を設けて、技術対応で評価頂ける会社にしたいと考えています。

なかなか思うようには行きませんが、「勉強会やイベントには、参加しろ、参加しろ・・・」と言い続けるつもりです。

〇日本消費者行動研究学会 コンファレンス

http://www.jacs.gr.jp/conference/index.htm

〇JMRX勉強会

http://kokucheese.com/main/host/JMRX%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A

2011年12月10日 (土)

インテージさんとの提携

当社は2009年11月にリサーチ会社トップのインテージさんと若干の資本提携をして、ネットリサーチの分野などでの協業をさせていただいています。

インテージさんは社歴が51年もあり、東証1部に上場し、従業員はグループで2,000人もいる日本で1番大きなリサーチ会社です。そして、日本マーケティング・リサーチ協会の会長も同社の田下会長が務めているなど、日本のリサーチ業界のリーダーであることは間違いありません。

インテージさんもマクロミルさんと同様に巨大なリサーチ会社で、ネットリサーチにも積極的に取組んでいますが、同社は間違いなく「リサーチビジネス」に軸足をおいた会社です。

インテージさんの方と話をしていると、リサーチのことが良く分かっていて、リサーチの技術がしっかりしていて技術者としての拘りのある社員が沢山おられることが分かります。

そして、長年リサーチに係わってきた方々が経営をしているので、リサーチの現場感覚が経営層まで浸透していることが分かりますし、そのことが同社の強みなのだと思います。

ネットリサーチのパネルやデータの品質に関しても色々な研究をしていますし、品質の良いネットリサーチをどうやって提供したら良いかも真剣に考えていて、ネットリサーチに対する価値観にも共通するとこがあると感じています。

そのため、あることを切っ掛けに資本提携をお願いしました。当社はインテージさんとも連携をしながら、ネットリサーチ市場が少しでも良い方向に動くように、「リサーチビジネス」の視点で微力を尽くしたいと考えています。

〇インテージ http://www.intage.co.jp/

 

2011年12月17日 (土)

インテージフォーラム

111025_1312~001インテージさんの知人からお誘いを受けて、プライベートイベントの「インテージフォーラム2011」に始めて出席させていただきました。

プライベートイベントですからお客様を招いた小さなイベントだと思っていましたが、場所は有楽町の東京国際フォーラムですし、プログラムの内容も充実していて、約1,000名もの参加者が集まる大規模なものでした。

JMRAのアニュアルカンファレンスの今年の出席者は470名と発表されていますので、その2倍以上の人数を1社で集めるのですから凄いですよね。

特別講演で日本サッカー協会の川渕キャプテンの話を聞いた後に、沢山のミニセッションから興味あるテーマをいくつか聴講できます。

マーケティングROIの評価や、モバイルでの新しいソリューションの実験や、パネルデータを使った新しいPDCAの活用や、中国市場の中での日本ブランド、アジア新興国での新商品開発スキームなど、どれも興味深い内容でした。

学会や協会での研究発表よりも実践的で具体的な内容が多いので、勉強になりますし、参加費が無料というのもありがたいです。

リサーチ関係の先端情報に触れる良い機会と思いますので、ご興味があれば来年の秋に出席してみては如何でしょうか。

〇インテージフォーラム2011

http://www.intage.co.jp/forum/

2011年12月23日 (金)

スミスさんのリサーチ撤退

NTTデータスミス(元スミス社)がマーケティングリサーチ事業から撤退されました。

具体的にはリサーチ部門をドイツ系のリサーチ会社のGFK社に売却して、今後は情報システム事業に特化して行くということだそうです。

スミス社はもともと西友系のリサーチ会社で、リサーチ事業の歴史も長く、優秀なリサーチャーの多い会社という印象があります。それがNTTデータのグループ会社になって、今回は外資系企業にリサーチ業務が引き継がれたことになります。

先日のJMRAのカンファレンスで、ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパンのリサーチャーが研究報告をされていました。とてもユニークな研究発表でしたので、どんな会社なのかと思っていましたが、元スミスのリサーチャーだったと後から分かりました。

スミスさんもネットリサーチに取組まれていたので、私も何度か情報交換をしたこともありました。伝統と技術力のあるリサーチ会社がなくなるのは寂しい気がします。

ネットリサーチ業界だけでなく、リサーチ業界全体も変化していることを実感させられる出来事でした。

 

(NTT データスミス社のニュースリリースの抜粋)

株式会社NTT データスミス(以下、スミス)はマーケティングリサーチ(以下、MR)事業を、2011年10 月1 日より、ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパン株式会社(以下、GfK-CRJ)へ事業譲渡することになりましたので下記の通りお知らせします。
なお、スミスはMR事業を除く、情報システム事業など現行のすべての事業については従来通り継続いたします。

当該会社の概要

【株式会社NTTデータスミス】(2011年4月1日現在)
代表者 代表取締役社長 本間 洋
所在地 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60-51F
設立年月日 1969 年9 月
主な事業の内容 マーケティングリサーチ事業/システム開発事業
資本金 94 百万円
従業員数 100 名

【ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパン株式会社】
代表者 代表取締役社長 平野 享一
所在地 東京都新宿区西新宿6-22-1 新宿スクエアタワー29 階
設立年月日 2009 年9 月
主な事業の内容 カスタムリサーチ事業
資本金 80 百万円
従業員数 23 名(2011 年7 月末現在)

2011年12月28日 (水)

消費意識調査2011

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最近の調査結果から「消費意識に関するアンケート調査」
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2011年9月に「消費意識」の自主調査を行いました。同じテーマの調査は2年前にも実施していますので、その比較の中で特徴的なことを紹介します。

1年前と比べた収入は、減少が35%で増加の15%を大きく上回っています。
また、1年前と比べた購買意欲も減少が34%、増加15%で、収入減→購買意欲の低下、という悪循環が続いている結果でした。
しかし、2年前の調査結果と比べると、消費意欲の低下は45%→34%(11%減)で、支出額の減少も38%→25%(13%減)と改善しています。

まだ不況が続いて収入の減少が続き、震災や原発問題の影響で社会不安も続いているため、消費マインドは冷えた状態ですが、この調査結果を見る限り消費マインドの冷え込みは昨年度で底を打ったのかもしれません。

1年前と比べてお金をかけていることは、1)食品・飲料、2)旅行・レジャー、3)外食・グルメで、お金をかけるのを我慢しているのは、1)旅行・レジャー、2)衣料品・アクセサリー、3)外食・グルメとなっています。

不況と収入減少の中で「節約しつつ、ちょっと贅沢を楽しむ(38%)」という消費行動スタイルの生活者が増えているようです。

調査結果は下記で公開しています。また、詳細なレポートも作っていますので、ご興味がありましたらご覧下さい。

○消費意識に関するアンケート調査(第2回)2011.9
http://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=15817

○消費意識に関するアンケート調査(第1回)2009.9
http://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=13411

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

 

本日で2011年の業務は終了しました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

2011年12月29日 (木)

2011年のヒット番付調査

年末は日経MJさんが毎年ヒット番付を行ったり、日本漢字能力検定協会が今年の漢字を発表したりしていますので、当社でも12月の定期アンケート調査で「2011年のヒット番付調査」を行いました。

調査時期は2011年の12月1日~5日で、マイボイスのモニターから11,686人の回答を集めました。

2011年が「良い年であった」という意見は44%で、昨年の54%と比べて10ポイント下がっています。3月の東日本大震災や原発問題等で日本社会の不安が増幅していることが反映した結果といえます。

今年の漢字は「絆」であると協会から発表されましたが、当社の調査で「2011年を1文字で現すと?」という質問(FA)で1番多かったのは、「忍」、で、次いで、「災」、「苦」、「絶」、「震」と続き、「絆」は6位という結果でした。

最も印象に残った出来事は「東日本大震災」がトップで、「なでしこJAPANのワールドカップ優勝」が2位、最も流行したと思う言葉は「なでしこジャパン」がトップ。その他は「絆」、「がんばれ・がんばろう東日本/日本」、「ポポポポ~ン」、「節電」など震災関連が多くなっています。

また、2011年に最もヒットした/来年ヒットすると思う商品・サービスのいずれも「スマートフォン関連」がトップ。節電・エコ関連商品や、電気自動車などもヒットと予測に入っていました。

確かに2011年はそんな1年だったなと納得できる調査結果でした。来年の2012年は飛竜のごとく成長できる良い1年になるよう頑張って行きたいですね。

来年もよろしくお願いいたします。

〇「2011年のヒット番付」の調査結果はこちらでご覧いただけます。

http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/16117/index.html

6.2011年で最もヒットしたと思う商品・サービス
〔2011年の1年間で、最もヒットしたと思う「商品・サービス」を1つだけお答えください〕
 

2011年ヒット番付

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

プロフィール

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Takai kazuhisa

伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで、1999年にネットリサーチ会社のマイボイスコムを立ち上げて社長をやっています。会社を作ることより続けること、良い会社を目指して経営することの難しさ日々感じながら奮闘している毎日です。夜は神田や神保町あたりの居酒屋に出没し、休日は自然散策やアウトドアを楽しんでいます!