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2022年1月 2日 (日)

新年の挨拶 マイボイスコム

明けましておめでとうございます。マイボイスコムはお陰様で23回目の新年を迎えることができました。これも皆様のご愛顧のお陰で心から感謝申し上げます。

昨年度からのコロナ禍によってリサーチ市場も大きな影響を受けています。日本マーケティングリサーチ協会の「第46回経営業務実態調査(2021年6月24日発表)」によると、2020年度のアドホック調査市場は1350億円で前年度比93.1%で▲6.9%も減少しています。昨年度は感染防止のために会場調査やグループインタビューの様な人が集まる調査ができなくて、マーケティングリサーチも大幅に削減されました。

その中でインターネット調査は前期比105.9%の807億円で伸びていて、人の接触がないインターネット調査によりシフトした結果といえます。そして、ウィズコロナで生活行動や消費行動も変わっていますから、企業もその購買行動の変化を捉えてマーケティング戦略を見直すことが必要となっており、インターネット調査の役割が大きくなっています。

2021年度のリサーチ市場が増加に転ずるのか、インターネット調査の比率が高まるのかは分かりません。インターネット調査では把握できないことも多々ありますし、既に会場調査やグループインタビューも復活していて、昨年度よりはコロナ前の構造に戻るとも思われますが、それでも出来るだけインターネット調査でという流れは変わらないでしょうし、グループインタビュー等もオンラインが増えているので、定量、定性の両面でインターネット調査の役割がより大きくなるように思われます。

問題はインターネット調査が、自動化と装置化による早さと安さの競争が主軸となってきたため、お客様の課題を理解し適切な調査設計ができて、実査と分析とレポーティングと考察提案まで出来るリサーチ会社が大幅に減少していることです。自社にリサーチスタッフがいる企業は良いでしょうが、そうでない事業会社はお客様の変化を把握する手段が限られてしまいます。

今のインターネット調査の納期と価格では、リサーチャーを育成して、自動化したリサーチよりより多くの作業工数のかかるコンサル型リサーチを提供するのが難しい状況です。そして、同じインターネット調査という認識では同じ価格帯で競争せざるを得ないジレンマがあります。

そのため当社は自主調査による「アンケートデータベース(MyEL)」と、独自の技術で開発した「テキストマイニング(TextVoice)」のデジタルマーケティングで固定収益を作り、Consultancy & StoryTellerと言われる高付加価値なコンサル型リサーチを実現する方針で事業構造の変化に努めてきました。

「テキストマイニング(TextVoice)」も2年前から大手の食品会社や飲料会社、流通企業、金融会社、広告代理店、リサーチ会社等への導入が進み、やっと収益が出るようになりました。その収益も活用しながらコンサル型リサーチの実現を目指して努力を続けたいと思います。

当社の経営理念は「生活者と企業のコミュニケーションメディアとして、クオリティの高い生活者情報と専門性の高いサービスで企業のマーケティングを支援し、豊かな消費生活に貢献する。」です。お客様に信頼されるリサーチを提供し、サービスの品質で選ばれる会社にするため社員一同頑張って参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2022年1月1日

マイボイスコム株式会社

代表取締役社長 高井和久

https://www.myvoice.co.jp/feature/

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Takai kazuhisa

伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで、1999年にネットリサーチ会社のマイボイスコムを立ち上げて社長をやっています。会社を作ることより続けること、良い会社を目指して経営することの難しさ日々感じながら奮闘している毎日です。夜は神田や神保町あたりの居酒屋に出没し、休日は自然散策やアウトドアを楽しんでいます!