ネットリサーチ業界 Feed

2011年12月 3日 (土)

リサーチ会社のインプット

良いリサーチサービスを提供するには、社員が主体的に学習して、新しい情報を収集し、付加価値を付けることがとても大事だと思います。

私はもう自分では案件を担当しなくなりましたが、こちらでもご紹介したIBM(SPSS)の「Business Analytics Forum Japan 」や、JMRAの「アニュアルカンファレンス」、それに、消費者行動研究学会のカンファレンス、日本マーケティング協会(JMA)のセミナー、JMRX勉強会等にできるだけ参加するようにしています。

そして、当社の社員にもこれらのイベントやセミナーには、できるだけ参加するように勧めています。それでも案件が忙しいため、大きなイベントでも10人位が参加するのがやっとという状態です。

しかし、それぞれのイベントやセミナーに行って感じるのは、ネットリサーチ会社の社員が非常に少ないことです。

アドホック調査の4割もネットリサーチが占める様になり、その役割が大きくなっているのに、勉強会や研究発表のイベントでは、従来型のリサーチ会社さんからの出席者の方が圧倒的に目立つのはどうしてなのでしょう?

1つには、ネットリサーチ会社には、リサーチビジネスというより、リサーチインフラを提供する「インターネットビジネス型」の会社が多いこともあると思います。

調査の設計や分析、レポーティング、提案は、従来型のリサーチ会社さんや、広告代理店さん、シンクタンクさんが行って、そこのデータ回収やパネルサプライをネットリサーチ会社が担当するという構造です。

そして、もう1つはネットリサーチ会社がスピード対応の中で、今日の明日のという短い納期に追われているため、なかなか半日、1日のインプットの時間が確保できないのが影響しているようにも思います。

学習して新しい技術や情報インプットしなければお客様に喜ばれる良いサービスは提供できないのに、学習する時間が確保できない、インプットしてもそれが活かせる業務でない、というあたりがネットリサーチ業界の矛盾なのかもしれません。

あるネットリサーチ会社では、今でも100時間近い残業をしているという話を聞いています。これでは忙しすぎて勉強しようと思ってもできないでしょう。

当社の残業時間はこの3年間で10時間ほど減少して平均35時間になりました。そして、リサーチのノウハウを提供する「リサーチビジネス」で生きて行きたいので、できるだけ社員に勉強する機会を設けて、技術対応で評価頂ける会社にしたいと考えています。

なかなか思うようには行きませんが、「勉強会やイベントには、参加しろ、参加しろ・・・」と言い続けるつもりです。

〇日本消費者行動研究学会 コンファレンス

http://www.jacs.gr.jp/conference/index.htm

〇JMRX勉強会

http://kokucheese.com/main/host/JMRX%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A

2011年12月10日 (土)

インテージさんとの提携

当社は2009年11月にリサーチ会社トップのインテージさんと若干の資本提携をして、ネットリサーチの分野などでの協業をさせていただいています。

インテージさんは社歴が51年もあり、東証1部に上場し、従業員はグループで2,000人もいる日本で1番大きなリサーチ会社です。そして、日本マーケティング・リサーチ協会の会長も同社の田下会長が務めているなど、日本のリサーチ業界のリーダーであることは間違いありません。

インテージさんもマクロミルさんと同様に巨大なリサーチ会社で、ネットリサーチにも積極的に取組んでいますが、同社は間違いなく「リサーチビジネス」に軸足をおいた会社です。

インテージさんの方と話をしていると、リサーチのことが良く分かっていて、リサーチの技術がしっかりしていて技術者としての拘りのある社員が沢山おられることが分かります。

そして、長年リサーチに係わってきた方々が経営をしているので、リサーチの現場感覚が経営層まで浸透していることが分かりますし、そのことが同社の強みなのだと思います。

ネットリサーチのパネルやデータの品質に関しても色々な研究をしていますし、品質の良いネットリサーチをどうやって提供したら良いかも真剣に考えていて、ネットリサーチに対する価値観にも共通するとこがあると感じています。

そのため、あることを切っ掛けに資本提携をお願いしました。当社はインテージさんとも連携をしながら、ネットリサーチ市場が少しでも良い方向に動くように、「リサーチビジネス」の視点で微力を尽くしたいと考えています。

〇インテージ http://www.intage.co.jp/

 

2011年12月17日 (土)

インテージフォーラム

111025_1312~001インテージさんの知人からお誘いを受けて、プライベートイベントの「インテージフォーラム2011」に始めて出席させていただきました。

プライベートイベントですからお客様を招いた小さなイベントだと思っていましたが、場所は有楽町の東京国際フォーラムですし、プログラムの内容も充実していて、約1,000名もの参加者が集まる大規模なものでした。

JMRAのアニュアルカンファレンスの今年の出席者は470名と発表されていますので、その2倍以上の人数を1社で集めるのですから凄いですよね。

特別講演で日本サッカー協会の川渕キャプテンの話を聞いた後に、沢山のミニセッションから興味あるテーマをいくつか聴講できます。

マーケティングROIの評価や、モバイルでの新しいソリューションの実験や、パネルデータを使った新しいPDCAの活用や、中国市場の中での日本ブランド、アジア新興国での新商品開発スキームなど、どれも興味深い内容でした。

学会や協会での研究発表よりも実践的で具体的な内容が多いので、勉強になりますし、参加費が無料というのもありがたいです。

リサーチ関係の先端情報に触れる良い機会と思いますので、ご興味があれば来年の秋に出席してみては如何でしょうか。

〇インテージフォーラム2011

http://www.intage.co.jp/forum/

2011年12月23日 (金)

スミスさんのリサーチ撤退

NTTデータスミス(元スミス社)がマーケティングリサーチ事業から撤退されました。

具体的にはリサーチ部門をドイツ系のリサーチ会社のGFK社に売却して、今後は情報システム事業に特化して行くということだそうです。

スミス社はもともと西友系のリサーチ会社で、リサーチ事業の歴史も長く、優秀なリサーチャーの多い会社という印象があります。それがNTTデータのグループ会社になって、今回は外資系企業にリサーチ業務が引き継がれたことになります。

先日のJMRAのカンファレンスで、ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパンのリサーチャーが研究報告をされていました。とてもユニークな研究発表でしたので、どんな会社なのかと思っていましたが、元スミスのリサーチャーだったと後から分かりました。

スミスさんもネットリサーチに取組まれていたので、私も何度か情報交換をしたこともありました。伝統と技術力のあるリサーチ会社がなくなるのは寂しい気がします。

ネットリサーチ業界だけでなく、リサーチ業界全体も変化していることを実感させられる出来事でした。

 

(NTT データスミス社のニュースリリースの抜粋)

株式会社NTT データスミス(以下、スミス)はマーケティングリサーチ(以下、MR)事業を、2011年10 月1 日より、ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパン株式会社(以下、GfK-CRJ)へ事業譲渡することになりましたので下記の通りお知らせします。
なお、スミスはMR事業を除く、情報システム事業など現行のすべての事業については従来通り継続いたします。

当該会社の概要

【株式会社NTTデータスミス】(2011年4月1日現在)
代表者 代表取締役社長 本間 洋
所在地 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60-51F
設立年月日 1969 年9 月
主な事業の内容 マーケティングリサーチ事業/システム開発事業
資本金 94 百万円
従業員数 100 名

【ジーエフケー・カスタムリサーチ・ジャパン株式会社】
代表者 代表取締役社長 平野 享一
所在地 東京都新宿区西新宿6-22-1 新宿スクエアタワー29 階
設立年月日 2009 年9 月
主な事業の内容 カスタムリサーチ事業
資本金 80 百万円
従業員数 23 名(2011 年7 月末現在)

2011年12月28日 (水)

消費意識調査2011

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最近の調査結果から「消費意識に関するアンケート調査」
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2011年9月に「消費意識」の自主調査を行いました。同じテーマの調査は2年前にも実施していますので、その比較の中で特徴的なことを紹介します。

1年前と比べた収入は、減少が35%で増加の15%を大きく上回っています。
また、1年前と比べた購買意欲も減少が34%、増加15%で、収入減→購買意欲の低下、という悪循環が続いている結果でした。
しかし、2年前の調査結果と比べると、消費意欲の低下は45%→34%(11%減)で、支出額の減少も38%→25%(13%減)と改善しています。

まだ不況が続いて収入の減少が続き、震災や原発問題の影響で社会不安も続いているため、消費マインドは冷えた状態ですが、この調査結果を見る限り消費マインドの冷え込みは昨年度で底を打ったのかもしれません。

1年前と比べてお金をかけていることは、1)食品・飲料、2)旅行・レジャー、3)外食・グルメで、お金をかけるのを我慢しているのは、1)旅行・レジャー、2)衣料品・アクセサリー、3)外食・グルメとなっています。

不況と収入減少の中で「節約しつつ、ちょっと贅沢を楽しむ(38%)」という消費行動スタイルの生活者が増えているようです。

調査結果は下記で公開しています。また、詳細なレポートも作っていますので、ご興味がありましたらご覧下さい。

○消費意識に関するアンケート調査(第2回)2011.9
http://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=15817

○消費意識に関するアンケート調査(第1回)2009.9
http://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=13411

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

 

本日で2011年の業務は終了しました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

2011年12月29日 (木)

2011年のヒット番付調査

年末は日経MJさんが毎年ヒット番付を行ったり、日本漢字能力検定協会が今年の漢字を発表したりしていますので、当社でも12月の定期アンケート調査で「2011年のヒット番付調査」を行いました。

調査時期は2011年の12月1日~5日で、マイボイスのモニターから11,686人の回答を集めました。

2011年が「良い年であった」という意見は44%で、昨年の54%と比べて10ポイント下がっています。3月の東日本大震災や原発問題等で日本社会の不安が増幅していることが反映した結果といえます。

今年の漢字は「絆」であると協会から発表されましたが、当社の調査で「2011年を1文字で現すと?」という質問(FA)で1番多かったのは、「忍」、で、次いで、「災」、「苦」、「絶」、「震」と続き、「絆」は6位という結果でした。

最も印象に残った出来事は「東日本大震災」がトップで、「なでしこJAPANのワールドカップ優勝」が2位、最も流行したと思う言葉は「なでしこジャパン」がトップ。その他は「絆」、「がんばれ・がんばろう東日本/日本」、「ポポポポ~ン」、「節電」など震災関連が多くなっています。

また、2011年に最もヒットした/来年ヒットすると思う商品・サービスのいずれも「スマートフォン関連」がトップ。節電・エコ関連商品や、電気自動車などもヒットと予測に入っていました。

確かに2011年はそんな1年だったなと納得できる調査結果でした。来年の2012年は飛竜のごとく成長できる良い1年になるよう頑張って行きたいですね。

来年もよろしくお願いいたします。

〇「2011年のヒット番付」の調査結果はこちらでご覧いただけます。

http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/16117/index.html

6.2011年で最もヒットしたと思う商品・サービス
〔2011年の1年間で、最もヒットしたと思う「商品・サービス」を1つだけお答えください〕
 

2011年ヒット番付

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年1月14日 (土)

キキミミ調査 33-Voice (ライフスタイル調査)

新年の業務が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。

さて、当社のネットリサーチは、専門リサーチャーの一貫対応、パネル管理とデータクリーニングの徹底、アンケートデータベースの提供、独自のリサーチメニューの提案、を特長としています。

その中で、「独自のリサーチメニュー」として、ライフスタイル系の分析メニューの開発に力を入れてきました。当社のライフスタイル分析には「高感度モニター調査(Hi-voice)」、「感性価値調査(Mind-Voice)」、「キキミミ調査(33-Voice)」の3つがあります。

それぞれ面白い分析ができるので追々紹介したいのですが、今日は最近注目されてきた「キキミミ調査(33-Voice)」について少しだけ紹介させていただきます。

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◆ブランド将来診断・キキミミ調査「33-Voice」のご紹介
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「キキミミ調査(33-Voice)」は、慶応義塾大学 商学部の清水聰教授が考案した「聞き耳・死神研究」の成果をもとに、当社と読売広告社さんが参加して、5年ほど前から研究開発を進めてきたものです。

そして、3者で色々な実験調査やデータ検証を行い、この「聞き耳・死神研究」の考え方は、ブランド将来診断に大きく役立ちそうだという結論になり、2010年6月から「キキミミパネル(33-voice)」というサービス名で提供を始めたものです。

キキミミパネルの「聞き耳」層の購入比率が高いブランドは成長が期待でき、「そら耳」層の購入比率の高いブランドはシェアが減少して、市場から撤退してしまう可能性の大きいことが懸念されます。

例えば、2010年6月の自主調査で、聞き耳の「金麦」の飲用が(他の層と比較して)多く、評価も高い傾向が見られましたが、「金麦」はその後、確実に伸長しています。また、同じ調査で聞き耳層で「芦田愛菜ちゃん」の好感度が高い傾向が顕著でしたが、その後の人気上昇はご存知の通りです。

これまでに、食品、菓子、飲料、住宅、健康サービス等の商品やサービスで調査を行い、非常に面白い分析傾向が出るとクライアント様からも高いご評価を頂いています。

商品ブランドの将来を、購買の実態や生活者のブランド意識ではなく、どんな人が購入している商品なのかで仕分けをして判断できるというのが、この分析の独自性であり面白いところです。

清水先生も学会での発表や書籍の執筆を通じて、この研究成果をこれから積極的に発信していかれると思いますので、皆さんも「聞き耳・死神研究」や「キキミミ分析」という言葉を聞かれるかもしれません。

面白い調査分析の手法ですので、興味があれば下記サイトをご覧下さい。

〇ブランド将来診断「キキミミ調査(33-Voice)」の詳細
http://www.myvoice.co.jp/menu/33-voice.html

〇「キキミミ調査(33-Voice)」のニュースリリース

http://www.myvoice.co.jp/news/pdf/release100601.pdf

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年2月25日 (土)

ネット上の口コミ情報に関する調査

前回はソーシャルメディア上の口コミ情報が、ブランドの購入意向と関連があり、近い将来の購買に影響するであろうことをご紹介しました。

これに関連する調査として、当社で「ネット上の口コミ情報に関する調査」を実施していましたので概要をご紹介いたします。


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●最近の調査結果から「ネット上の口コミ情報に関する調査」
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皆さんも家電やPCを購入する時や、旅行や飲食店の予約時にはネット上の口コミ情報を参考にする機会が多いのではないでしょうか。

今回「ネット上の口コミ情報」について調査をしたところ、商品やサービスの購入や利用時に「ネット上の口コミ情報」を参考にするは60%で、参考にしないの23%を大幅に上回りました。

特に家電やPC、旅行、化粧品、飲食店、携帯電話等の購入や利用時に参考にすることが多く、「口コミ件数が多い」「満足ランキングが高い」「同じ評価を色々な人が書いている」のが購入の決め手になっています。


購入を迷っている時や、複数の商品で迷っている時の最後の一押しを、口コミ情報が担っているようです。

こちらは「食べログ」のやらせの書き込みが問題になる5ヶ月前の調査になりますが、ご参考になれば幸いです。

○ネット上の口コミ情報に関する調査 2011.7
http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/15617/index.html

(口コミ情報を参考にする時によく見るサイト)

05[1]

 

2012年3月10日 (土)

日本消費者行動研究学会(JACS) 公開セミナー

日本消費者行動研究学会(JACS)の第2回公開セミナーが、3/5(月)に早稲田大学で開かれました。

120305_1307~001JACSさんは毎年2回、東京と地方で大規模なコンファレンスを開催していて、こちらはもう43回も続いていますが、「公開セミナー」は昨年会長の守口先生(早大教授)の発案で始めて、今回でまだ2回目だと伺いました。

今年の公開セミナーのテーマは「ブランド戦略論を展望する」というもので、3人の大学の先生と、2人の企業のマーケティング実務による講演でした。

今年の企業の公演者は、グーグルのマーケティング本部長の岩村様と、サントリー酒類宣伝部長の和田様です。

大学の先生方の学術的な研究の報告も興味深い内容でしたが、グーグルさんとサントリーさんの具体的なマーケティングの取組を詳しくお聞きできたのは、とても面白くて勉強になりました。

産学の両方から、マーケティングの理論と実戦の話しが聞ける機会は貴重です。

昨年の第1回の公開セミナーも聞かせて頂きましたが、「消費者行動研究コンファレンス」よりもこちらの方がレベルも高く、発表内容もぎゅっと圧縮されていて勉強になると思います。

こんなに素晴らしいセミナーが、学会会員や学生は3,000円、一般の方でも5,000円で聴講できるのですから大変お得ではないでしょうか。

JACSの公開セミナーは間違いなくお勧めですよ!

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■<第二回JACS公開セミナー開催のご案内>
■『ブランド戦略論を展望する ~理論と実務の現在と未来~』
http://www.jacs.gr.jp/announcement/index.htm

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13:00-13:05 会長挨拶: 高橋郁夫(日本消費者行動研究学会会長・慶應義塾大学商学部教授)
13:05-13:10 企画者解題
13:10-13:55 岩村 水樹(グーグル(株)執行役員 マーケティング本部長)
「グーグルのブランド戦略」
14:00-14:45 久保田 進彦(東洋大学経営学部教授)
「ブランド・リレーションシップ研究の現在」 配布資料(公開版)
14:45-15:00 休憩
15:00-15:45 青木 幸弘(学習院大学経営学部教授)
「ブランド・エクイティ研究の展望」 配布資料(公開版) 参考文献
15:55-16:40 和田 龍夫(サントリー酒類(株)宣伝部長)
「サントリーウイスキーのブランド戦略」
16:45-17:15 田中 洋 中央大学ビジネススクール教授
「ブランド戦略の今後」 配布資料(公開版)
17:15-17:45 Q & A

2012年3月24日 (土)

従来型リサーチ会社の業務縮小

当社では先月から技術力向上を促進するため、リサーチャーの経験者採用を進めています。

今回の求人には思った以上のご応募があり、リサーチの技術と経験をお持ちの方に絞って面接をしているところです。

当社ではこれまでにも年に1回程度は中途採用をしていますが、今年は「従来型リサーチ会社」に勤務しているリサーチャーの応募が多くて驚いています。

そして、彼らから話を伺うと「現在の会社がリサーチ業務を縮小するので」とか、「会社がネット広告会社に買収されて、真面目にリサーチをやる環境でなくなった」とか、「会社がリサーチからコンサルに業態を変えるというので」、といった転職理由が聞かれました。

これは推測ですが「従来型リサーチ会社」も、リーマンショック後の大不況で経営環境が厳しいということもあるでしょうが、もう1つは急速にネットリサーチにシフトしたため、これまで収益源だった実査が外注になり採算が厳しくなっているのかもしれません。

しかし、リサーチ市場の品質は、長年の経験を持つ従来型リサーチ会社さんが、コツコツと真面目に対応することによって築いて来たものです。優秀なリサーチャーはそういう会社にこそ沢山おられます。

それを支えるリサーチ会社が業務を縮小したり、撤退したりというのは、日本のリサーチ市場にとって大きな痛手だと思います。

リサーチ業界がパネル力と、システム力と、営業力のある大きなインフラ方のネットリサーチ会社だけになったら、クライアントさんの細かい要望や、高度な要望には応えられず、更にクライアントの満足度や経営判断の寄与度が下がってしまうのではないでしょうか。

リサーチにはインフラも必要ですが、技術と経験を持ったリサーチャーが粘り強く対応することで始めて実現できることも沢山あります。そういう職人的な機能が崩壊してしまうことがないように願っています。

そして、当社はたとえ経営効率が悪くても、真面目にコツコツ頑張る人的サービスでも評価されるリサーチ会社を目指して努力を続けたいと思います。

2012年5月26日 (土)

1人1人のモニターの存在

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一生懸命介護された人ほど、その役割が終わってしまった時
「ああすればよかった、あれもしてあげればよかった…」そういうお話をよく聞きます。
その度に、家族に対する思いは終わる事は無いと痛感します。

逆の立場からの話です。私は24時間要介護で、自分の母と夫、二人の支えで生活しています。
闘病生活は人生の半分を超えて、二人がかりの介護になってからは15年が経過しました。
本心を母に伝えるのは難しい、親子だからこそ。そこで夫に事あるごとに伝えています。
『日常生活の中で、毎日の介護の中で、万が一は仕方のない事。
そのことで決して悔やまないで欲しい。
ここまで穏やかな生活が出来た事に感謝してるから…
ママには貴方から伝えて』

お母様も同じだったのではと、ふと思って。
老後や介護生活は色んな暮らし方、選択肢があります。
そんな中で実の娘であるXXさんと暮らした時間は、
どんなに楽しくて幸せだったか。
強い繋がりと深い愛情があるからこそ、ずっと後悔が付きまとう。
決してきれいに無くなる事はないのかもしれません。
でもいつか、思い出すのは二人で過ごした楽しい時間ばかり…
そんな時が来る事を願っています。
私自身が家族に対してそう願っているのでつい、横から失礼しました。

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こちらはモニター同士での意見交換のために、当社が設けている「フォーラム」での発言です。

亡くなられたお母様の介護について、もう少し何かできたのでは、と後悔をしている方に対するコメントでした。

そして、このコメントを書いた方は難病で、もう20年以上も寝たきりでご家族の介護を受けておられるのだそうです。それなのにいつも、自然で、穏やかで、前向きで、人に対してとっても思いやりのある優しいコメントをされるので、管理人の私も強く心を打たれています。

ネットリサーチはとても便利な調査手法です。

何百人、何千人、何万人という方々のご意見を、2、3日ですうっと集めることができます。

しかし、訪問調査や会場調査、郵送調査等よりも便利な分だけ、モニターのありがたみが実感しにくく、回答者の顔が見え難い調査手法なのかもしれません。

でも、生活者の意見や要望をしっかり汲み取り、それを社会に活かすには、リサーチャーが1人1人のモニターの個性や、生活、人生を感じながら、リサーチに取り組むことが大切なのだと思います。

ネットリサーチの便利な環境の中で、リサーチャーが1票1票の大切さを認識し、1票の回答の後ろには色々な個性や生活のある「人」がいることを実感しながら働くにはどうしたら良いかを、これからも考え続けていくつもりです。

 

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年6月16日 (土)

慶應大学 清水ゼミの発表会

120614_1428~001慶應大学の清水ゼミの発表会に招待されて行って参りました。

清水聰教授とは長いお付き合いで、先生の研究テーマの調査や、「聞き耳・死神分析」のパネル構築や検証等で研究のお手伝いをさせていただいています。

清水先生が仰っている「欧米研究の検証ではなく、日本発のマーケティング手法を創りたい」という考えにはとても共感しますし、先生の様な最先端の研究者と連携することで生まれる価値もあるので、大変ありがたいお付き合いだと感じています。

その先生からゼミ生にできるだけ実践的なデータで演習をさせたいというご相談があり、昨年度からアンケートデータベース(MyEL)のデータを、ゼミの演習に使っていただくことになりました。

 

清水ゼミはとても学生に人気があるそうで、教室には3年生20人、4年生20人の優秀そうな学生さんが集まっていました。

今回の演習は3年生が5グループに分かれて、MyELデータ等を使って具体的な施策まで考えて発表するというものです。今年はMyELの2つの調査テーマの結合データを使った分析に挑戦していました。

コンビニレジ横調査とコンビニ利用調査のデータを使っての「エリア別のレジ横提案」や、牛丼チェーン調査と外食調査のデータでの「吉野家の新業態提案」、コーヒーショップとチルドコーヒーのデータから「スターバックスの販売戦略」などどれもユニークで具体的な提案ばかりで感心しました。

120614_1820~001皆さん優秀な学生さんであることと、好きなデータで自由にやらせてみるという清水先生の方針や明るく気さくなお人柄もあって、とても楽しく充実したゼミでした。

マーケティングを学ぶ学生さんにとっては、自分達で好きなデータが自由に選べて、色々なツールで分析でき、具体的な施策まで考えられる演習は、楽しくて仕方がないのかもしれませんね。

そして、私もMyELのデータが大学生の実践的な勉強の役に立つことと、2テーマの結合データを使えば、こんな風に色々な仮説検証ができるのだなあと改めて実感することもできました。

最後に全員からお礼を言っていただいて、慶応大学の校章が入ったお洒落なビスケットまでいただいて帰ってきました。

清水ゼミの皆さん、とても楽しく有意義な時間をありがとうございました!

 

〇慶応大学 清水聰研究会     http://keioshimizu.web.fc2.com/

〇アカデミック調査の実績      http://www.myvoice.co.jp/academic/index.html

〇アンケートデータベース(MyEL) http://myel.myvoice.jp/

 

 

 

2012年6月23日 (土)

パネルによる回答水準の違い

当社ではあるクライアントのお仕事で、新サービスの浸透度を継続的に追いかける調査をやっています。

四半期に1度のペースで約2,500件の回収を行う調査で、より厳密に浸透度を測るためフレッシュサンプルでの回収計画となっています。

しかし、フレッシュサンプルでの継続調査は、しばらくすると特定階層のサンプルが足りなくなるのが頭の痛いところで、クライアントの事前了解をいただいて今回は外部パネルを使うことになりました。

今回の調査結果でサービス浸透度は約50%でした。前回よりもだいぶ浸透率が高まってきたという結果です。

しかし、その報告をした翌週にお客様から担当者に連絡が入りました。別テーマで従来型調査会社に調査を頼んでいて、そこでもネットリサーチをやることになったので、参考までに同じ浸透度の設問を入れてもらったのだそうです。

するとこちらの浸透度の調査結果は30%で、当社の結果より20%も低くなったと言うのです。

お客様としては、同じ条件の対象者に、同じネットリサーチで、同じ設問で聞いたのに、何故マイボイスコムは50%で、他社は30%の答えが出るのか??、と思われるのは当然のことです。

今回から外部パネルを使ったこともあり、何か問題があったのではないかと緊急会議を開いて、1)当社のパネルで同じ調査をやってみる。2)先方の回答データをいただいて検証する。の2パターンで原因を探ることにしました。

そして、すぐに当社のパネルでも同じ調査を行ったところ、こちらの浸透度も約50%という結果が出て、お客様からも「やはりこの結果で良かったのですね。安心しました。」というお言葉をいただくことができました。

新サービスの浸透度が50%と30%では全く意味が違います。それが同じネットリサーチという調査手法で出てしまうのが恐いところです。

回答結果が極端に低くなる原因としては、

1)設問数が非常に多い調査票で回答者の付加が重すぎた。

2)短時間回収で特定の特性のモニターのみ答えていた。

3)そもそもパネルのクオリティが悪い(真面目に答えてくれていない)。

等が考えられます。

しかし、他社のパネルの実態や回収の状況も分からないため原因が特定できず、後味の悪い思いだけが残りました。

従来型調査会社が使ったのはある大手のネットリサーチ会社です。

それなのに依頼するネットリサーチ会社によって、こんなにも大きな調査結果の開きが出てしまうことが、現在のネットリサーチ業界の問題を表していると思います・・・

 

2012年7月 7日 (土)

パネルの基本属性の乖離

当社のパネルは約36万人で、回収率は24時間で32%、48時間で37%、72時間で40%です。しかし、1年に1度も回答をしていない非アクティブモニターも2~3割おられるため、最大回収数は約10万人となっています。

〇回収率検証調査の結果

http://www.myvoice.co.jp/feature/quality.pdf

10万人の回収力があれば、一般的な調査には十分に対応できます。

しかし、かなり出現率の低い対象者の調査や、回答者属性を絞った調査、そして、フレッシュサンプルでの継続調査の場合は、自社パネルで対応できないケースも出てしまいます。

その場合は、クライアントの了解をいただいて、他社のパネルサプライを使っていて、資本提携先のインテージさんとは詳細なパネル検証をして、回答データに問題がないと双方で確認しています。

そして、今回もっと大きなパネルも使えるようにするため、2社のネットリサーチ会社にパネル検証をお願いしました。全く同じ属性の対象者に、同じタイミングで、同じ設問を聞く調査データの比較です。

その結果、A社のパネルはほとんど当社と同じ回答傾向になりましたが、B社のパネルは「買い物の意識や行動」の回答が、何故か1、2割高めに出てしまいます。

その原因を探って行くと、性別、年齢との基本属性が登録と回答で15%も乖離していることが分りました。

男性の回答が女性であったり、20代の回答が30代だったりする比率が15%もあるのですから、回答傾向が1、2割ずれても仕方がないことでしょう。

今のネットリサーチ市場ではこんなこともおきています。始めてのネットリサーチ会社を使う場合は、調査票に性別と年齢の設問を入れて確認することをお勧めします。

 

(補足)パネルは基本属性のズレが全くないことはありません。間違って別な家族が答えたり、セキュリティのため年齢を1、2歳ずらしている人もいるようです。当社も4%、A社も5%の乖離がありました。

 

2012年8月27日 (月)

キキミミ分析の国際会議での受賞

7月にソウルで開催されたマーケティング関連の国際学会(2012 Global Marketing Conference at Seoul)で、慶應義塾大学の清水聰教授が「キキミミ分析」の研究発表をして、400件の研究発表から6件しか選ばれない「Best Conference Paper Award」を受賞したという嬉しいニュースがありました。

受賞された研究発表は、当社が構築運営で協力している「聞き耳パネル」を使ってある商品ブランドの評価を行ったところ、シェア、購買者、コミットメント、意思決定段階、それに中心的か周辺的か、という視点でのブランド評価の得点は同じではないが、それらを横断的に眺めると、強いブランドと弱いブランドが見えてくることなどを紹介した内容だったと伺いました。

「キキミミ分析」は清水先生の研究に、5年前から読売広告社様と弊社が協力させていただき、色々なデータ検証を行いながら研究開発を進めてきたものです。その研究成果がこの様な国際会議でも高く評価されて、弊社としてもとても嬉しく光栄に感じています。

誰が買っているのかに注目してブランドの将来診断を行う「キキミミ分析」は、とてもユニークな考え方で、これからのブランド戦略に役立つ手法になると思います。

これからも先生の研究のお手伝いをしながら、読売広告社様とも協力して、この新しくて魅力的なブランド分析手法を、実務の面でも広げて行きたいと考えております。

「キキミミ分析(聞き耳調査)」に興味のある方は、下記サイトをご参照下さい。

〇清水先生受賞のお知らせ

http://www.gcoe-econbus.keio.ac.jp/cat4/

〇2012 Global Marketing Conference at Seoul

http://www.kamsconference.org/2012/index.html

〇キキミミ分析のサービス概要

http://www.myvoice.co.jp/menu/33-voice.html

 

2012年9月10日 (月)

ノンアルコールビールのキキミミ調査

2011年1月と2012年1月に、当社が自主企画で実施した「ノンアルコールビール調査」のデータで、キキミミ分析を行ってみました。

2011年の調査では、サントリーの「オールフリー」が「聞き耳」のポジションにあり、今後の成長が示唆される結果となりました。

そして、1年後の2012年の調査で同じキキミミ分析を行ったところ、「オールフリー」のむれ耳(≒マジョリティ)の主飲用銘柄シェアが1.6倍に成長し、実際に「オールフリー」は販売額も市場シェアも大幅に伸長するヒット商品になりました。

また、「オールフリー」は2012年には「そら耳」の領域に入って成熟に進みつつあり、変わって「キリン休む日のAlc.0.00%」が、まだ小さい存在ながら「聞き耳」の評価が上がりつつあるという市場の変化も捉えることができました。

「聞き耳」が支持するブランドは成長し、「そら耳」が支持するブランドは衰退する可能性が大きい、というのがキキミミ分析の基本的な考え方ですが、その理論を裏付ける結果になっています。

自社のブランドが近い将来にアップトレンドになるのか、ダウントレンドになるのか、それを「キキミミ分析」で事前に捉えることで、早い段階で次のブランド戦略を取れるのが「キキミミ分析」を使うメリットです。


ノンアルコールビールの調査レポートは、下記ページからダウンロードできますのでご覧下さい。

また、御社の商品ブランドでも、同様の「ブランド将来診断」ができますので、もし興味があれば下記担当者までお問合せ下さい。「キキミミ分析」が皆様のブランド戦略に役立てば幸甚です。

 

〇「キキミミ分析事例(ノンアルコールビール編)」のレポート
http://www.myvoice.co.jp/news/pdf/33voice_summary1208.pdf

▽お問合せ先
(キキミミ担当)  第2リサーチチーム 森
(電話番号)     03-5217-1911 (Eメール) otoiawase@myvoice.co.jp

 〇キキミミ分析のサービス概要 http://www.myvoice.co.jp/menu/33-voice.html

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年11月 8日 (木)

ネットマイル社がインターネット調査を譲渡

ネットマイルさんがネットリサーチから撤退し、ネットリサーチ事業をミクシィに譲渡することが決まったとの発表がありました。

事業譲渡は2013年1月を予定していて、ネットマイルさんがリサーチシステム「ネットマイルリサーチ」を新設分割し、ミクシィさんが新設会社の全株式を取得するのだそうです。

同社は2001年からネット上の共通ポイントプログラムの「ネットマイル」を使ったプロモーション事業を始めて、2005年からネットリサーチ事業(ネットマイルリサーチ)にも取組んでおられましたが、これからはポイントのプロモーション事業に特化していくということなのでしょうか。

当社もプロモーション系のアンケートのお引合があると、リサーチ会社の当社ではできないため、ネットマイルさんにご紹介したりしていました。

何度かお取引もあり、顔見知りの方もいましたので、若干寂しい思いもするニュースでした。

〇ネットマイル社、ネットリサーチ事業をミクシィに譲渡

http://biz.netmile.co.jp/news/press_2012/press_release121102.html

2012年11月30日 (金)

JMRAアニュアル・カンファレンス2012

121129_1000~001昨日開催された日本マーケティングリサーチ協会(JMRA)のアニュアルカンファレンス2012に参加して来ました。

毎年、MR業界の最新情報を勉強するために参加していますが、今年の参加申込みは600人超とこれまでで1番多かったそうです。

今年の発表テーマは、ビックデータ、ソーシャル・リスニング、MROC、ニューロ・マーケティング、インサイトマーケティング等が多く、最新の動きを興味深く聞くことができました。

もうネットリサーチはMR市場の中では常識で、インフラ的になっているのでもう話題にもなっていませんが、上記の様な新しい調査手法との組合せの中で、お客様に役立つMRが構築されるのでしょう。

ビックデータは色々な可能性のある分野ですが、ここで分るのはWhat(何)という事実や課題の発見ですので、それが何故起きているのかというWhyを明らかにして、対応策を決める分野でMRの存在意義があり、その1つの手法としてネットリサーチが使われるのだと思います。

ビックデータの解析やソーシャル・リスニングやMROCで「What」を見つけ、その原因の発見である「Why」をネットリサーチで検証し、どうしたら良いかの「Idea」や「Solution」に結び付ける。そんな流れなのでしょうね。

こちらの情報は下記のフェイスブックに掲載されています。

夜の懇親会での情報交換も含めてとても役に立ち、楽しいカンファレンスですのでお勧めです。

〇JMRA アニュアル・カンファレンス(フェイスブック)

http://www.facebook.com/Jmraanyuarukanfarensu2012

2012年12月18日 (火)

テキストマイニング・サービス(Text-Voice)

アンケートの自由記述などのテキストデータは、生活者の生の声として重視されてきました。そして、ネットリサーチは自由記述のデータが取りやすく、リッチなテキストデータを集めるのに適した調査手法です。

しかし、自由記述は<自由に書かれた文章>であるため、定型的な分析に馴染まず、分析者が読み込み、分類するなどの大変な作業が必要でした。

また、いわゆる「テキストマイニング」ソフトは、文章を単語や2単語の組合せで自動で分解するものの、その2単語の組合せを<解釈>して有用な知見を得るには、かなりのノウハウが要求されます。

そして、お客様からは分析者の主観でどうにでも解釈できるので、分析者の考え方を裏づける情報として利用されることが多いとも聞いています。

これらの課題を解決するため、マイボイスコムでは、テキスト分析で独自の技術を持つ組織活性化研究所と業務提携をして、新たな「テキストマイニング・サービス(Text-Voice)」を始めます。

「テキストマイニング・サービス(Text-Voice)」の特長は・・

 1)最大6つの文章の組合せで分類するため客観的な解釈ができる

 2)発言の頻度だけではなく、発言の重要性や影響度も見ることができる

 3)性別や年齢等の基本属性と関連性の強い発言も抽出できる

 4)文章全体でどの様な発言があるのか、グループ化して整理できる

になります。

下記は、当社の自主調査で実施した「牛乳に関するアンケート調査(第5回)」で回収した「牛乳を飲みたくなるメニュー」の約7,000件のテキストデータを、当社の「テキストマイニング・サービス(Text-Voice)」で分析した結果(発言集計)です。

2単語の組合せと係り受けでなく、6つの言葉の組合せで、発言量(頻度)も発言の重要度も出るので、これまでのテキストマイニングのアウトプットと比べて、客観的な解釈がしやすいと思いませんか?

重要度 発言量   ターム1   ターム2   ターム3   ターム4   ターム5   ターム6

1.99    910     コーヒー  紅茶   入れて     混ぜて   飲む   牛乳
1.32    617     牛乳    好き    カフェオレ   飲む     必ず   多い
1.41    538     甘い    菓子    アンパン   食べる
1.41    447     牛乳    単独    飲まない   混ぜて   飲む
1.34    438     リラックス  飲みたくなる  飲む   便秘
1.37    217     朝食     一緒    サラダ    朝の    バナナ  習慣
1.24    156     クッキー  ケーキ   クリーム  ホットケーキ
1.90    143     風呂    のどが   渇いた
1.10    108     洋食    パサパサ  おやつ   餃子    クッキー
1.29    104     昼食    食後     習慣    飲む
1.12     96     寝る前   お酒     お茶    必ず    牛乳
1.70     89      パサパサ  フレークコーン
1.19     87     カフェオレ  インスタントコーヒー  全般   グラタン

1.11     85     主食     パン    ごはん    混ぜて
1.18     79     ホットケーキ  洋風トース ごはん  作る    ヨーグルト 

この他に、発言構造や属性での分類などの「分析結果のサンプル」もダウンロードできますので、ご興味があれば下記のページをご覧下さい。

〇テキストマイニング・サービス(Text-Voice)

http://www.myvoice.co.jp/menu/txt-voice.html 

マイボイスコムでは、ネットリサーチで回収したテキストデータや、クライアントが保有している大量のテキストデータなどを有効に分析するサービスを提供いたします。

 

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年12月23日 (日)

スターバックスコーヒーのブランド拡張調査

当社が作成しているアンケートデータベース(MyE)は1万件超の大規模データですので、2テーマに回答した人のデータでも、約2,000~3000件のデータを抽出して分析することができます。

今回は、慶應義塾大学商学部の清水ゼミの学生が、演習の一貫でMyELの「コーヒーチェーン店の利用調査(第2回)」と「チルドコーヒーの引用調査(第4回)」のマッチングデータを使って「ブランド拡張からみるスターバックス×チルドコーヒー」について分析した事例を紹介します。

こちらは、コーヒーチェーンの「スターバックス」が、スターバックスブランドの「チルドコーヒー」を販売したことに注目して、そのブランド拡張について分析をして、ブランド拡張の成功度や今後の可能性について検証し、今後のプロモーションについての新規提案まで考えてくれました。

まだ大学3年のゼミ生の演習成果ですが、とても面白い分析結果でしたのでご紹介いたします。優秀な学生さんが自由な雰囲気の中で、好きなデータを使って考えると、良いアウトプットができるのですね。

レポートを読ませていただいてとても感心しました。

皆さんも、学生さんの力作を読んでみてください。

 

【分析実施者】 慶應義塾大学 商学部 清水聰ゼミ: 小島様・鈴木様・野上様・山崎様  

【分析レポート】 http://myel.myvoice.jp/user_data/pdf/case7.pdf

【MyEL分析事例】 http://myel.myvoice.jp/user_data/case2.php

〇大学調査の紹介 http://www.myvoice.co.jp/academic/index.html

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

 

2012年12月24日 (月)

コンビニエンスストアのレジ横購買調査

マイボイスコムの「アンケートデータベース(MyE)」は1テーマが1万件超の大規模データですので、2テーマの両方に回答した人でも約2,000~3000件のデータを抽出することができます。

今回は、慶應義塾大学商学部の清水ゼミの学生が、演習の一貫で「コンビニエンスストアでの商品購入について」(調査期間:2009 年10 月)と、「レジ横の商品について」(調査期間:2010 年06 月)をマッチングさせた2,247 件のデータを使って分析した事例を紹介します。

コンビニエンスストアのレジ横にある商品を思わず衝動的に買ってしまった経験は誰しもあることだと思います。この衝動的に買ってしまうレジ横購買行動が生活地域の特性によって異なるのではないか、という仮説にもとづいて検証し、その地域特性に応じた販売戦略を考えるというものです。

そして、分析の結果として地域ごとに購買されやすい商品とその衝動パターンには差があることが明らかになり、検証結果をもとに新規提案まで出してくれました。地域によって衝動買いの特性に違いがあり、レジ横の使い方も異なるという事実は面白いですね。

優秀な学生さんが自由な雰囲気の中で、好きなデータを使って考えると、面白いアイディア生まれるものものですね。とても感心しました。

大学3年生の4人の方が分析した結果ですが、皆さんも是非、読んでみてください。

【分析実施者】 慶應義塾大学 商学部 清水聰ゼミ: 安仲様・斎藤様・佐久間様・成田様

【分析レポート】 http://myel.myvoice.jp/user_data/pdf/case8.pdf

【MyEL分析事例】 http://myel.myvoice.jp/user_data/case2.php

 

PS;マイボイスコムでは大学の先生方の学術調査も沢山お手伝いしています。大学のゼミの演習などへのデータ提供はできるだけ協力したいと考えていますので、ご関心のある方はご連絡下さい。

〇マイボイスコム http://www.myvoice.co.jp/

〇大学調査の実績 http://www.myvoice.co.jp/academic/index.html

〇アンケートデータベース(MyEL) http://myel.myvoice.jp/

 

 

2013年1月17日 (木)

世界一安いインターネット調査は?

海外リサーチパネル会社の役員が来社されました。

その時に「日本のインターネット調査は世界一安いと聞くのですが本当ですか?」と聞いてみると、「私も色々と調べてみましたが、日本が1番安くて、東南アジア諸国よりもかなり安いですよ。」という返答でした。

そして、「特に日本は謝礼が他の国に比べて極端に安いんですよね。これも日本のインターネット調査の安さの1つの要因だと思います。」という説明も受けました。

日本のモニターに対する謝礼はどう考えても安すぎます。

予備調査は2~3円、本調査でも1問あたり1~2円、30問の調査で30~60円というのが日本のネットリサーチ業界の標準的な謝礼です。(当社は予備調査が5~10円、本調査は1問2円、30問で60円にしています)

モニターの方は謝礼のためだけに答えてくれる訳ではありませんが、あまりに低い謝礼に違和感を感じて退会すしている人も多いのではないでしょうか。

そして、それがモニターの広がりに繋がらず、回答データの質にも影響して、クライアントさんの満足の低下や、意思決定の寄与度の低下の1つの原因になっているのだと思います。

また、この数年、インターネット調査業界では、モニターの退会数の増加が課題になっていますが、このことも極端な謝礼の低さや、謝礼に見合わない付加の高い調査が起因しているのかもしれません。

インターネット調査の回答謝礼は、今の2倍にして、30問で120円、40問で160円、50問で200円くらいにすべきではないでしょうか。提供価格をあと15%ほど上げられれば、この謝礼を払うことができます。

そして、クライアントの多くも、世界一安い価格よりも、しっかりした品質のリサーチサービスを1番望んでいると思います。

しかし、プライスリーダーになっている大手のインターネット調査会社が、現在の極端に低い謝礼水準を作り、そして、今も継続している中で、当社だけ15%もの値上げをすることができないのが悔しいところです。

極端に低く設定さててしまった謝礼水準が、日本のインターネット調査の品質向上の大きな壁になっているように感じてなりません。

何とか質的改善に向かって業界全体が変わって行ければ良いのですが・・・

 

〇当社のインターネット調査の料金テーブル(ご参考) 

http://www.myvoice.co.jp/service/price.html

http://www.myvoice.co.jp/

 

2013年4月25日 (木)

モニターの回答頻度

ネットリサーチについて、極端な多頻度回答がデータ品質の低下を招いているのではないかという指摘があります。

多頻度回答は、回答者の回答慣れや、回答による学習効果、そして、回答者のゲーム化やプロ化(おそらくこの調査はこう答えてもらいのだろうからこう答えよう。この予備調査にこう答えれば本調査が来るからこう答えよう等)などが懸念されています。

そして、実際にあるネットリサーチのモニター登録をすると、毎日のように5、6件の調査依頼が届くのを経験しています。それも殆どはスクリーニングのための予備調査で、2ポイント、3ポイントといった低い謝礼での調査です。

自分が実際にそのネットリサーチ会社の関係者から聞いたり、業界関係者から聞いた話によると、ある大手のネットリサーチ会社は1日に4件、別なネットリサーチ会社は2件ほどの調査を、アクティブモニターに依頼しているそうです。

これを年間の営業日数で計算すると年間で約800件、約400件という依頼件数になります。回収率を少し低めの30%としても、年間の回答頻度はA社が240回、B社が120回と推計されます。この2社の両方にパネル登録していたら年間に360回もアンケートに回答しているという計算です。

多頻度回答は避けるというのが以前のリサーチ業界の常識だったと思います。しかし、ネットリサーチの世界になってこの多頻度回答防止という考えは全く欠如してしまっているようです。

多頻度回答がどの程度の影響があり、回答傾向にどれだけ影響するのかは分かりませんが、私はやはりあまりにも過度な回答頻度のパネルは、回答データの品質面でやはり問題があるのではないかと思います。

そして、当社はパネルの規模と、調査の件数のバランスを取ることで、できるだけ多頻度回答は避けていく考えでいます。

2012年度の実績で当社のモニターの回答頻度を計算したところ、回答頻度の頻度は17回/年でした。これには、予備調査、本調査、自主調査を含んだすべてのアンケートの回答総数です。

当社は「しっかりしたデータをお客様にお届けする」ため、これからもモニターの回答頻度が過多にならないように注意していきたいと思います。

〇マイボイスコムのモニター品質管理

http://www.myvoice.co.jp/service/quality.html

http://www.myvoice.co.jp/

2013年7月 8日 (月)

日本発のマーケティング

K3300042_3 慶應義塾大学 商学部の清水聰教授が新しい書籍を出されました。

書籍の名前は「日本発のマーケティング」(千倉書房)です。

清水先生はかねてより、「米国で研究されたマーケティング理論を検証するのではなく、自ら理論を切り開いて新しい概念を日本から提示し、発信していきたい」と仰っておられましたが、この本にはその様な想いが詰っていて、本当に新しくて独創的な概念が沢山提示されていました。

こちらの書籍の章立ては下記の通りです。

第1章 日本の消費者をめぐる最近の動向

第2章 包括的意思決定プロセスの変化

第3章 ブログの効果測定

第4章 コミットメントの研究

第5章 発信する消費者の態度形成メカニズム

第6章 コミュニケーション型生活者の登場

第7章 「そら耳」の研究

第8章 「目利き」の研究

第9章 情報発信時代のブランド評価(キキミミパネルの設定)

第10章 新しい意思決定プロセス(循環型コミュニケーションモデル)

当社も清水先生には親しくしていただき、色々とご指導もいただいていますが「キキミミパネルの構築」や、「聞き耳・そら耳研究」、「目利き研究」などで、清水先生が考えられた構想を、当社のネットリサーチパネルで検証するなどのお手伝いをしてきました。

それらの検証結果も書籍の1部に活用されていますが、その他にも沢山の企業や団体とのコワークを通じて、とても多様で実務的な研究をされてきたことに改めて感心いたしました。

また、はじめにでの挨拶で「キキミミパネル作成に関してはマイボイスコム株式会社のお世話になった。特に高井和久社長には私の稚拙なアイディアを具現化するにあたり、多大なご協力をいただいた。安定した調査が可能になり、検証ができるようになったのは高井社長のお陰である。」という過分な謝辞までいただき恐縮をしている次第です。

実際にデータ検証でお手伝いしたのはM君ですが、当社が微力ながらもデータ検証等で協力をさせていただいたことが、清水先生の研究に、そして、日本の消費者行動研究の前進に、ほんの少しでもお役に立てたようで大変嬉しく思います。

こちらは、これからのマーケティングを考える上で、とても貴重な示唆が沢山盛り込まれている素晴らしい書籍です。

是非、マーケティングの関係者には購読されることをお勧めします。

 

〇キキミミ調査サービス(ご参考)

http://www.myvoice.co.jp/menu/33-voice.html

〇アカデミック調査(大学調査)の実績

http://www.myvoice.co.jp/academic/index.html

 

2013年10月15日 (火)

インターネット調査のサービス対応

自分は1998年から16年もインターネット調査に取組んでいるのですが、最近、インターネット調査は本当にリサーチ市場を前進させたのだろうか?と思う時があります。

シンクタンクで15年間リサーチを経験してからこの事業を立ち上げた経験から、リサーチで1番重要なのは、しっかりした品質のデータを集めることと、課題解決のための調査設計力、分析力、提案力だと思ってやってきました。

しかし、お客様にとってサービスやデータの品質は見えにくいため、パネルの規模や、早さ、安さ、システムの利便性等の「リサーチインフラ」が市場競争の中心になっています。

そして、職人的な技術に拘っていた従来型のリサーチ会社の多くは縮小・撤退し、リサーチ会社の技術力は低下して、お客様のリサーチ会社に対する満足度や、意思決定寄与度もこの10年で大幅に低下※してしまいました。 (※日本マーケティング協会の「日本のマーケティングリサーチの現状」より)

結局はリサーチを使うお客様も、リサーチを提供するリサーチ会社も、あまりハッピーでなくなってきたように思えてなりません。 

私はスタッフの専門性とデーターの品質がリサーチの肝だという考えに変わりはありません。そして、それらが提供できる市場環境を作ることが、結局はお客様とリサーチ会社の双方にとって有益なのだと思っています。

しかし、現在のインターネット調査の取引条件では、技術者をしっかり育成して、リサーチ課題をお客様とよく話し合い、相談をして、考えながら業務を進めるだけの時間や費用は全くなくなっています。

このあたりに現状のジレンマを感じているのですが、やはり弊社は弊社がリサーチの肝だと思い続けてきた、スタッフの専門性と、データの品質、そして、独自サービスの開発、に拘ってやって行きたいと考えています。

インターネット調査の市場競争はとっても熾烈で厳しいですが、リサーチ経験者としての信念を持って頑張りますので、これからもマイボイスコムをよろしくお願いいたします。

http://www.myvoice.co.jp/

2013年10月25日 (金)

シングルソースパネルの出現

インテージさんの「インテージフォーラム2013」に参加して来ました。

こちらはインテージさんのプライベートイベントで、千人近い関係者が集まる大規模なイベントになっています。インテージさんは当社にも若干の出資をいただいている関係ですが、1社でこんなに集客できるのはリサーチ業界ではインテージさんだけではないでしょうか。

今年のテーマは「循環型マーケティング」で、慶應大学の清水先生が提唱した概念を、彼らのサービス提供機能として実現しているもの、新しく開発しているサービスの紹介が中心でした。

私も幾つかの発表を聞きましたが、特に、i-SSPというシングルソースパネルを使ったデータ提供が面白い、というか凄い取組だと思いました。

これまでも提供していた5万人の購買データ(SCIパネル)に、メディア・広告接触データ(17,000件のPC、4,000件のモバイル、3,000件のTVの行動データ)を付けて、情報接触と購買行動の関連性をタイムラインで可視化できるというものです。

従来のTVCMの評価は数百世帯の視聴率データが中心で、どの程度の人がそのCMを見たのか、どの位のリーチしたかで判断していたと思いますが、i-SSPでは、どのTVCMを見て、PCやモバイルでどの様な情報に接触した人が、実際にはどの様な商品をどの程度購入したのかまで分ります。

そして、TVCMとPCサイトのバナー広告のどちらを見た方が、どの程度、商品購買に結び付いたのかも分るので、TVとPCとモバイルの広告投資の適正化にも役立つのだといいます。

数年前までは全く考えも付かないような多様なデータがシングルソースになって入手できる、これもインターネットと、インターネット調査の進歩によって実現できたことです。

この新しい技術を凄いなあと思いつつ、リサーチの世界がどんどん複雑になってきて、何をどう使って、どう判断するのかという、人間の分析力が追いつくかがちょっと心配な気もしました。

ビッグデータアナリストが、益々必要な時代になるのかもしれませんね。

インテージフォーラム2013 http://www.intage.co.jp/forum/

 

2013年11月26日 (火)

マッチングデータの集計サービス

シングルソースパネルは、メディア接触データや、サイト行動データ、購買データの組合わせで色々検証ができて面白いと思います。

当社もこれとは異なりますが、1998年から毎月大規模な自主調査を行い、1万人調査のデータが1,900件も蓄積している情報資源を活用して、「アンケートデータベース(MyEL)」のマッチングデータのオンライン集計サービスを始めることにしました。

これまでにも自主調査の2テーマのデータを組合わせて分析すると、意外な事実を見つけることができて面白いと感じていました。

例えば、タバコの喫煙者は缶コーヒーのヘビーユーザーが多くブランドの拘りも強いとか、スターバックスとスターバックスブランドのチルドコーヒーにはブランド拡張性があるとか、料理を自分でする人ほど幸せ感が強い、などの発見ができています。(下記参照)

〇「たばこの利用調査」×「缶コーヒーの嗜好調査」

http://myel.myvoice.jp/user_data/pdf/case4.pdf

〇「コーヒーチェーン調査」×「チルドコーヒー調査」

http://myel.myvoice.jp/user_data/pdf/case7.pdf

〇「料理の調査」×「幸福度の調査」

http://myel.myvoice.jp/user_data/pdf/case1.pdf

この商品とこの商品には関連がありそうだ、この商品とこの売場には何か関連がないだろうか、この売場に季節催事の良い提案ができないか、そんな「物」と「物」、「物」と「事」、「事」と「事」の組合せで自由に集計分析と情報探索のできるイメージです。

例えば、発泡酒のブランドマネジャーや、発泡酒の広告提案を行うプランナーが、

発泡酒×ノンアルビール、発泡酒×缶コーヒー、発泡酒×カレー、発泡酒×スマホ、発泡酒×コンビニ、発泡酒×通販、発泡酒×夕食、発泡酒×クリスマス、発泡酒×夏休み・・・

という調査データを組合わせて、仮説検証や、情報探索ができれば、皆様のアイディア抽出や、企画提案のお役に立てるのではないでしょうか。

「アンケートデータベース(MyEL)」の会員は約3万人おられますが、調査をやってみたら自分でMyELのデータを集計したい、2~3テーマのマッチングデータで集計してみたい、というニーズが強いことが分りましたので、「MyEL集計サービス」を開発することを決めました。

来年3月には完成する予定ですので、楽しみにしていて下さい。

〇アンケートデータベース(MyEL) 

http://myel.myvoice.jp/

〇MyELデータのマッチング分析事例 

http://myel.myvoice.jp/user_data/case2.php

 

2013年12月 3日 (火)

JMRAカンファレンス2013

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11月29日(金)に開催されたJMRAのアニュアルカンファレンスに参加して来ました。

このカンファレンスには2005年の第1回から毎年参加していますが、今年の参加者は約800名とこれまでで1番多い参加者であったと聞きました。

そして、これまでは9割くらいは調査会社の関係者でしたが、今年は全体の4割近くが調査会社以外の参加者になり、少しオープンな雰囲気になったようにも感じられました。

今年も色々な発表を聞いて、夜の懇親会でも色々な方と話をして、とても勉強になりましたし、この2年ほどでリサーチ環境が大きく変化したことを実感しました。

その1つがフェイスブック等の発展によって、クライアント様自身が直接ユーザーの声を聞くことができるオンラインコミュニティ環境を作ることが容易になり、ユーザードリブンの共創マーケティングが大きく進んでいるという点です。

先進事例として、ベネッセさんや、良品計画さん、サッポロビールさんの事例の紹介もありましたが、これもインターネットとインターネット調査の発展によって生れた新しい動きだと思います。

そして、これらの動向を後押しするように、「今までの調査会社は代表性に拘り過ぎていた」、「もっとコア顧客の声を重視すること、アクションアイディアに繋がることが大切である」、という意見も聞かれました。

この様な新しい潮流の中で、如何に有効な気付きやインサイトを提供できるのか。

リサーチ会社には、より高い次元の情報サービスが求められていることを痛感させられるカンファレンスでした。

〇JMRAアニュアルカンファレンス 

https://www.jmra-net.or.jp/conference/

2013年12月28日 (土)

マクロミル社の米国ファンド売却

今年は12月に入って、リサーチ業界にとってとても大きなニュースがバタバタと入って来ました。

その1つは電通リサーチと綜研が2011年に合併してできた電通マーケティングインサイト社が、マクロミル社の子会社になるという発表があったことです。

40年以上の歴史と伝統のある、技術力でも定評のあったあの旧電通リサーチがマクロミルの子会社になるだけでもリサーチ業界にとっては驚くほど大きなニュースでした。

 

そして、次はその電通マーケティングインサイトを傘下に収めたマクロミル社が、米国の投資ファンドのベインキャピタルに100%売却されるというニュースが12月11日にありました。売却額は513億円という巨額なものでした。

これによってマクロミル社は上場が廃止されて、筆頭株主のヤフーには110億円が入るのだそうです。

ヤフーはもともとインテージと合弁で作ったインテージインタラクティブ社でネットリサーチに参入していましたが、その後、インフォプラントとインタースコープの2社を買収してヤフーバリューインサイトを作り、マクロミル社との合併で同社の筆頭株主になっていました。

それが今回の米国投資ファンドへの全株売却で、ネットリサーチ業界から離れることになります。

ネットリサーチ業界再編の主役はヤフーなんだなあ、やはりネットリサーチも「リサーチ業界」よりも「ネット業界」の力の方が大きいのだなあと事ある毎に実感してきましたが、今回の株式売却でネットリサーチ業界から離れることになるようです。

でも、マクロミル社は米国系投資ファンドが100%の株式を持つので、またその後にどこかの企業に株式は売却されます。1部にはその最終的な売却先の候補は、カンターグループか、イプソス、ニールセンが有力という報道もあり、外資系リサーチ会社の傘下に入るのかもしれません。

 

マクロミルはとても組織が大きく、営業力も強くて、ネットリサーチ市場では価格決定力もあるほど強い存在です。

その巨大なネットリサーチ会社がどの様になるのか、それは、日本のネットリサーチ業界だけでなく、リサーチ業界、マーケティング業界にとって凄く大きな影響のあることなので、日本のマーケティング市場と、そして、同じリサーチ業界で働く同社社員にとって良い形になることを祈りながら、今後の動きを見守りたいと思います。

 

〇マクロミル社の米国ファンド売却の関連記事

http://byus.me/facts/286/questions/821

http://toyokeizai.net/articles/-/26995

2014年2月 7日 (金)

Whyが導けるテキストマイニング

マイボイスコムでは、新しいテキストマイニング技術を用いて「テキストボイス(Text-Voice)」サービスを提供しています。

リサーチの世界では自由に発言された自由記述の中から、新たなニーズや行動を見つけようという動きが強まり、定性調査が増える傾向にあります。

そして、ネットリサーチや、ソーシャルメディアの普及などによって、大量の自由記述のテキストデータも入手しやすくなりました。

しかし、大量のテキストデータに宝があることは分っていても、従来のテキストマイニングでは、単語の出現頻度や、2単語の係り受けの頻度、それぞれの関係のマッピングしかできません。

そして、最後は解析者の主観的な解釈が必要なため、客観的な理解が難しいという課題がありました。

それらの課題を解決できるのが、「テキストボイス(Text-Voice)」だと考えています。

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5W1Hは均等でなく、なぜのwhyがいちばん重要なのか。

たとえば頭痛がするといわれても、それはいつからですかと
すぐ答えられますが、なぜですかはなかなか返答に苦しみます。


朝から痛くなりました、後頭部が痛いです、ズキズキ痛みます・・・。
いつ、どこが、どのように等は簡単ですが、なぜ痛いかは患者には
わかりません。ましてや医者は人ごとです。だから、すぐに鎮痛剤を

だしましょう、となりますが、それが医学として正解でしょうか。
頭痛のせいは前夜の飲みすぎが原因かもしれません。

では、なぜ、昨夜、飲み過ぎたのか。夫婦喧嘩があったのか。
そのケンカの原因は何か・・・。こうして突きつめていけるだけ行くと
実のところの正解は鎮痛剤の投与でなく、夫婦和解をすすめるか
離縁を進めるか、薬物でなく精神技術かもしれません。

このような分析がいま求められています。新製品がほしいというから、
新しい名前をつけるのでなく隠れているニーズを探ることではないでしょうか。
こうしたためには、消費者により詳細な心情吐露を願うことが必要だと考えます。

頭が痛い → 鎮痛剤  ではなく、
頭が痛い → これが原因なのでは → ではこうしましょう。

こんなサイクルに転換したいのです。

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「なぜ」を突詰めて考えることのできるリサーチ、それを、心理学と統計学による採集装置で実現するのがゴールのイメージです。

「テキストボイス(Text-Voice)」を、生活者の「なぜ」がお届けできるサービスに発展させたいと思います。ご期待下さい!

〇テキストボイス    http://www.myvoice.co.jp/menu/txt-voice.html

 

プロフィール

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Takai kazuhisa

伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで、1999年にネットリサーチ会社のマイボイスコムを立ち上げて社長をやっています。会社を作ることより続けること、良い会社を目指して経営することの難しさ日々感じながら奮闘している毎日です。夜は神田や神保町あたりの居酒屋に出没し、休日は自然散策やアウトドアを楽しんでいます!