成熟期のインターネット調査
調査手法別の市場構成比(%) | |||||
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
その他 | 13 | 11 | 10 | 8 | 10 |
電話調査 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 |
グルイン、質的調査 | 19 | 22 | 20 | 22 | 23 |
郵送調査 | 5 | 5 | 6 | 6 | 6 |
訪問調査、会場テスト | 12 | 10 | 7 | 7 | 7 |
インターネット調査 | 50 | 52 | 58 | 57 | 55 |
(出所)日本マーケティング・リサーチ協会「第48回経営業務実態調査」
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こちらのグラフはアドホック調査の調査手法別の構成比です。
インターネット調査は当社が創業した1998年頃から始まり、早さ、安さ、大量のデータ回収、双方向性、画像・動画の活用、リッチなFA取得等の優位性から急成長を続けて来ました。
昨年度のアドホック調査に占めるインターネット調査の構成比は55%と過半数を超えるまで成長しています。
しかし、時系列で見ると2020年度の58%をピークに微減になっています。
コロナ禍後の既存手法への回帰の影響もありますが、おそらくこれ以上、インターネット調査の比率が高まることはないように思います。
そして、大手インターネット調査会社で、昨年度に赤字に転落している事実も知って、この市場環境が急速に厳しくなっているのを実感しました。
私はマイボイスコムを創業してから25年に亘りその変遷を見続けて来ましたが、インターネット調査 = 新しい調査手法の成長市場、ではなくなりました。
当社システム化と細かい分業では早さと安さを実現する「装置型リサーチ」ではなく、スタッフの専門性で価値を作る「コンサル型リサーチ」を目指して来ました。
調査手法はインターネット調査が中心ですが、既存の調査手法や定性分析のツールや手法も取り入れて、お客様のリサーチニーズにお応えしたいと考えています。