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2019年4月23日 (火)

リサーチ×デジタルマーケ

マイボイスコムは、伊藤忠系シンクタンク(現:伊藤忠テクノソリューションズ)の社内ベンチャー制度で設立して21年目になります。

弊社が創業した1998年4月には、まだインターネット調査やネットリサーチという言葉もありませんでした。

そのため、私の企画も「ネットフォーカスグループの構築による情報サービス事業」というタイトルで作成し、手探りでモニターの募集や、回収データの有効性の確認を行いながら、この調査手法がお客様のお役に立つのかを1年かけて検証するところから始めました。

しかし、今ではインターネット調査がアドホック調査(量的調査)の48%(JMRA調査)を占めるまで成長して、量的調査で1番大きな比重を占める調査手法になっています。

この20年間で調査市場も大きく変わりました。

インターネット調査が普及したことが、リサーチのスピードとコストを大幅に効率化し、大規模なデータの回収や、インタラクティブ性の活用などで多様なリサーチが、お手軽に出来るようになったのは良いことだと思います。

一方でどんどん時間とコストが削減される中で、機械的に対応しないと回らない業務になり、お客様の課題を理解して、それを解決するためにはどんなデータが必要で、どんな分析をして、どんな表現をすれば良いのかまで考えて知恵を絞ることが難しい業界になった様にも感じています。

2年前のJMRAのアニュアルカンファレンスの基調講演で、レイ・ポインターさんが

「サーベイ」は減少し、モバイル、オートメーション、バイオメトリクス、ビッグデータ、アドバンスト・アナリティクス、AI等を使った新しいリサーチ「New Research」が拡大するトレンドにある。

リサーチ会社は、1)「New Research」の領域で勝負をするか、2)「Consulthing & Storyteller」の高付加価値サービスで勝負をするか、のどちらかの道を選択することが求められている。と述べていましたが、その動きが加速しているようにも感じられます。

リサーチ会社は人的サービスだけでは成り立たず、新しいシステムや分析ツール、デジタルマーケティング等との連携が必要な業務になっているのだと思います。

マイボイスコムは、3月末に伊藤忠インタラクティブ(株)からの増資を受けて、伊藤忠グループに戻りました。

リサーチで大切なデータの品質やリサーチャーの技術対応は大切にしながら、新しいデジタル技術を加えることで、新たなサービスも構築しながら30年目に向かって動いて参ります。

これからもマイボイスコムをよろしくお願いします。

マイボイスコム: https://www.myvoice.co.jp/

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Takai kazuhisa

伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで、1999年にネットリサーチ会社のマイボイスコムを立ち上げて社長をやっています。会社を作ることより続けること、良い会社を目指して経営することの難しさ日々感じながら奮闘している毎日です。夜は神田や神保町あたりの居酒屋に出没し、休日は自然散策やアウトドアを楽しんでいます!