マーケティング分析のAI活用
6月10日に開催されたESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)と、JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)主催のカンファレンスイベント 「ESOMAR Connect Japan 2025」 に参加してきました。
今期の講演テーマは以下の5テーマでしたが、5テーマ中、3テーマは「AI」に関するものでした。
それだけAIがリサーチ市場に与える影響が大きいということだと思います。
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・日本発、世界へ:AIで拡張する定性リサーチ
Robert Purss 氏 Bolt Insight Ltd. APAC Client Partner
・ブランドパワーを活用したマーケティング戦略の策定
木村 元 氏株 式会社Brandism 代表取締役
・定量調査における生成AIを活用した価値創出
田中 紘稀 氏 株式会社Quest Research 定量調査プロダクト責任者
・行動観察とデプスインタビュー AIが可能にした新しいインサイト収集
下崎 守朗 氏 ヴィアゲート株式会社 代表取締役 CEO
・グローバル市場調査の今とこれから ― 2025年以降のインサイトとは
Ray Poynter 氏E SOMAR前会長
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私は1998年の黎明期からインターネット調査に挑戦して来ましたが、その当時はインターネットで調査を行うなど間違っている、代表性もない邪道な調査手法だと非難されていました。
しかし、インターネット利用者も拡大する中で、クライアントも既存の調査手法の結果と、インターネット調査の結果を比較して、この様な分野ならインターネット調査の方が良いと判断をして、徐々にインターネット調査を利用する様になりました。
そして、今はアドホック調査の55%ほどの過半数がインターネット調査で実施されています。
現在のマーケティング分析にAIを活用する動きは、インターネット調査の黎明期と同じような感じがしています。
もちろん生成AIで出来ることと出来ないこと、やって良い事とやるべきでない事があると思いますが、クライアントもリサーチ会社も色々と試しながらその活用方法を考える時期なのだと思います。
当社も3月に「AI分析サービス(CotoEL)」のベータ版をリリースしました。
お客様から色々な意見や要望も伺っているので、この仕組みを活用しながら、お客様のAI分析ニーズに対応できるサービスに発展させる所存です。
リサーチの世界もまた大きく変化しそうですね。
〇AI分析サービス(CotoEL)
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