« オンラインヒアリング調査 | メイン | 新しい価値の創出 »

2024年5月24日 (金)

インターネット調査の転換期

3_5

こちらが日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が毎年公表している「経営業務統計実態調査」から作成したアドホック調査の市場推移です。

2022年度の市場規模は1,439億円で、そのうちインターネット調査が796億円というのが業界団体が推計した金額になります。

過去5年間の平均成長率はアドホック調査が1.6%で、インターネット調査が3.5%です。インターネット調査は以前は2桁の高い成長でしたが、2020年、2021年は新型コロナで減少した影響もありますが、既に飽和状態で高い成長率ではありません。

8年程前にJMRAのカンファレンスで米国のオピニオンリーダーが、リサーチ会社はサーベイだけでは先はない、1)コンサル型への展開、2)NeW Researchの開発、3)ビッグデータ解析、のどれかの取組みが必要だと警告していましたがその通りになったと感じています。

装置化と自動化のサービスで急成長してきた大手のインターネット調査会社が、2023年6月期の決算で赤字になったのもその象徴の様に思います。

インターネット調査は当社が創業した1998年頃から始まった革新的なサービスでしたが、今はもうあたり前の手法で完全な成熟期になりました。

当社も含めてインターネット調査を提供してきたリサーチ会社は、新しい価値を生み出すことが求められているのだと思います。

コメント

コメントを投稿

プロフィール

フォトアルバム

Takai kazuhisa

伊藤忠系シンクタンクの社内ベンチャーで、1999年にネットリサーチ会社のマイボイスコムを立ち上げて社長をやっています。会社を作ることより続けること、良い会社を目指して経営することの難しさ日々感じながら奮闘している毎日です。夜は神田や神保町あたりの居酒屋に出没し、休日は自然散策やアウトドアを楽しんでいます!