マイボイスコムは1998年の黎明期からインターネット調査に取組んで来ました。
その頃はまだインターネット調査はなくて、リサーチ業界にとっては異端児の様な存在でしたが、早さや、安さ、大規模回収、双方向性、動画や音声の活用等の特徴によって普及し、今ではアドホック調査の過半数がインターネット調査によって実施されています。
この22年間でインターネット調査がリサーチ市場にイノベーションを起こしたと言えます。
しかし、インターネット調査はもう当たり前の調査手法であり、リサーチのインフラの様な存在になっていて、新しい価値を創出しなければ生き残れない環境になっています。
そのため、当社では6年前から独自のテキストマイニング・ツールの開発に取り組みました。
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定性分析ニーズが高まっていることと、インターネット調査では非常にリッチな自由回答が取れて、そこに市場変化の兆しや、お客様の潜在ニーズの情報が沢山含まれているので、そんな純粋想起の回答情報が有効に活用できるサービスを作りたいと思って始めたものです。
貴重な生活者の自由な意見を、簡単な操作で分かり易い分析が出せるツールを作るのが目標でしたが、新しいツールを開発して事業化するのは思っていた以上に、時間と、労力と、技術と、資金のかかる仕事でした。
当社は従業員が40人ほどの小さなリサーチ会社ですので、この開発投資で4年間も厳しい決算に陥りましたが、新しいサービスを独自に開発するというのはかなりの経営インパクトのあることなのだと思います。
しかし、やっとお客様にとって使いやすいツールになり、5年目の昨年度から契約企業が伸びて来ました。
特にアンケート調査の自由海洋の分析では、操作が簡単で結果も分かり易いという高い評価をいただくようになり、従来のテキストマイニングから「テキストマイニング(TextVoice)」に契約を切り換えてくれる企業が増えて来ました。
主な利用企業には、キッコーマン様、アサヒ飲料様、アサヒビール様、フジッコ様、アクサ生命様、AUじぶん銀行様、電通様、ADK様、日経リサーチ様、日本能率協会様等のマーケティング分析に詳しい大企業も多く含まれています。
インターネット調査の自由回答で純粋想起のテキストデータを大量に集めて、それを「テキストマイニング(TextVoice)」で解析するのは、新しい変化やニーズを探索するのに有望な手法だと思います。
もし、この様な定性分析のアプローチに興味があれば、下記のサイトで詳細な機能と分析結果のイメージをご覧になってみて下さい。
〇テキストマイニング(TextVoice) 分析結果のイメージ
https://www.myvoice.co.jp/service/menu/txt-voice.html
(TextVoice専用サイト)
https://www.textvoice.jp/info/
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以下は自主調査で聴取した好きなコーヒーチェーンの理由の自由回答を、テキストマイニング(TextVoice)に読み込ませて出て来たアウトプットの1部です。
テキストファイルを読み込むだけで、分析用の辞書を自動で作成し、類義語のワードクラウドと、ネットワーク図、6つの類義語の組合せ分類、少数でも重要な意見の抽出、発言全体の俯瞰図、セグメント別分析等の6つの分析結果をボタン1つで出すことが出来るのが特長です。


図1:自動で作成した類義語のワードクラウド


図2:ブランドの特徴を可視化する類義語のマップ表示
図3:2語の類義語での比較(ネットワーク図のブランド別の比較)
図4:最大6つの類義語の組合せで表記したサマライズ(どの様な意見がどの位の比率あるのかの可視化)