業界変動
マクロミルはリクルート型の強い営業力と、技術者に頼らないシステムモデルで成長し、そこに、旧インフォプラントと旧インタースコープを買収したヤフーの力も加わって、より一層強くして大きな組織になりました。
世界一安いと言われているネットリサーチの市場価格も、安い謝礼ポイントも、短時間納期もマクロミルの基準に合わさざるを得なくて、決まってしまったものです。
もっと謝礼も高くして、お客様とのやり取りの時間も確保して、技術者もしっかり育成していく、ことが許されないほどの条件が標準化されたのは、リサーチ業界にとって不幸なことでした。
そして、今回、マクロミルが筆頭株主のヤフーと創業社長の考えで外資系ファンドに100%売却されます。
社員の皆さんは、会社が成長し、新しい事業もできて、東証に上場することで、それぞれの人の人生を充実したものにできる船だと思うからこそ、平均で90時間とも言われるハードな残業もして頑張ってきたのではないでしょうか。
でも、これから頑張って売上を上げて、利益を増やすことは、ベインキャピタルがそれだけ高くこの会社を売るためです。少しでも高く買うという会社や組織に売却するのが金融会社ですから、どこに売られるかは、米国のベインキャピタルの経営会議が決めることです。
それが目標だと分かっていて、それでもマクロミルの社員はすごい営業訪問、すごい残業をしてで会社を伸ばそうと頑張れるのでしょうか。
それからクライアントの彼らの見方も、ヤフーの関連で東証1部の会社と、米国系投資ファンドの100%の会社というのでは信用力も大きく異なると思います。
リサーチ会社は、結局はそこで働く社員の意識と能力、知恵によって価値を生み出す組織です。いくらシステム化して分業化してもそれは変わらないと思います。
私はあまりマクロミルとの接点はないので、業界関係者や彼らの取引先から情報収集をしていますが、去年は創業以来の副社長が辞め、この1年でシステム担当と財務担当の役員が辞め、最近になって人事部長も退職し、今後も多くの幹部社員が辞めるという話を聞きました。
同社の社員には申し訳ないですが、これからリサーチ業界が動き、彼らが岩盤だったお客様にも隙間ができて、当社にとっては取引のチャンスが生まれると思います。
営業の皆さん、今が攻め時です。
積極的な営業訪問と、積極提案をお願いします!
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