米国レジャーランド調査
CRC総合研究所の頃はまだネットリサーチがありませんでしたので、1件の調査案件に2~6ヶ月はかかっていました。自分がメインで携わるテーマは年間20本位だったと思います。価格は300万円から800万円位で、時々数千万円という案件もありましたが、平均単価は400~500万円という感じです。ネットリサーチになって期間は1/4、単価は1/5位に下がったというのが私の実感です。
これはもう時効ですし、没になった企画なので話せますが今から20年ほど前に某商社が東京ディズニーランドの成功を見て、もう1つ首都圏に大型レジャー施設がつくれないか、そのため何か良いアイディアがないか米国を調査したいという話をいただきました。何か良く分かりませんが、某商社のご担当者と2人で米国に行って、毎日遊園地に行く仕事といいます。私にとっては初めての海外調査で、それも遊園地ですからすごくラッキーだと思い手を上げました。
最初は西海岸に行きディズニーランドやナッツベリーハウス、ユニバーサルスタジオなどを回り、その後にヒューストン、フロリダ、ニューヨーク、カナダのオンタリオ、エドモントンなどを2週間で回る計画を立てました。それぞれの施設の概要を集め、何か面白いアイディアはないか、どんな施設にどの位の人が乗っていて、どの位の収益が予想されるかなんかを調べていました。毎日昼間はレジャー施設に行って調査をして、夕方フライトで別な都市に行き、翌日はまた別な遊園地を訪問する毎日です。
最初は楽しかったのですが、しばらくすると毎日男2人で遊園地に行くのが苦痛になってきました。おそらく一緒にいったその人も同じように感じていたのか、ニューヨークに着いたら「急用ができたので悪いが後は1人で行ってくれ」といって帰ってしまいました。何も恐いニューヨークで捨てなくても・・・と思いましたが、仕事ですし相手はクライアントなので文句は言えません。その後は毎日1人で遊園地に行きました。約2週間、毎日のように飛行機に乗って10ヶ所位の遊園地を回り、大変に疲れました。
この調査で分かったことは、米国にもあまり目新しいアイディアはないということ、シュミレーションマシンを沢山揃えたレジャーランドは面白いのではというアイディアも出ましたが、首都圏で大規模な土地を確保するだjけで採算が回らないという結論でした。せっかく2週間も遊園地を調べましたが、1ヶ月でこの企画は無理だなあという結論になりあの辛かった2週間は何だったのかと空しく感じたのでした。
遊園地はプライベートで仲の良いメンバーで行く場所でした。仕事は仕事です。調査対象が楽しいものでも、仕事自体が楽しいとは限らないということを学びました。こういうような現地調査中心のリサーチもあります。ネットリサーチだとなかなかこういう経験はできませんが、当社も手法の幅を広げて、現場を見て提案するような仕事がもう少しあっても良いのかもしれませんね。こういう調査はその時は辛いですが、ちょっとだけ度胸は付くかもしれません。
米国出張羨ましいです。しかし、アトラクションに男だけでとは・・・海外では完全にアブノーマルな人たちと思われていたと思います(笑)。最近改めてネット業界ははデータのやり取りで実感が希薄だなと思います。最近は海外の業界のカンファレンスの情報も行った人が次の日にはブログで書いたり情報は入手しやすく便利な時代ですが、会場の盛り上がりなどは実感できないので思い入れは持てません。ということで、海外のネットリサーチの調査部隊の送り込み期待しています。
投稿: okamoto | 2007年4月12日 (木) 10:36