コスト感覚
仕入れはできるだけ安く、販売価格はできるだけ高くが商売(ビジネス)の基本です。
会社経営もいかに売上を上げるかと、いかに無駄やムラからくる経費を削減して、利益を残すかという戦いであり、トヨタも日産もパナソニックもそれをしっかりと進めて強い会社になったのだと思います。
売上を5%引き上げて、経費を5%削減できれば、それだけで10%の利益率が作れます。
あと数%をどうやって高く売るのか、あと数%の値引きをどうやって抑えるかと、あと数%の生産性をどうやって上げるか、あと数%外注費を抑えられないか、という工夫を優良企業は常に真剣に取組んでいます。
そういう面では、当社はまだまだコスト管理や、生産性への取り組みがまだ不十分なのかもしれませんね。
商談に厳しく取り組んでいる業種に商社があります。
私も伊藤忠さんの商社マンとは色々な形でお取引やお付き合いをしてきましたが、彼らはこの「安く仕入れて、高く売る」という商習慣が新入社員の時から厳しく叩き込まれていて、必ずもうちょっと安くしてくれませんか、という価格交渉をしてきます。
私に社内ベンチャーを認めていただいたA社長も、伊藤忠さんの繊維部門でずっと厳しい商売をされてきた方でした。繊維の取引も何円、何銭というところまで粘り強く単価交渉を行う商売だったようです。
そして、先輩からは「価値が分からない商品なら、まずは先方が提示してきた半額でどうか。という価格交渉をするように教えられて、それをずっと実践してきたし、後輩や部下にもその様に指導してきた。」ということを聞きました。
ある時に伊藤忠の繊維部門に、CRCがシステム開発で2億円の見積を出したのだそうです。すると先方は「それは高過ぎるので1億円でやってくれ。」という価格交渉が入り、A社長にこの件が何とかなりませんか。という相談が来たのだそうです。
繊維部門のトップはもともとA社長の後輩で、昔からよく知っていた方なので、「なあXX専務、こちらの2億円の見積に対して1億円とはちょっと無茶苦茶なな話じゃないか。」と電話をしたのだそうです。
そうしたらその専務さんが、「何を言いますかA先輩、分からぬものはまずは半値に値切れと強く指導してくれたのはA先輩ですよ。私はシステムのことは分からないので半値の値引き交渉をしただけすよ。何が悪いのですか」とやり返されたそうです。
「あいつにあんなこと教えなければ良かったよ」と笑いながら仰っていたのを思い出します。
価格交渉とコスト感覚は、どんな会社でも必要なことです。うちも、あとどうやって5%高く売るか、あと5%安く買うか、というコスト意識を持ってやって行きましょう。
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