人的専門サービス
リサーチの世界はもともと人的サービスでの競争でありました。
郵送調査にしても、訪問調査や、電話調査、グルイン、CLT、HUTでも、使えるインフラは同じで、それらでどう有効な調査をするかの戦いでした。
だからどんな調査手法で、どんなデータを聴取し、どんな分析をして、どんな提案をまとめるかに知恵をしぼり、また、どれだけお客様に響く提案ができるかに注力しました。
1,000万円の案件を取るためにまる1~2日かけて分厚い提案書を作っても、だいたい4、5社の企画コンペが多かったので、負ければ受注0円のタダ働きになります。
それでは自分の目標の数字が作れず、組織の役割が果たせないので、どこで差別化し、どこでお客様の心を掴むのかを考えながらいつも提案書を作ってました。
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しかし、インターネット調査の世界になり、インターネット調査がアドホック調査の50%も占めるようになって、競争基準が大きく変わりました。
人的ノウハウより、パネル数、システム力、納期、価格等での勝負になり、単価も大幅に下がったため、1日かけて提案書を作る費用的な余裕もなくなりました。
パネル構築や、システム化で効率性が上げられる部分もありますが、やはり専門性を持った人でしか作れない価値は必ずあります。
極端に言うと、AIを搭載した分析装置にマーケティング課題を入力したら、「市場の実態はこうで、消費者の価値観や行動パターンはこうで、だからこんな方をターゲットに、こんな4Pが最適なマーケティング戦略になります。」という答えを出すことなんて絶対にできません。
自動化やシステム化で効率が進むところはどんどんやる。
でも人にしかできないところでは、他社に負けないノウハウや対応力を持って、質の高いリサーチサービスを提供する。
それが当社が目指すべきところだと考えています。
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