自分の職場体験
AIPやマクロミルの会社売却で、17、8年前の自分の辛かった体験を思い出しました。
私が働いていたCRC総研のリサーチ部門はもともと50人ほどで、やっと小さな利益を出しているような事業部でした。
それを親会社から来た社長と本部長の方針で、3年ほどで120人まで増員し、40代、50代の出向者や顧問もどんどん増えて、組織のメンバーや雰囲気も一変しました。
ビジネス経験があれば異なる分野の仕事でもできる。大人のビジネスマンは仕事を自分で作れるものなので、2、3年もすれば売上は上がり、良い業績になるという話を本部長から聞きました。
しかし、仕事は思うように増えず、本部は毎年、数億円という巨額な赤字を出すようになりました。
でも現場で働いていた社員は、これは自分達が決めたことではない。リサーチ事業を何も分かっていない経営者が無理にやったことで、自分達には関係の無いことだ、自分達には責任が無いという雰囲気が蔓延していました。
事業の赤字はとても怖い事で、何とか皆で協力して、少しでも早く黒字にしなければという危機感も全くありませんでした。会社は大企業で潰れる事はなく、赤字でも自分達の仕事がなくなるなんてありえない、という考えの人が多かったように思います。
そして、その本部の累積赤字は大変な金額になってしまい、数年後に2代後の社長が事業部の廃止と事業撤退をきめました。
沢山の社員はこれまでとは全く異なる部署に配置転換になり、人事評価の悪かった社員はかなりの人数が解雇をされて会社を去っていきました。
事業の失敗で結果的に1番苦労をしたのは、現場の社員だったと思います。
この様なことは世の中の企業では良くある話で、何の法律違反もしていないことです。
この経験から子会社で働くことの辛さや空しさを実感しましたし、主体的に事業に取組める環境の大切さや、赤字が続くことの怖さを痛感しました。
私が主体的な経営で、自分達の力で収益を上げて成長し、頑張った社員がハッピーになれる会社にしたい。という想いは、この頃の自分の職場体験から来ています。
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