ビジネスと神社
私がお世話になり尊敬している方の1人が、CRC総合研究所(前身のセンチュリリサーチセンタ(CRC))に入社した時の社長であった高原友生さんがおられます。
とても人間的にも立派な方で、伊藤忠商事の社長候補まで行ったバリバリの商社マンで、エネルギーの取引で世界中を駆け回っておられた方でもあります。
私は高原社長が終戦を迎えたミャンマーの開発計画調査チームの末席に加えていただいて、ミャンマー出張などにもご一緒させていただいて、面識ををいただきました。
そして、私が社内ベンチャーで会社を始めると聞いて、何度か2人だけでお酒を飲みながら「会社の経営とは、組織とは、、」というお話をお聞かせいただく幸運な機会もいただきました。
その高原さんから会社を始める前に食事に誘っていただき、「君のやろうとしている仕事はどんな商売なのだ。」というので、「インターネット上に生活者のコミュニティを作り、生活者の意見を、、、」と説明をしました。
すると「わしには良く分からんな。それはコンピューターを使うのだな。それならば数字の神様の秩父神社に行き、真剣に会社の成功と発展を祈って来なさい。」と言われました。
そして、「自分が石油を掘る事業に臨むときには、必ず火の神様の新潟神社に赴いて、石油が出るように必死に神様にお願いをしたものだ。君も神様のご加護をお願いして来なさい。」とアドバイスをしてくれました。
伊藤忠商事の社長候補にもなったビジネスマンが、「秩父神社に・・・、神様に・・・」というのが意外でしたが、尊敬する大先輩のアドバイスなので直ぐ週末に秩父に行ってお参りをしてきました。
そんな高原さんも数年前にお亡くなりになりました。
1度だけ墓参りにも行かせてもらいましたが、高原さんが仰っておらてた言葉の意味が16年も経ってやっと少し分かってきたような気がします。
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高原友生 大正14(1925)年岡山県に生まれる。東京陸軍幼年学校(42期)及び陸軍士官学校(57期)卒業。歩兵58連隊(新潟・高田)に所属、ビルマに赴き連隊旗手。中隊長(中尉)。昭和21年復員後、東京大学法学部卒業。伊藤忠商事に入社。常務取締役、中近東総支配人を経て、センチュリリサーチセンタ株式会社(現CRCソリューションズ)社長となる。現在、同社名誉顧問。情報サービス産業協会会長を長く務めたのち、日本・ミャンマー商工会議所ビジネス協議会会長を務める(この書籍が刊行された当時の掲載)
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