ネットパネル
先日ある大手調査会社の社長と会食をしました。
その社長さんは「このままではインターネット調査の産業が健全に育たないのでは?」という懸念を持っていました。その理由は、1)回答の謝礼が安くなりすぎている。2)調査頻度が非常に多い会社がある。3)そのためパネルの裾野が広がらない。というものでした。
同社の推計では、インターネット調査のパネル参加者の合計は250万人ほどで、その250万人で1億2千万人の生活者や国民の意見を反映するのは無理というお考えでした。
そして、幾つかのネットリサーチ会社が非常に安い謝礼ポイントで、毎日の様に依頼メールを送り続けるとそのパネル参加者も崩れてしまうのが恐いと仰っていました。
もう1つは経営面の課題です。
インターネット調査は日本が世界で1番安く、米国や英国、韓国などと比べて半分ほどと言われています。この様な極端に低い金額がスタンダードになってしまうと、調査会社が永続的に健全な経営ができないかもしれません。
極端に安い謝礼と安い単価、多頻度の調査、非常に早い納期は、マクロミルさんの影響が大きかったといえます。その結果として同社は非常に大きくなりました。
でも、これからインターネット調査が健全に発展するには、もっとパネル参加者の裾野が広がり、回答データの質を担保して、そこに関わる調査会社が継続的に健全な経営を行えなくてはなりません。
そのためにはリサーチ業界の関係者が協力して、新たな品質基準を作り出すことも必要になるでしょう。
この課題に対して当社が何ができるのか、私なりに考え、行動して行きたいと思います。
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