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2013年4月23日 (火)

やったことのないリサーチ

リサーチという仕事は、もともとはあまり定型的になりにくい業務の多い世界です。

そして、それをどうやれば対応できるか考えて、工夫しながら、時には綱渡りをして、冷や汗をかき、緊張で吐きそうになるのをこらえてやったら、何とかできてお客様に喜んでいただけた。そんな経験を繰り返しているうちに、色々なことができるようになる部分があります。

前例もないし、誰も教えてくれず、助けてもくれず。でも、もうやるしかない。やらないといけない。そんな環境が自分の仕事力を高めてくれるのだと思います。

新人の方も入ってきたので、私の20代のリサーチ経験をいくつか紹介します。

CRC総研に入社して2年目に、突然、伊藤忠の40代の課長さんと米国出張に行かされました。米国レジャーランド調査で、2週間ほど毎日米国のレジャーランドをめぐって事業アイディアを探すというものでした。

最初の1週間は伊藤忠の方と一緒でしたが、その方が「高井さん、悪いけど自分は急用ができたのでここからは1人で行ってね。」といってニューヨークのラーメン屋からどこかに飲みに行ってしまいました。何も夜中のニューヨークで捨てることないよなあと思いつつ、その後は1人で現地調査を続け、帰国後にレポートを作り、伊藤忠で10人ほどにプレゼンをしました。おそらく稚拙な報告だったと思いますが、何とか約束の予定には間に合わせました。

次は3年目の時に自治省の関連団体から「リゾート作りハンドブック」を作るという仕事の依頼を受けました。リゾートなんて何も知らないけど、関連する資料を集め関係者にヒアリングをして原稿を書きました。最後の3週間ほどは毎日夜の8時から自治省で打合せをやり、それから会社に戻って12時頃まで作業をして終電で帰り、翌日は9時に出社するという毎日を送って、予定していた時期の出版に間に合わせました。自分がまとめたハンドブックが書店に出た時は若干嬉しかったです。

4年目には某海外通信会社から「香港の通信事情」という調査を受注しました。香港の調査会社を見つけて現地企業のアンケートを委託し、自分ともう1人で現地で日系企業のヒアリング調査をやり、ヒアリングの合間の時間を見つけて2人で九龍空港に行って、日本人観光客をキャッチしてアンケートをやってひどい目にあいました。そして、そんな情報を取りまとめて調査レポートにまとめました。

入社2年目で建材協会を新規開拓して、それから毎年仕事をいただきました。そして、5年目の時に協会の専務から「建材産業ビジョン」を作るので手伝ってくれと頼まれました。委員会には大手建材会社の常務、専務が20人ほどが集まり、自分も事務局として動きました。そして、業界企業へのアンケートとヒアリング、統計分析での需要予測をやって「2010年建材産業ビジョン」をまとめました。最後は協会会長だったトステムの社長と、協会の専務と一緒に記者発表のひな壇に座らされて冷や汗でした。

これらはすべて私が20代の入社5年で経験したことです。本当に誰も何も教えてくれず、自分で仕事を取り考えて走りながらやっていました。

そして、30代にはもっともっときつくてシビアな経験も沢山やらせてもらいました。こんな面白い調査をしたという仕事ネタは30件くらいはあります。

人的な専門サービスを強めるということは、未経験で良く分からないことでも、自分の能力を信じて、自分で考えて、走りながら挑戦するということです。そして、こういう未知な分野に挑戦するから面白いと思えたり、仕事の喜びもあったようにも感じています。

できないと思って、新しいことへの挑戦を避けていたら、仕事力は高まりません。

だから、当社の社員にも、始めてのことや、分からないことや、大変な仕事にも挑戦して、それらを自分自身で何とかしたという経験を積んで、成長して欲しいと願っています。

これが私からの春のメッセージです。

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