チャネル調査
お客様はある大手の住設メーカーでした。
その会社は自分が3年ほど前に開拓したお客様で、小さな仕事をいただいてそれをしっかりやり、中くらいの仕事もいただくようになり、それも何とかご満足いただくサービスを提供して、いつの間にか毎月お仕事を頂ける様になりました。
そして、「高井さんだから同席させて良いよね。」という感じで、リサーチのアドバイザー的に彼らの社内会議にも出させて頂ける様になり、とても大切なお客様でした。
そんなお客様のH販売促進課長から「ちょっと重要な相談があるんだけど、、、」と呼ばれて伺うと、彼らのチャネル政策の大幅な変更を検討していて、それを市場の実態を踏まえて判断する必要があるので、3ヵ月の期間で、東京と大阪の販売店や工務店を400件回って、市場とお客様の生の実態をまとめて報告して欲しいというものでした。
400件もの訪問ヒアリングを、どこの会社の仕事とも言わずにアポを取って訪問ヒアリングを行う仕事です。これはかなり大変な力仕事だなと思いました。でもお客様の経営判断にはどうしても必要な情報であり、私を信じていつもお世話になっているH課長からのご依頼なので、
「出来るかどうか分かりませんが、Hさんから頼まれたのなら断れませんので、ベストを尽くしてやってみます。」と言って3千万円ほどの見積を出し、満額認めてもらってやることになりました。
彼らにとっても重要なプロジェクトでしたから、同社のスタッフ5人も3カ月間専属になり、うちのスタッフも5人入れて10人のメンバーで、同社の信濃町にあった会議室をプロジェクトルームにして活動を始めました。
しかし、販売店や工務店の社長は忙しくアポなんてそう簡単に取れません。それでもプロジェクトルームには10人のスタッフが「高井さん、今日は何をしたら良いのですかあ?」と待機しています。時間の期限もあって毎日が地獄の様なストレスでした。
大阪では1週間、10人でビジネスホテルに泊まり、夜は毎日その5人のお客様と酒を飲んで仲良くなり協力を求めました。
そして、最後は2泊3日で会社に泊まり、ほぼ徹夜で400票の調査データを分析し、よく考えて、レポートを書いて、何とか約束の期限に間に合わせることができました。
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そのレポートはとても好評で、最後は彼らの経営会議で、社長、会長と全役員の前でプレゼンを行い、3ヵ月、3千万円の地獄のプロジェクトが終わり、H課長と美味い酒を飲みました。
そのH課長はその後、その大会社の社長になり、今も会長として活躍しています。
そして、マイボイスコムの立ち上げの時にも応援をしてくれて、銀座のスナックでネクタイを頭に巻いて「高井さんのために歌うぞ、、」と言ってカラオケを歌ってくれて涙が出るほど嬉しかったです。
会長になってからも食事をさせていただくなど、個人的なお付き合いが続いているのをありがたく感じています。
そんな仕事の醍醐味を、うちの社員の皆さんにも味わって欲しいという気持ちもあります。
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