2019年 年初挨拶
皆さん、明けましておめでとうございます。
お正月休みはご家族でゆっくりできましたでしょうか。
さて、マイボイスコムは20回目の新年を迎えました。そして、あと3ヵ月で当社としての20期目の事業年度が終わります。しかし、今期は上期の大幅な受注不足から大変に厳しい決算になっています。下期になって受注は回復しつつあり、3Qは受注計画を達成したものの上期の不振が大きく、年度決算でも残念ながら計画未達になる見込みです。
当社はインターネット調査の黎明期であった1998年から事業を始めて、インターネット調査の拡大とともに成長をしてきました。しかし、数年前からインターネット調査の成長率も2~3%の低成長になったことと、大手のネット企業の参入によって、大きな資金と組織を持った競合企業が生まれたことで、市場競争が厳しくなりました。
また、以前にも紹介しましたがリサーチ市場が質的にも大きく変化をしています。2年前に米国リサーチ業界のオピニオンリーダーであるレイ・ポインター氏が「サーベイ市場は確実に減少し続ける。そして、サーベイだけを続けているとその企業は必ず衰退する。そのため、リサーチ会社は「ConsultancyやStory teller」で勝負をするか、モバイル、ビッグデータ、AI、アドバンスト・アナリティクス等の「New Research」で勝負をするかの選択が迫られている。」と講演をしていましたが、その様な質的な変化がこの市場で起こっているのだと思います。
当社は専門性の高い人的サービスを重視し、「ConsultancyやStory teller」の出来るリサーチ会社を目指して来ました。そして、「New Research」である独自の「テキストマイニング(TextVoice)」と、日本で1番大きなアンケートデータの蓄積を活用した「アンケートデータベース(MyEL))」で、一定の固定収益を作って収益基盤を安定化させることで、より良い、より専門性と信頼性の高いリサーチサービスの提供できる会社にしたいと考えてやってきました。
1番の収益基盤であるインターネット調査の売上が減少する中で、新たな技術やツールを開発して収益化することは体力的に厳しく、業績不振が組織の弱体化を招くことになりました。しかし、市場の変化に対応していかなければ会社は衰退し継続できなくなります。同じ事業構造で20年も30年も続けて行くことはできませんので、当社が生き残り発展するには変化をするしかないのだと思います。
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まずリサーチ事業ですが、システムインフラの整備を図り、新アンケートシステムのリリースや、集計ツールの開発も進めたいと思います。そして、営業とリサーチ、システムの体制強化も図ります。その上で、9月に業務提携をしたビデオリサーチ様の案件や、吉田財団様の案件を積極的に取り入れることで、上期の稼働率改善と収益改善を図ります。
次に、「テキストマイニング(TextVoice)」は取組みを始めて5年目になります。今期は損益分岐まで持って行き、来期からは安定した固定収益を作るのが目標です。そのために今のASPサービスに加えて、BIツールや、RPAシステム、SNSシステムとのAPI連携を進めており、これらのソリューションを4Qから販売することで、当社の大きな安定収益事業に育てて行きたいと思います。
そして、「アンケートデータベース(MyEL))」は業務の効率化によって、当社のPRや、モニター活性化、顧客接点の役割を果たしつつ、ほぼ採算トントンで運営出来ています。これもBIツールであるYellowfinとの協業で、MyELのデータをYellowfinで自由に分析し、可視化できるサービスを4Qから発売する予定です。これによって一定の固定収益が作れるビジネスに成長させます。
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最後に伊藤忠グループとの資本提携について説明をします。
当社は20年続いた事業構造を変えて行くことが不可欠であり、この5年は自社の体力に合わせながらそのことに取組んで参りました。しかし、事業構造の変革には大きな事業資金が必要でした。そして、これからデジタルマーケティングの時代になり、大きな組織がそのことに取り組む中で、当社が事業を継続し成長するためには、当社も資金と組織を強化する必要があると考えました。
そのため春から幾つかの企業と資本提携について相談をして来ましたが、最終的には伊藤忠グループから4億円の増資を受けることにしました。伊藤忠グループでもデジタルマーケティング事業に取り組む計画があり、そこの一翼を担うことになります。具体的には伊藤忠インタラクティブ社(IIC)との協業を進めることになります。
伊藤忠インタラクティブ社にもリサーチや、TextVoiceの販売に協力をしてもらいます。また、伊藤忠グループではこの秋から、ネット広告の「フリークアウト社」や、分析ツールの「ウイングアーク1st社」等にも投資を行い、これから伊藤忠インタラクティブ社を中心にデジタルマーケティング分野に本格的に参入し、大きな事業を展開するそうです。当社もこれまで自力ではできなかった大きなビジネスのチャンスが生まれることを期待をしています。
今回の伊藤忠グループからの増資の受け入れは、事業の継続と発展、社員の皆様が安心して働けて、より良い仕事に取り組めて、より豊かになれるために必要だと思って判断をしたものです。協業の詳細はこれから取り決めて行きますが、この資本提携を前向きに捉えて、当社の、そして、皆さん自身の変化と前進の契機にして下さい。
それでは、2019年が明るく飛躍の年になる様に、全員で力を合わせて頑張って行きましょう。
よろしくお願いします。
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