コラボレーション
JAICコンファレンスの件でもう1つ紹介します。
今年の基調テーマは「消費者行動研究のコラボレーション」でした。コラボレーションは先生方同士が協力し合うコラボもあれば、産学でのコラボということもあります。
消費者行動ですから、実際の市場で消費者がどの様な行動を取っているのか、それを検証するリアルなデータがあって初めて独自性のある研究が出来て市場で役に立つ理論が生まれるという関係にあると思うのですが、そのアプローチ方法について先生方の考えが大分異なるのが興味深かったです。
「コラボレーションが創る消費者行動研究の未来」のパネルディスカッションは、慶應大学の清水先生が司会で、パネラーは関西学院大学の和田先生、学習院大学の上田先生、慶應大学の井上先生、関西大学の川上先生の5人でした。
皆さん、この分野で大変活躍されておられる第一人者の研究者の方々です。
ある先生は企業の力を使わないと大きなこと、新しいことに取組めないので、自分から積極的に提案して行くことが必要と考えていて、ある先生は大学の研究員は自分を磨く自分の研究のブランド化を図るべきで、自分から企業に提案するのはアカデミックとしてやるべきでないという意見でした。
「その様な取り組みは企業の下請けになる」、「ビジネスの成果が求められる協業であれば、大学を出てコンサルティングとして取り組めば良い。もっと研究者としてのプライドを持つべき」という発言に、「自分もプライドも反骨精神もある。学内で自分を磨いて待っていたのでは新しいことは出来ない。時代に遅れてしまう!」と熱くなる場面もあり、ちょっと緊迫した雰囲気が面白く感じました。
アカデミックな理論を作るというゴールは同じでも、そのアプローチや価値観は全く異なり、1人1人が自分の戦略を考え、プロとして1人で孤独に実行しながら自分の価値、社会的意義や貢献を考えなくてはならない存在なのだと改めて実感させられました。
こんなことを感じ、学ぶことができるのも、こういう場に出ることの価値なのでしょう。基調講演で別な先生が、体験→体験知→言語 → 言語→体験知→体験 という発想法を説明していましたが、全ては体験し現場に行ってみないと知識もコミュニケーションの広がりません。
やはり何事も興味を持って、主体的に色々な場に参加してみることが大切です。直ぐに成果が得られないことでも良いので、アクティブに行動することを心がけましょう。
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