調査の代表性
今回のJMRAカンファレンスでもう1つ感じたことは、これまで調査業界でとても重視されてきた、サンプリングの代表性についての考え方が大きく変わってきたことがあります。
今回はあの「統計学が最強の学問である」を書いた、西内啓氏が基調講演を行いました。
若い方でしたがとても優秀で、とても示唆に富んだ素晴しい講演でした。
おそらく彼の本にも書いてあることだと思いますが、分析のポイントは、1)望ましい姿を現したアウトカム、2)それを比較分析するための分析単位、3)それらを左右する説明変数、という順番で整理をして考えることが必要であること。
それから、ビッグデータについては、ビッグデータを精緻に分析することと、サンプリング調査で大まかな分析をすることでは、結果としてはあまり判断に大きな差をうまない。これまでのリサーチ手法で実施してきたことの方が有効な場合が多いということ。
そして、課題とデータがあって、分析を行うわけですが、それによってアクションのアイディアが生れることが1番重要であること。
マーケティングは人の行動を変えることができ、社会的に良い行動を広げるという「ソーシャルマーケティング(コトラー)」の概念も大切であること。
そんなことを事例を踏まえて分りやすく説明をしてくれました。
そして、質問の時間に、前のJMRA会長でインテージ会長の田下さんが、「ネットリサーチの代表性についてどう思うか」と聞いたところ、
「あまり代表制に拘りすぎず、どの様な偏りがあるかを考えながら、お客様の声を聞いてアクションのアイディアに繋がるのであれば良いのではないか。」
という返答を聞いて、統計の専門家までその様な解釈をするとは、やはりこの世界も大きく変わったのだなと感じました。
「統計学が最強の学問である」はだいぶ前に買って積んであるので、早速週末に読んでみたいと思います。
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