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2007年4月13日 (金)

国別投資環境調査

CRC総合研究所は第一勧銀からも出資を受けていて、ある時は伊藤忠系のシンクタンク、ある時は第一勧銀系のシンクタンクと言って仕事をしていました。そして、第一勧銀からはグループ会社の支援として、毎年3カ国位の「海外投資環境調査」という調査をいただいていました。

こちらは第一勧銀の取引先が海外に進出する時に渡すガイドブックを作成する仕事で、その国の外資政策や優遇税制、産業構造、労働環境やインフラなどを調べて200頁位の原稿を書き上げます。調査手法は文献調査と、現地調査、現地でのヒアリング調査です。こちらは5~6年担当して、第一勧銀の出向者とトータルで10カ国位回りました。

色々な国に行けるのは良いのですが、進出企業や大使館、現地の投資機関などを1週間の出張で20ヶ所以上回ります。知らない国で1日に4~5件をヒアリングで回り、知らない人と面談するのは結構大変です。よく話をしてくれる人は良いのですが、無口で無愛想な人が出てくると、話の切っ掛けをつくるだけでも一苦労でした。移動と人疲れのため、ホテルに戻ってヒアリングメモをまとめて、ビールを飲んだらバタンキューという日も沢山ありました。

ヒアリング調査というのは調査結果をまとめるのが難しい手法です。皆が「この国は採用環境が悪い」といえばそれで間違いないでしょうが、数社が「悪いと言い」、数社は「問題ない」と言って色々な事例をお聞きします。その場合どんな風に報告するのが客観的なのか迷います。このあたりは定性分析の側面が強い調査手法の難しいところです。最後は適切な表現を探してウンウンうなりながら何度も書き直すような作業になります。

海外投資環境調査は、最後はきちんと編集されてガイドブックとして千部位は印刷されました。自分が苦労して書いた原稿が本になるのは結構嬉しいもので、今でも自分で書いた国の投資ガイドブックは大切に取ってあります。

マイボイスコムはネットを通じた情報収集が主であるため、直接人に会って情報をいただくことはほとんどありません。ヒアリング調査はアポを取るだけでも大変ですし、色々な人から話を引き出すのも苦労します。その面では行動力とコミュニケーション力の求められる手法といえます。非常に効率は悪いですが、ピンポイントで深い情報を取る時には必要な調査手法といえます。

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