リサーチ市場の変化
インターネット調査がなかった1990年代までは、色々なオフラインの調査手法を組み合わせながらお客様のリサーチ課題に対応していました。
その頃とインターネット調査が過半数の現在とで大きく異なる環境は、それを遂行するための時間と費用です。
以前の郵送調査であれば、まずは関連文献を集めて、日経テレコンで関連する記事も収集して、お客様とも何度も直接会って打ち合わせをしながら調査票を設計し、印刷に出し、ラベル作成、発送、回収、チェック、パンチ、集計、レポート作成という手順で進めていました。
そのため、標準的なケースでも時間は3ヵ月はあり、300件回収でも4,000件ほどの発送も必要でしたから予算も4~500万円はありました。
それがインターネット調査では調査票設計からレポート作成で、30問で1,000件回収しても約100万円で3週間という感じになっています。
時間も費用も以前の4分の1位です。
それはお客様にとっては、より安い経費で、早く、大量のデータで調査結果を見ることができるので利便性は4倍も良くなったといえます。
しかし、リサーチ会社の立場は、お客様と課題や調査内容を打ち合わせる時間も経費もなく、とにかく沢山の数のリサーチを効率的に回さないと会社が成り立たない。という厳しい環境で慌ただしく動かざるを得ないのが今のリサーチ市場のように思います。
お客様からはリサーチ会社の技術力が低下したとか、リサーチしたけど意思決定に役立たなかったという評価が増えています。
これはリサーチの経験も愛着もない方がネットリサーチ会社を起業し、時間と費用を1/4まで極端に下げてしまったのが原因ですが、お客様とリサーチ会社の両方にとって不幸なことだったように感じています。
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