あるものないもの
最近会社で話をしていて気になることがあります。それは「○○がないから出来ない」という意見です。○○の中には色々なものが入ります。「人」「経験」「時間」「特徴」「見本」「知名度」「モチベーション」・・・、だから出来ないというような意見です。先日西郷君からも同じような意見を聞いて、やっぱり最近変わったのかなあと改めて感じた次第です。
当社はまだできて8年、スタッフ50人のベンチャーですからないものばかりなのは事実です。ただ、ベンチャーというのは経営資源が少なく、ないものや不足する環境の中で、何とかやりくりをしながら工夫をしながら成長を目指す存在です。ないものが多いのはある意味当たり前で、逆にそんな環境だからこそできることを見つけて楽しんでやっていくのがベンチャーで働くということです。
「○○がないからできない」と言うのは簡単です。でもそれで考えること、工夫すること、行動することをやめたら会社はダメになってしまいます。何と比べて「ない」のでしょうか、本当にそれが「ない」と行動できないのでしょうか。会社ができてしばらくはそれこそ何もありませんでした、人はいないし、お客様もゼロで、お金も設備もほとんどないし、知名度や経験なんて皆無でした。それこそ100%ないのもばかりでしたが、何とか工夫して前に出ようという気持ちだけでやってきて、沢山のお客様を開拓し、お客様に喜ばれて信頼を築いてくることができました。そしてそのプロセスを楽しむこともできました。
「何かがない」⇒「できない」では決してありません。「工夫しない&行動しない」⇒「できない」は確かです。何かがなかったり不足していても、その中で考え、工夫して、行動すれば、思った以上に人は聞いてくれますし、物事は動くものだと私はこの数年の経験から確信しています。もちろん「ないもの」や「不足するもの」を改善することも大切ですし、プライオリティを付けながら組織として1つ1つ改善に取り組むつもりです。皆さんは各自が考えて工夫して行動してください。その2つがうまく融合することで大きな前進が生まれるはずです。
大会社や歴史のある会社と比べると当社には沢山の「ないのも」がありますが、歴史がある大企業に「ないもの」も沢山あります。それは生活の面では安定しているものの10年先、20年先までやれることが見えてしまうことや、自分が関われることや貢献できる範囲が限られていること、系列や学歴、入社の形態等によって明らかな選別が行われていてどうにもならないことなどがあります。自分がどれだけ頑張っても影響するのはこの範囲、届くのはこの範囲ということを理解した上で、何十年も働き続けるのも結構忍耐のいることです。
ベンチャーは大企業に「ない」ものも持っているから魅力があるのだと思います。それは自分の存在感や、早くから責任ある立場に立てること、会社が変化していくこと、自分が関わりながら会社を変えられること、自分の頑張りがダイレクトに会社の業績に反映すること、ないものを自分が中心になってゼロから作れること、などがあると思います。そういう面に注目して、主体的に仕事を作り、周りを巻き込みながら「ないもの」を作って行く人にどんどん挑戦してもらって、会社の中心で活躍してほしいと願っています。
「ない方を見るのか」「ある方を見るのか」、同じコップの水を見ても考え方は大きく2つに分かれます。ベンチャーで活躍する人は後者のタイプの人だと思います。
セルフスターターが生まれやすい企業文化にルネッサンスしないと今後は厳しいと思います。「何かがない」⇒「できない」となってしまう原因を改めて考えてみる必要があるのではないでしょうか。
投稿: okamoto | 2007年6月12日 (火) 13:21