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2015年7月

2015年7月 2日 (木)

踊り場からの脱出1

テーマ1:「当社がお客様の顧客課題に向き合って、その期待に応えるにはどうしたら良いのか!」

これはネット調査の普及と過当競争によって、安さと早さと、自動化、装置化が進むことで、MR会社とリサーチャーの実力が低下していることの警鐘です。

自分達が学び、お客様と考え、色々な模索をしながら課題に取り組む時間とコストの余裕がないこと、その結果としての技術力と対応力の低下が原因だと思います。

今の様なコスト低減の圧力の中では、本質的な解決は難しいのかもしれません。

しかし、今回の調査で少し明るさも見られます。

それは、リーマンショックの後に「コストの低減」が圧倒的に重視されるようになりましたが、その比率が低下して、

 1)リサーチャーの優秀さ

 2)分析力

 3)調査結果にもどづく提言・インサイト

この3つの比率が相対的に上がってきているということです。

安さだけを追求しても、その情報は使えず、意思決定に役立たないということがお客様の方でもだいぶ分かってきたということでしょう。

そして、上の3つの要因は全てMRに携る人の問題です。自分達が意識して学び、向上して行けば、お客様の期待に応えれてて、選んでいただけるという流れが作れるということだと思います。

これはパネルの大きさでも、安さでもありません。

専門サービスの質的な要望ですので、自分達が優位性を握ることができる目標です。

それならば出来るし、MRに携る職業人としては、納得感のある目標だと思いませんか。

自覚と向上心を持って、技術力と専門力の向上に努めること。

それは会社にとっても皆さん自身にとっても大切なことだと思うので、前向きに、主体性と、向上心を持って取組んでいきましょう!

2015年7月 1日 (水)

踊り場に来たMR

3週間ほど前に日本マーケティング協会から出された「マーケティングリサーチの現状(2014年度 調査報告)」のレポートを回覧しましたが、しっかり読んでくれましたか。

私は調査結果の報告会にも参加して、その後で、何度か目を通していますが、凄く気になり、考えさせられる調査結果だと感じています。

分析した委員会の関係者が付けたタイトルが「踊り場に来たマーケティングリサーチ」です。

そして、そのまとめには以下のような指摘がされています。

 ・定性、定量ともに実施率、期待値、満足度が低下

 ・意思決定の寄与度が低下(1/4が寄与していない)

 ・「経営全般の意思決定に役立つ」の増加もストップ

 ・かろうじて重要度の低下傾向には歯止め

 ・アウトソーシング先、委託MR会社は減少

 ・外部調査会社に対して、リサーチャーの優秀さ、分析力等で期待が減少

 ・調査設計、調査票作成、レポーティング等のプロセスでも期待が減少

 ・プロモーション調査、SNSデータ分析等で伸び

すごい厳しいまとめですが、でもこれが今のMR市場の現状です。

MRの実施は定量、定性とも減少し、MRに対する期待値も、満足度も、意思決定寄与度も低下している・・・

そして、MR情報のみが意思決定や、課題解決や、インスパイヤーの唯一の解決策ではなくなっている・・・

今こそMR会社が顧客課題と向き合い、期待に応えられるかどうかが求められる局面に来ている・・・

この調査結果を踏まえて、、

「当社がお客様の顧客課題に向き合って、その期待に応えるにはどうしたら良いのか!」

「MR情報のみが意思決定や、課題解決や、インスパイヤーの唯一の解決策でなくなっている中で、当社はどの様なサービスを展開して行くべきなのか!」

この2つを真剣に捉えて、市場の変化に合わせて当社も変わらなければなりません。

会社としても、インフラ整備や新サービスの開発には力を入れて対応します。

皆さんも、顧客の期待に応えるための技術強化、サービス強化に真剣に取組んでください。

その両方をしっかり進めることが、リサーチ会社に求められている。ということだと思います。