リサーチ業界の変遷1
在宅の方も多いので私が経験してきたネットリサーチ業界の変遷について少し書いてみます。
当社が創業した22年前からインターネット調査が始まりましたが、良かった面と悪かった面があったように感じています。
良い面はやはり手軽に早く安く大量の生活者情報が聴取できるようになり、動画や音声などの活用や、インタラクティブ性を活かした色々な調査が可能になったことがあります。
一方で悪くなった面はリサーチの価格や納期が1/4~1/5まで急激に下がり、それを実現するための行き過ぎた自動化や効率化によって、専門サービスとしての技術力やノウハウが低下して、意思決定に役立たない形式的なリサーチが増えてしまったように思うことです。
自分達がもっと時間をかけてクライアントと相談し、もっとよく考えてお客様に役に立つ調査結果を提供しようとしても、今の市場価格と短納期ではそれが許されません。
そして、そんな20年の市場の変化によって、インターネット調査の環境を持たない歴史と技術のあったリサーチ会社が沢山なくなったのも不幸なことだったと思います。
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電通リサーチも、リサーチアンドデベロップメントも、スミスも、東京サーベイリサーチも、その他の多くのリサーチ会社が実質的になくなりました。
法人はあってもマクロミル等の傘下になって、価値観の違いから殆どの社員が抜けてしまい、サービスも変わって実質的にはなくなってしまったような会社もあります。
この様な早さと安さの急激な変化は、マクロミルの影響が大きかったです。
そして、電通リサーチは「電通マクロミルインサイト」になり、博報堂のリサーチ会社であった東京サーベイも「H.M.マーケティングリサーチ」になりました。
2社とも技術力で定評のある会社でしたし、電通と博報堂の両方のリサーチ会社がマクロミル傘下になるとは、10年前には想像もできませんでした。
それだけこの10年でリサーチ業界は大きく変わったということです。
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