海外街頭調査
これはある国際通信会社から受託した調査の事例です。
もう25年以上も前の話しですが、その頃は日本に携帯電話(移動体通信)はなく、それが進んでいたのが香港でした。
そのため、香港の通信事情を調べたいというコンペがあり、それを何とか提案力で勝ち取りました。
主には香港の調査会社に委託をして、香港企業を対象に郵送調査を行うとともに、日本から日系の進出企業に郵送調査を行うことと、同社の担当者をお連れして香港で20社ほどの日系企業のヒアリング調査を行うのがメインでした。
そこまでは順調に進みアテンドしたご担当者も満足していただいたのですが、もう1つの提案内容が香港で日本人観光客から100件のアンケートを取るというものでした。
日本と比べて香港の通信はどうでしたかとか、日本に国際電話をかけましたか、的な簡単な調査でしたがこれは私と同僚の2人でやることにしました。
どこに日本人観光客が集まるかを考えたら、香港空港が良いんじゃないか、ということになって2人で空港まで行って街頭調査を始めました。
もちろん空港の許可もなく、日本人同士だから100人位なら何とかなるだろうと思って出かけたのですが、これが思った以上に大変でした。
香港旅行を終えて帰国しようとロビーでくつろいでいる時に「ちょっと良いですか。貴方は日本人ですか。私は日本のCRC総研という伊藤忠系シンクタンクのもので決して怪しいものではありません。すみませんがアンケートに、、」とやるのですが、これって凄く怪しいじゃないですか。
かなりの頻度で拒否されて、約束した100票を取るのにかなりの時間と労力を注ぎ込みました。
最後はすべての調査データをまとめてレポートを書いて、クライアントにも喜んでいただけましたが、この空港での街頭調査の苦戦も良い経験でした。
そして、これも「どんあリサーチでもやれば出来る。」という自信にはなったと思います。
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リサーチは決して定型的なものではありません。
その時の課題やテーマに対してどんな方法でどんなデータを取得して、どんな分析とまとめを作ればクライアントの意思決定に役立って喜んでいただけるかを創造して実行する仕事です。
そのために未経験のことでも、色々と手探りで工夫をしてやることが大切だし、そのあたりがリサーチの仕事の面白さなのだと思います。
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