ミャンマーの国連調査
皆さんにリサーチ業務の広がりをイメージしてもらうため、自分が携わってきた業務の紹介をしてきましたが、もう年末になるのでこれを最後にしたいと思います。
私は1度だけ国連調査(国連工業開発機構)に参加したことがあります。
切っ掛けはCRC総研の社長であった高原友生さんが、陸軍士官学校卒でビルマに派遣されて、そこであの悲惨なインパール作戦に加わった経験があり、その時にお世話になったビルマ(今はミャンマー)のために何かしたいということから発生したプロジェクトでした。
資金は伊藤忠商事さんが出して、それを国連工業開発機構に預託する形で作られた調査でした。
当時のビルマは軍事政権が続く後進国でしたから、そこの工業化に対するアドバイスレポートを作るというもので、アジア経済研究所や大学の先生など5人の開発経済の専門家を現地にお連れして、その先生方に色々な工場も見てもらって開発計画を作るものでした。
CRC総研からは事務局で3名が参加して、私もカバン持ちで参加することになり、2週間ほどの現地調査に3回も行って、車やホテルや食事の手配などや、先生方のお手伝いをしておりました。
現地調査は気温42度もある気候の中で、舗装もされていないぼこぼこ道をクーラーなしの車で8時間も移動することもありとてもハードでしたが、訪れた村で村をあげての歓迎会を開いてくれて、そこで見た民族舞踊は今でも覚えています。
また、ある市場を見学した時に同行した教授が「高井さんここが20年先には見違えるほど発展しているから、よく見ておいてその頃にまた来ると良いよ。」と仰っていたのもよく覚えています。
最後に高原社長から先方のエイベル大臣にレポート提出の儀式があり、大臣が「日本のオールドソリュジャーがビルマのために働いてくれて大変嬉しい。」と言ったのですが、それに加えて7人メンバーの末席にいた私に「それから彼の様な若い日本人も参加してくれていることも大変に嬉しいことです。」と言われて大変恐縮したものでした。
こんな途上国での開発に関わる調査もあるんですよね。
私自身はこんな世界とは全く違ったリサーチの世界を歩むことになりましたが、今でもよく覚えている印象深い仕事でした。
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