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2021年10月27日 (水)

県の魅力度ランキング

先週の朝会でも紹介しましたが、日本ブランド総合研究所がやっている「県のブランドランキング」の結果がこの数年マスコミで話題になってます。

茨城県が最下位になったり、栃木県が最下位になったり、群馬県が大きく順位を下げたりと、北関東3県と埼玉県あたりがいつも下位になっていて、そこが1番注目されたりしています。

そして、昨年度は栃木県の知事がこの調査はおかしいのではないか?と言ってこの調査会社に申し入れしたことがニュースになりましたが、今年は群馬県の知事が「信頼性の低い調査結果で、社会的影響も大きいので見過ごせない。法的処置も検討する。」とヒートアップしています。

私も昨年度からニュースが気になったので、この調査のことを少し調べてみました。

日本ブランド総合研究所は15年ほど前に出来た、従業員10人のリサーチ会社で、このブランドランキング調査が主事業のようです。

このブランドランキング調査が信頼性が高いのか低いのかは、詳しく調査設計や調査票、集計方法等を見てみないと何とも言えませんが、公開されている情報をざっと見ても疑問を感じる点がありました。

1つは調査対象地区が47都道府県だけでなく、1000市区町村まで入っていて、1047自治体が対象で、約3万件の回答をインターネット調査で回収をしています。

1人の回答者には20自治体の評価を23質問で依頼しているとのことですが、それだと全てを答えると460問もの調査票になります。

おそらく認知している自治体だけ限定で魅力度等を聞いているのだとは思いますが、市区町村レベルになるとそもそも非認知比率も高く、そこの魅力度といっても答えたれないと思います。

「鹿児島の〇〇町を知ってますか?、その町にどの程度の魅力を感じますか?」と聞かれても答えられないですよね。

また、回答者の属性も明記されていなくて、人口構成に合わせたウェイトバックをしているので社会を反映しているとの説明ですが、「地域×性別×年齢階層」のどのレベルでウェイト付けしているのかは分かりません。

さらに600件の回収数だから誤差率は〇%、信頼度〇%との記載も、そもそも認知していない市区町村が多ければ有効数は大きく減少するので、そこも不明確でした。

私でも幾つも疑問を感じるのだから、社会調査に詳しい先生方が検証するとかなりボロがでそうな調査設計でした。

彼らもこんなに話題になり知事等から意見されるとは思っていなかったのでしょうが、調査結果は社会的影響も大きいから、ちゃんと説明責任は果たすべきだと思います。

法的処置となるとそんな議論が法廷でされるのでしょうかね。

今後の展開を注視したいと思います。

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