国産旅客機の失敗
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三菱重工業が国産ジェット旅客機の事業から撤退する方針を固めたことが6日、分かった。2020年秋に「三菱スペースジェット(MSJ)」の開発を事実上凍結していたが、今後の事業成長を見通せないと判断した。開発子会社の三菱航空機も清算する方針。累計1兆円の開発費を投じながら納期を6度延期するなど空回りが続いた。新たな産業育成に向けた官民による国産旅客機の構想は頓挫した。(日本経済新聞社)
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2008年から国も多額の補助金を出して進めてきた、三菱重工業の「三菱スペースジェット(MSJ)」の事業が1兆円もの開発費を投じながらついに完成せずに頓挫しました。
何度も延期するというニュースを目にしていましたが、最後は日本の技術力で完成するものだと思っていたので残念で不安も感じるニュースでした。
自分が20~30代の頃は日本の産業は非常に強く「ジャパンアズNO1」という本が世界でヒットしていました。
自動車も家電も半導体も競争力が強くて、世界の主要都市では日本のメーカーの広告が輝いていた時代です。
国産旅客機は中国もずっと前に成功したし、日本は技術立国なので、MSJも試行錯誤をしながらも実現するものだと思っていたのですが、日本の技術はいつの間にか力を失ってしまったようです。
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私の世代が良い経済状態にいたのは、戦後の復興に必死に尽力した前の世代の頑張りのお陰でしたし、自分達も「24時間働けますか」というCMのキャッチコピーに違和感を感じないほど、かなり頑張って働いていたように思います。
しかし、この30年はゆとりを重視し、無理をせずに今の豊かさを享受するのが良いという風潮が強すぎたようにも感じます。
これで良くなった面もありますが、日本の経済力や技術力は年々低下し、日本人の給与は台湾や韓国よりも低くなっていて、先進国で1番借金の多い国になっている事実は直視すべきでしょう。
日本は国土も狭く、資源もないし、食糧自給率やエネルギー需給率も非常に低い国です。
人の勤勉さと頑張りで他国に負けない価値を生み出すしかない国なので、過去の蓄積で無理せずに豊かな生活を続けようと思ってもダメなんだと思います。
私達が出来ることは小さなことですが、他国に負けない経済と産業を作るという気持ちは持ち続けて、日本人の特質である勤勉さで頑張り続けるしかない国なのだと思います。
経済的裏付けのないゆとりなんて幻想です。
MSJ失敗のニュースを見てそんな不安を感じました。
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