固定収益の重要性
これも前に紹介した話題ですが、インテージさんがなぜ発展して大きなリサーチ会社になれたか分かりますか?
それは前の前の社長だった田下さんが、パネル事業を始めて、固定収益事業を作ったからです。
彼らのパネル事業は分かりますよね。
SCIとかSLIというサービス名で提供している情報サービスで、5万人ほどのモニターの方々に買い物をするたびに商品バーコードをスキャナーで読み込んでもらい、それで蓄積された購買データを花王や資生堂、アサヒビール、キリンビール、、という大企業に提供しています。
この売上が100億円もあり、毎年安定した売上が確保できているから、景気変動等でアドホック調査の売上が増減しても安定した決算が出来て、安定した利益が出せるから事業投資やM&Aの投資もして大きくなったんです。
当社もパネル協業等があって7年間は同社が株主でしたから、同社の経営層とも親しく話をする機会があり、同社にも紆余曲折があったことを直接聞いています。
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同社は創業60年の老舗ですが、30年前は業績が悪く債務超過になりいつ倒産してもおかしくない状態になり、労働条件も劣悪であったことから、経営者をロックアウトするという日本の労働争史上でも有名な労働争議まで起きています。
その時に田下さんが今のSCI事業を立ち上げて、周りからは何でそんなデータを集めて切り売りするだけのレベルの低い事業をやらなくてはいけないのか、と非難の連続で、社内的に苦しい立場が何年も続いた。
と田下社長と食事をした時に本人から伺いました。
でもそこでその事業を諦めなかったから、徐々にパネル事業の収益が安定してきて、その固定収益によって経営が再建されて成長軌道を歩むようになったんです。
受注生産型のリサーチ会社が経営を安定させて、継続的に成長するためには、何らかの固定収益事業が必要なんだと考えています。
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