切り口も大切ですが
私がCRC総研でリサーチャーとして働いていた時のチームは、課長以下8人ほどのメンバーでした。
自分の力でビジネスをしたいという指向の強いメンバーで、今から思うと個性があり能力の高い人が多かったように思います。
このうちの2人はその後、米国でMBAを取って海外で活躍していたし、個人で独立してマーケコンサルになったり大学の教授になった人もいたので、ユニークな集まりでした。
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そんなチームの有志メンバーで、これからこのチームをどうしたら良いか話し合おうということになり、日曜日に湘南の合宿所に集まって戦略会議をしました。
すべて手弁当で休日出勤の手当てもなく自主的にやったので、各自の意識も高かったのだと思います。
朝から夕刻まで自由に議論をしたのですが、私が気になったのは1人の同年代の意見でした。
彼は慶應大学を出た頭の良い人でしたが、普段から外向きな営業はしてなくて、受注案件も少ないため残業に追われる同僚を尻目にいつも早く帰宅していました。
その彼が「事業は要は戦略なんだよ。切り口が重要なので、無駄に営業に動くことはやるべきではない。ビジネスは切り口なんだよ切り口、、、」との主張を繰り返していました。
営業にも動かず、実績も出ていないのに、戦略だ、切り口だ、を繰り返す彼に違和感を覚えて「じゃ君はどうやってこのチームの仕事を作るつもりなんだ。どうやって自分の責務を果たそうと考えているのか、君の考えている戦略を具体的に聞かせてくれよ。」と少し強い口調で詰め寄ったのを覚えてます。
その彼は結果としてビジネス成果が出せずに数年後には管理部門に移り、そこで一般職として定年を迎えたと聞きました。
頭が良くて考えがあっても、ビジネスは主体的に行動し、成果を残せないとダメなんです。
頭で戦略を考えることももちろん重要ですが、そこに行動が伴わないとビジネスの成果は作れないし、組織の中では評価されません。
自分も沢山の人の仕事の起承転結を見てそんな風に感じています。
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若い同僚が日曜に手弁当で集まって熱く議論をした経験は、その後のビジネスライフにも役立ったと思うし、意識が高いメンバーで働けたことは幸運でした。
良い職業人生を送るにはこんな主体的なエネルギーも必要です。
仕事は仕事ですが、自分の人生にも大きく影響することだから、皆さんも熱意を持って主体的に取り組んで下さい。
そして、皆さん自身で良い会社を作るという意識で仕事に取り組んでもらえればと思います。
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