« 2018年1月 | メイン | 2018年3月 »

2018年2月

2018年2月28日 (水)

香港通信調査

これは某通信会社からのご依頼でした。

今は携帯電話からスマホになり、移動体通信が当たり前になっていますが、おそらくこの仕事を取った頃はまだ日本には移動体通信がなく、それが香港でCable & Wireles社が展開をしていて、その通信事情がどうなのか実態を調べたいということでした。

提案したのは、香港で通信関係の統計や資料を集める文献調査と、現地調査会社に頼んで香港の会社に郵送調査を行うこと、それから、国内から香港進出の日系企業に郵送調査を行うこと、そして、それらの回答企業にアプローチして20社ほどに訪問して、ヒアリング調査を行うことでした。

この仕事では2人で1週間の現地調査を2回やって、1回はクライアントもお連れして一緒に回り、現地の調査会社と打ち合わせをしたり、日系企業回りをして、なるほど確かに香港の通信は進んでいるなあと実感をしながら調査を進めていました。

そこで日本の旅行者はこの香港の通信をどう利用し、どう感じたのかも調べたら役に立つのではないかと相談をして、昼間のヒアリングが終わった後に夜の九龍空港に行って、日本人旅行者をキャッチして簡単なアンケートをしてみることにしました。

しかし、同じ日本人といえども日本に帰る便を待っているところで、「すみません日本のリサーチ会社のもので、香港の通信事情を調べていて、ちょっとアンケートに答えてもらえませんか?」というのはとても怪しかったようです。

「決して怪しいものではありません、、」と言えば言うほどうまくいかず、結局、現地で思いついた旅行者調査はうまく行きませんでした。

でもこれもお客様のために役立つだろうと思って工夫をしたものであり、試行錯誤のサービス精神だったと思います。

この調査もかなり苦労しましたが、良いご評価をいただくことができました。

2018年2月27日 (火)

米国調査

試行錯誤で未経験の仕事にチャレンジすること、そんな機会が増えてくると思うので、あと少し自分の経験を紹介します。

自分がCRC総研というシンクタンクに入ったのは25歳の時でした。

最初は計量モデルを構築する仕事をやっていて、1日中、統計データを整備し、重回帰分析で色々なセクターの構造式を作り、それを連立方程式にしてシミュレーションを回す仕事をしていました。

毎日朝から晩まで方程式を作り、数字をいじる仕事に興味が感じられず、強く希望して2年目にチーム員が5人の産業調査チームに引っ張ってもらいました。

そこで初めて産業調査やマーケティング調査に関われるようになったのですが、そこにはプロパーの社員は課長ともう1名の2人しかいなくて、残りの3人は銀行とゼネコンの出向社員でした。

誰も調査のことを教えてくれることもなく、自分で営業し、自分で仕事を作ってやってくれ。という様な環境で自分のリサーチャーの仕事が始まりました。

そして、会社に入って2年目、このチームに移ってまだ1年目に、伊藤忠商事さんから「米国レジャーランド調査」の仕事を受注しました。2週間の米国出張に行き、色々なレジャーランドを回り、資料を集めてレポートを作り、部長さん以下の関係者に報告するという仕事でした。

最初は伊藤忠さんの社員が一緒でしたが、彼は5日ほど一緒でしたがニューヨークに着いた夜に「高井さん、自分は急用ができたので明日帰国する。悪いけどここからは1人で回って来て下さい。報告は〇日頃までにお願いします。自分はこれから友人と飲みに行くので、悪いけどホテルには1人で戻って下さい。」と言って店を出て行きました。

それがニューヨークの夜中のラーメン屋さんでした。

商社マンにとっては当たり前のことだったのでしょうが、何も夜中のニューヨークで1人放り出すことはないよなあ。と不安たっぷりでタクシーを取り、ホテルに帰って、翌日からのスケジュールを見ながら「何とかしなくちゃな」と奮起しました。

それから10日ほど1人で6都市を回って、関係資料を集め、沢山の施設の観察調査をしてから帰国して、自分1人で手探りでレポートをまとめて報告会に臨みました。

この時も誰も手助けなどしてくれませんでした。どうすればよいか考えながら、資料や本を読みながらレポートをまとめたので、おそらく50点くらいの出来の悪いレポートだったと思いますが、何とかやりきって請求書を出させてもらいました。

自分の26歳、入社2年目の実話です。

これなどもその後の自信や度胸付けにはなった気がします。

今から考えると技術も経験もない素人に、かなりの背伸びする仕事を与えてもらって良かったと思いますし、その時の上司(故人)にも、伊藤忠さんにも感謝しています。

2018年2月26日 (月)

アイネクライネナハトムジーク

51iv7km1wfl_2

伊坂幸太郎の恋愛小説の映画化で、脚本家と助監督が来社をしました。

作品名は『アイネクライネナハトムジーク』という長くて意味も良く分からないタイトルでしたので調べてみたら、これはモーツアルトの楽曲で、「アイネ(ある)クライネ(小さな)ナハト(夜の)ムジーク(曲)」という意味だそうです。

この小説の主人公は、従業員が40人ほどのネット調査会社で働く20代後半の男性ということで、日本マーケティングリサーチ協会(JMRA)に「実際に似たようなリサーチ会社の話しが聞きたい。」という依頼があり、その担当者が私の知人でもあったことから、うちに取材の依頼が来ました。

私は伊坂幸太郎という小説家は知りませんでしたが、かなりヒットを出している方だそうです。

それでも実際のリサーチ会社の業務や、職場の雰囲気を知って書いているのではないため、脚本家や制作会社の方が取材をしながら脚本の手直しをすると聞きました。

JMRAもマーケティングリサーチ会社が映画に取り上げられれば、業界のPRになるということとで協力をしているとのことでした。

確かに一般の方にとってなじみの薄いリサーチ会社が恋愛映画に取り上げられると、若い方へのアピールになるかもしれませんね。

脚本の内容にいくつか無理があったので、「そんなことはしいませんよ。」「それはありえないですね。」と業務を説明しながら意見を言わせてもらいました。

また、リサーチ会社のイメージとしてうちの社内の写真を撮り、それも参考にオフィスの場面を作るとのことでした。

撮影は4月からで放映は2019年1月の予定だそうです。

エンドロールにはマイボイスコムの社名も載せてくれるそうなので、楽しみにしていてください。

2018年2月23日 (金)

チャネル調査

お客様はある大手の住設メーカーでした。

その会社は自分が3年ほど前に開拓したお客様で、小さな仕事をいただいてそれをしっかりやり、中くらいの仕事もいただくようになり、それも何とかご満足いただくサービスを提供して、いつの間にか毎月お仕事を頂ける様になりました。

そして、「高井さんだから同席させて良いよね。」という感じで、リサーチのアドバイザー的に彼らの社内会議にも出させて頂ける様になり、とても大切なお客様でした。

そんなお客様のH販売促進課長から「ちょっと重要な相談があるんだけど、、、」と呼ばれて伺うと、彼らのチャネル政策の大幅な変更を検討していて、それを市場の実態を踏まえて判断する必要があるので、3ヵ月の期間で、東京と大阪の販売店や工務店を400件回って、市場とお客様の生の実態をまとめて報告して欲しいというものでした。

400件もの訪問ヒアリングを、どこの会社の仕事とも言わずにアポを取って訪問ヒアリングを行う仕事です。これはかなり大変な力仕事だなと思いました。でもお客様の経営判断にはどうしても必要な情報であり、私を信じていつもお世話になっているH課長からのご依頼なので、

「出来るかどうか分かりませんが、Hさんから頼まれたのなら断れませんので、ベストを尽くしてやってみます。」と言って3千万円ほどの見積を出し、満額認めてもらってやることになりました。

彼らにとっても重要なプロジェクトでしたから、同社のスタッフ5人も3カ月間専属になり、うちのスタッフも5人入れて10人のメンバーで、同社の信濃町にあった会議室をプロジェクトルームにして活動を始めました。

しかし、販売店や工務店の社長は忙しくアポなんてそう簡単に取れません。それでもプロジェクトルームには10人のスタッフが「高井さん、今日は何をしたら良いのですかあ?」と待機しています。時間の期限もあって毎日が地獄の様なストレスでした。

大阪では1週間、10人でビジネスホテルに泊まり、夜は毎日その5人のお客様と酒を飲んで仲良くなり協力を求めました。

そして、最後は2泊3日で会社に泊まり、ほぼ徹夜で400票の調査データを分析し、よく考えて、レポートを書いて、何とか約束の期限に間に合わせることができました。

そのレポートはとても好評で、最後は彼らの経営会議で、社長、会長と全役員の前でプレゼンを行い、3ヵ月、3千万円の地獄のプロジェクトが終わり、H課長と美味い酒を飲みました。

そのH課長はその後、その大会社の社長になり、今も会長として活躍しています。

そして、マイボイスコムの立ち上げの時にも応援をしてくれて、銀座のスナックでネクタイを頭に巻いて「高井さんのために歌うぞ、、」と言ってカラオケを歌ってくれて涙が出るほど嬉しかったです。

会長になってからも食事をさせていただくなど、個人的なお付き合いが続いているのをありがたく感じています。

そんな仕事の醍醐味を、うちの社員の皆さんにも味わって欲しいという気持ちもあります。

2018年2月22日 (木)

試行錯誤の調査

自分もCRC総研で14年ほど従来型調査をやっていたので、死ぬほど(はオーバーですが)大変な試行錯誤の調査が年に2、3件はあったから、30~40件はやったように思います。

そして、どんな仕事をやってきたのかといま思い出すと、そんな大変で何とかやりきった仕事だけが思い出されます。

リゾート作りハンドブック作成とか、ナンバーズ事業化調査、ロト事業化調査、飲料工場建設調査、電源地域活性化調査、チャネル戦略調査、新商品開発調査、建材流通調査、建材産業ビジョン調査とか、

入社2年目で1人で米国出張をしたレジャー調査とか、イタリア投資調査、シンガポール投資調査、台湾投資調査、香港通信調査、ミャンマー国連調査とか、

、、やっぱり30くらいは思い出されます。

調査手法は、郵送調査、訪問調査、会場調査、グルイン、ヒアリング調査の実査が中心でしたが、文献調査、統計分析調査、委員会運営等も組み合わせてやりました。

どれも初めての時は手探りでしたがし、誰も何も教えてくれる訳でもなく、自分で本を読んで調べて、考えて、工夫して、お客様に教えてもらいながらやっていました。

初めての調査手法でも、他の誰かが出来ていることであるので、良く調べて考えて準備をすれば、全くできないというものはありませんでした。

色々失敗もして大変な思いもしましたが、それがリサーチの仕事の面白さでもあって、それがお客様にとっての価値、社会の中でのリサーチ会社の価値なのではないかと思います。

インターネット調査になって効率化重視、定型化重視になっていました。

これはこれで効率化や利便性向上という面では良いことではあります。

しかし、Consultancy Storyteller の付加価値サービスを目指すにはそれでけでは不十分です。

やったことがないことでも良く調べて、考えて、準備をすれば大体のことはできる。そんな意識とチャレンジ精神を持って仕事に取組んで行くことが必要になると思います。

よく訳が分からないけど、試行錯誤で取組んだ自分の事例を、明日から少しだけ紹介します。

2018年2月21日 (水)

試行錯誤の柔軟対応

インターネット調査は比較的、定型化された効率的な業務で、その分、従来型調査と比べると調査期間も格段に短く、調査費用も格段に安くなっています。

それがお客様にとっては利便性が高いために、マーケティングリサーチの半分くらいまでインターネット調査が占めるようになった訳ですが、そのためにリサーチ会社の柔軟性とか対応力が低下していることは否定できない様に思います。

時間も費用も余裕がないので、仕方ないことではありますが、これからうちがConsultancy StoryTeller の付加価値サービスを目指すためには、大きくて不透明な案件にも挑戦することが必要です。

インターネット調査でなくて、やったことのない調査手法だから出来ないとか、見えない部分があるから出来ないではなくて、どうやれば出来るのかをまず考えることから始めることです。

やったことがないとか、見えないことが多いから、というグレーの部分は、それだけ調査期間と調査費用をいただく提案をして、考えて試行錯誤できる余裕を持つことで対処すれば良いことです。

もともとリサーチとはそんな良く分からないけど、工夫しながら考えて、試行錯誤をしながら何とかお客様の要望に応えていく仕事でありました。

そして、その様な試行錯誤で工夫をしながら何とかやって行くことが、大変でも仕事の面白みでもあり、技術力や対応力を高めて行くことでもあったと思います。

同じ人間がやっていることは、前向きに考えて進めていけば大抵のことはできるものです。

そんな姿勢で新しい分野、大きなプロジェクトにも取り組んで行きましょう。

2018年2月20日 (火)

お見積もり作業

京都大学の依田教授が主管をされている、消費者庁のある実験調査のお見積もりをしました。

SGの皆さんは誰も忙しく、リアル調査の大規模な計画であるため、久しぶりに私が担当して各業務の工数と経費の概算を積み上げて約3千万円の概算見積を提出しました。

まだ、「参考見積」で、おそらく2、3社から「参考見積」を取って、それを参考に来期の予算取りをして、最後はオープンな入札になるのでお手伝いでしかないのですが、いつもお世話になっている依田先生からみなので誠意を持って協力しました。

以前は色々な複雑な調査の見積をしょっちゅうやっていたので、まるまる1日かかる面倒な積算作業も懐かしく楽しいものでした。

この「実験調査」はある地域で、1万人調査を1年間に4回もある方法で実施するものです。

そして、対象者を10のセグメントに分けて、そこにある別々の情報を提供し続けることで、それらの生活者の意識や行動がどの様に変化するのかを測定する調査です。

まさに依田先生が専門とされている「行動経済学」の大規模実験調査です。

うちもこんな調査に関われて、官公庁や先生方にこんなややこしくて複雑な調査でも、マイボイスコムなら安心して任せられる。と思っていただける会社になれば嬉しいですよね。

そのためには大きくて複雑な案件でも、プロジェクトマネジメントのできる人材が不可欠で、皆さんにその様な仕事を仕切ってもらえればと期待をしています。

うちの社員の皆さんなら、能力的には十分に対応できると思うので、こんな仕事も積極的に取りに行って、皆さんの経験値を引き上げて行きます。

皆さんもやったことがないから出来ないではなく、人がやっていることなら自分でもできるはずだ、自分にはそれだけの能力があると信じて、新しい業務にも前向きに取組んで下さい。

それが皆さん自身の価値の向上にも繋がることですので、ぜひチャレンジして下さい。

2018年2月19日 (月)

学習院大学 上田先生

67632_503474833020637_1099216280_n

以前、消費者行動学会で何度かお会いして、研究室にも伺ったことのある学習院大学の上田教授からFaceBookで連絡をいただきました。

2年前に完成したばかりのTextVoiceをご紹介に伺い、その後もFaceBookでTextVoiceの紹介をしていたので、それを見て思い出してくれたようです。

「高井さん、今年は若干の予算が残っているので、アカデミックプライスでTextVoiceを使わせてくれませんか。色々研究成果を共有したり、宣伝したりは協力できると思いますので検討して下さい。」というメッセージをいただきました。

それで、栗田さんと上田先生の研究室を訪ねて、アカデミックでのご契約をいただきました。

上田先生は消費者行動研究学会の少し前の会長でもあり、インターネット・アンケートとテキストマイニングを利用したWEBラダリング法やモチベーション・リサーチを研究開発している専門家です。

その様な先生がTextVoiceを使ってくれて、情報発信してくれる意義は大きいと思います。

良い分析、良い成果ができるかどうかはこれからですが、上田先生との将来の連携や、協業も楽しみにしながらTextVoiceを前進させたいと思います。

=============================

〇学習院大学 経営学科 上田隆穂教授

http://www.univ.gakushuin.ac.jp/eco/education/professor/list/man/ueda.html

もともとマーケティング・リサーチから研究を始め、時系列分析を含めた多くの研究を行った。そしてUCLAへの客員研究員時代に価格研究を始め、現在も継続している。そして5年前くらいに前にラダリング法と呼ばれる価値体系発見の研究を行い、インターネット・アンケートとテキストマイニングを利用することにより、WEBラダリング法を開発した。

しかしながら、骨組み的な結果しか得られず、消費者行動の解明や戦略立案には不十分という認識から、深層心理研究へ入ることになった。昨年度の学習院マネジメントスクールにおける産学共同研究を企画し、この新たな深層心理解明の手法であるWebモチベーション・リサーチの手法をWEBラダリング法と同様の手順で開発し、いろいろ応用している途上である。

最近の研究テーマ

深層心理分析:モチベーション・リサーチをインターネット・アンケートとテキストマイニングを利用することにより、イノベーティブなツールを開発。これを応用している。またさらに質的調査技法を改良していくつもりである。社会文化的解釈を行うエスノグラフィにも関心がある。

(写真の出所)上田ゼミのFaceBook

2018年2月16日 (金)

事業部門の組織拡大

インターネット調査も、アンケートデータベース(MyEL)も、テキストマイニング(TextVoice)もインフラ投資が必要で固定費がかかるサービスです。

そのため当社が適正な利益を上げて、安定した成長を実現させるには、売上のトップラインを引き上げることが不可欠だと考えています。

この3つの事業を運営するためには、システム投資、システム運用費、パネル構築等の広告投資、オフィス経費や管理経費等で一定の固定費が必要です。

それらの固定費は年間でおよそ1億円になります。

それを25人の事業組織(SG+RG)で負担すると、1人あたりの負担額は400万円ですが、それが 5人増えて30人になれば1人の負担額は330万円まで下がり、10人増えて35人になれば290万円になり、それだけ間接経費を引き下げた価格で競争することができます。

そのため足元の決算は厳しいのですが、縮小均衡ではなく、固定費を極力小さくする努力をしながらも、事業部門の組織拡大を目指したいと考えています。

人員を拡大しても受注と売上が引上げられなければ、人件費が増える分だけ決算が悪くなりますが、それを乗り越えて仕事の取れる組織、良いサービスが提供できる組織、ちゃんと利益の出しやすい会社を作って行きたいので、リスクがあっても私は組織拡大策を取るつもりです。

ただし、これは人数合わせではありません。

お客様の信頼を勝ち取れるサービスが提供できる、有能で、誠実で、熱意のある方でないと意味がありません。

そのため、採用には慎重に、そして真剣に取り組んで行きます。

2018年2月15日 (木)

従来型調査の取組み

インターネット調査はできて(弊社の社歴と同じ)20年ほどになり、リサーチの基盤になりました。

それなので、インターネット調査と従来型調査の垣根はなく、インターネット調査も従来型調査も活用できる「リサーチ会社」しか生き残っていけないと思います。

最近は営業の皆さんも色々な外の会社や、外部モデレータを使ったグルインや会場テスト、ワークショップの仕事を取って来てくれていますし、CCCさんのセキュリティ調査の展開でも、リアルなリサーチが多くなりつつあります。

それは市場のニーズに合わせて自分達が変化していることであり、良いことだと思います。

かたくなにうちはインターネット調査会社なのだから、それ以外は専門外なのでやるなとは言いません。

私達の経営理念である

「生活者と企業のコミュニケーションメディア」として、クオリティの高い生活者情報と専門性の高いサービスで、企業のマーケティングを支援し、豊かな消費生活に貢献する。ことであり、

私達のミッションである

生活者の意見を企業や社会に結び付けることで、より良い商品やサービス、社会の実現を推進し、生活者の幸せや満足に貢献します。

にも該当するサービスであれば積極的に取組んで行きましょう。

インターネット調査を中心とした、専門的なリサーチサービスの提供できるリサーチ会社、が20周年を直前にした当社が考えるビジョンになります。

そのために、RGの皆さんも従来型調査の勉強をしてもらって、その分野の経験も積んで、柔軟性や対応力を強化してもらいたいと思います。

それは、リサーチャーとしての対応力や技術力を高めることでもありますし、仕事を面白くすることでもあり、皆さんの価値を高めることでもあります。

ですので、「インターネット調査を中心とした、専門的なリサーチサービスの提供できるリサーチ会社」を意識しながら業務に取組んで行きましょう。

2018年2月14日 (水)

時代に応じたインターネット調査

==========================

インターネット調査品質ガイドライン

時代とともに変えていくべきこと、守るべきこと

3.時代に応じたインターネット調査を実施する

 (回答デバイスに配慮した調査設計)

 ① マルチデバイスで回答できるようにする

 ② 回答環境に配慮する

 ③ デバイス環境に対応したコミュニケーション

 ④ 無駄を省いたシンプル設計

 ⑤ まずは自分で回答してみる

===========================

こちらが「インターネット調査品質ガイドライン」で提示された3番目の項目でした。

時代に応じたインターネット調査、回答デバイスに配慮した調査設計、ということで主にはスマホで回答する方が3割を超える中で、スマホでも答えられるようにシステムを準備したり、調査票をシンプルに設計するということです。

スマホ対応のシステムについては、菅原さんをリーダーにして「スマホプロジェクト」を進めてもらい、EASEで設定する場合にどの様なシステム対応を取れば良いか考えてもらい、その導入を進めてもらっています。

そして、MOもある程度はスマホで答えやすい表示に調整が利くようになっています。

この2つをしっかりやることが、システム的にできる対応だと思います。

そして、もう1つがモニターの3割以上の方がスマホで答えているという事実をしっかり認識して、それでも答えられる設問数(ガイドラインでは10分、30問までを推奨)にできるだけ調整をしたり、設問や選択肢の表現を簡潔にすること、また、マトリクス設問をあまり多用しないことなどがあったと思います。

これらは、会社が環境を整備するというより、リサーチャー1人、1人が常に心掛けて対応すべきことだと思うので、忘れない様にして下さい。

そして、最後に「⑤ まずは自分で回答してみる」も提示されています。

これもお客様(モニターの皆さん)対応としてとても重要なことだと思うので、忘れずにやってみて下さい。

今回、菅原さんの提案で、テスト用のスマホも何台か購入しました。

それらも活用して、「回答デバイスに配慮した調査設計」の実現をお願いします。

2018年2月13日 (火)

Consultancy Storyteller

11月のJMRAのアニュアルカンファレンスで、米国リサーチ業界のオピニオンリーダーであるレイ・ポインター氏が「サーベイ市場は確実に減少し続ける。」

そして、リサーチ会社は「Consultancy Storyteller」で勝負をするか、モバイル、オートメーション、ビッグデータ、AI、アドバンスト・アナリティクス等の「New Research」で勝負をするかの選択が迫られている。」と講演をしていたことは前にも紹介しました。

このことが私の頭の中にずっと残っていて、考え続けています。

そして、この指摘を自分達の将来の方向性やビジョンに置き換えて、皆さんにも共通認識として捉えていただきたいと思います。

当社が目指すのは「Consultancy Storyteller」の出来るリサーチ会社であります。

そして、「Consultancy Storyteller」を実現するために、アドバンスト・アナリティクスであり、オートメーションでもある「TextVoice」と、ビッグデータやAIビジネスに役立つ「MyELデータ協業」の「New Research」で固定収益ビジネスを作ろうとしているのが、今の構造変換の挑戦であり、もがきであります。

沢山の従来型リサーチ会社が衰退し、実質的に無くなっている(電通リサーチも、R&Dも、スミスも・・)中で、インテージさんがりっぱな会社に成長しているのは何故でしょう。

それは、パネル事業という安定した固定収益ビジネスを成功させて、その収益基盤をもとにアドホック調査も安定させて、新しいビジネス開発にも投資ができたからだと思います。

だから私達は苦しくても、大変でも「New Research」の固定収益ビジネスを成功させて、しっかりと人の技術とサービスで、お客様に役に立ち喜ばれる「Consultancy Storyteller」型のリサーチ会社にして行くことだと考えております。

そういう会社で働きたいメンバーで、専門性とサービス品質の高い会社を作り、社員の皆さんがハッピーになれることが、私の1番の望みでもあります。

2018年2月 9日 (金)

ウマが合うとは

高根先生から「相性とは何か、ウマが合うとは何か、」の返答をいただきました。

面白いので皆さんにもお知らせします。

この文章の後ろに、だから、、、という対策がありますが、ここは許可なく出すと叱られそうなのでやめておきます。

高根先生の心理分析では人を7つの分類に分けるのですが、どのタイプの上司にそのタイプの部下を配置するとうまくいき、どのタイプの上司にそのタイプの部下を配置するとその部下はかなりの確率で潰れてしまう。

というセオリーもあるのだといいます。

私は組織心理学は分かりませんが、色々と話を聞いて、分析結果も見ていると、確かにそうかもしれないなあ。うちでもそんなことが確かにあったなあ・・。と腑に落ちることが多いです。

このあたりの取組みは面白いですねえ。

====================

相性、ウマが合うとは。

息の合った、名コンビの、ベストマッチのといったコトバは2人ないし3人程度の相性がよいさまをいう表現です。仕事がはかどり、そうした環境では、職場は和気あいあいとした雰囲気に包まれます。その結果、業績も上がると期待されます。

気持ちがぴったり合う、しっくりくる、心が通う、意気投合するなどでは、人の意思疎通がうまくいき互いによく理解しあえる表現といえます。業績もさらに向上すると期待されます。

また、ツーカーの仲、阿吽の呼吸となると、相互の考えていることがコトバにならなくても分かり合える人間関係を指します。相手の心情まで把握できて、そしてみずからの意思決定や行動もがピタッと一致して互いにはまることですから、業績はさらに向上すると見込まれています。

相性には3段階のレベルがあるといわれていますが、組織心理学でのそれは結局のところ業績アップを目的としています。モデルとされる米国軍隊ではその定義はロス(死傷者数、損害)の最小化と確保する陣地や利益の最大化を指します。そしてわが国の産業界にあってはコストパフォーマンスの極大化に尽きます。

私たちは何十年にもわたる組織心理学の領域での多数の業績と、職場や学校といった集団で仕事や生活をする人々の行動をみてきて、複数人やチームメンバーの相性を研究してきました。性格や欲求のもちかた、生活スタイルや価値観の相違または類似性などがどのように人々の相性に関与しているのか、その臨床研究の結果から得られたものです。

活動的な人、コツコツ几帳面な人、冷静沈着な人などの組み合せパターンと、欲求のありようと価値観から、それぞれの個性がチームにいるメンバー同士にどう互いに影響を与えるのか見てきました。そうすると相互作用のカタチが可視化できることが分かりました。ここでは通常いわれている関係図式を数値化しています。これは基本形で、個々人の努力のしかたや環境のありようで、さらに進化したり劣化したりすることが判明しています。

 

2018年2月 8日 (木)

AI採用

最近、新聞やテレビでも「AI採用」が取り上げられています。

皆さんもその様なニュースや記事をご覧になったことあるのではないでしょうか。

今回、高根先生と取組んでいるのは「独自のAI採用システムの構築」であります。

人が面接することより、AIで機械学習した結果の方が、客観的な採用判断ができるところもあるのだと思います。

そういう面で「AI採用」が注目されています。

そして、沢山の企業が人手不足と、採用の難しさ、離職の高さで困っているという現実があります。

また、これを裏返すと、合わない仕事に就くことで、悩み、苦しんでいる人が社会には沢山おられるということでもあります。

今回取組んでいるのは、人間の本質的な特性を見極めて、その仕事との相性とストレス耐性から判断するというものです。

離職率を下げて企業活動に貢献するだけでなく、合わない仕事に就いて悩み、苦しむ人を減らすという社会的貢献のできる仕事の様にも感じています。

それなので、高根先生に協力しながら、良いHRソリューションの構築を目指したいと思います。

これはかなり広がりのある、面白いビジネスになる可能性を秘めているかもしれません。

まだ分からないことばかりですが、展開を楽しみにしていて下さい。

2018年2月 7日 (水)

HRビジネス

某アウトソーシング企業の採用に係る分析業務を、高根先生と取組んでいます。

この会社は非常に沢山のオペレーターがいますが、離職率が大きいのが大きな経営課題です。

それをAIで改善できないか?

というご相談を1年前にいただいたのがきっかけです。

最初は自分が接点のあった某大手システム会社のAI部隊をお連れして、4、5回の打合せをしましたが、なかなか良いソリューションが提案できませんでした。

そして、高根先生に相談したところ「それはできるよ。」ということでしたので、先方にお連れして、こちらも3、4回のお打合せをして、40名ほどの社員でパイロットテストをやったところ良好な結果が得られたため、現在、本格的な検証実験を進めています。

今回は約1,800人の社員の方にテストを受けていただき、そのデータを高根先生が分析をして、その結果をクライアントの方で検証するというものです。

この採用テストにもテキスト分析と、組織心理学の技術が使われています。

同じ絵を見ても人によって想起する場面と、表現方法が異なります。

そこから人の本質的な特性を分類し、その会社の業務との適合性を評価するというものです。

この仕組みがうまく行けば、うちがこの採用システムの運用を行うのが狙いです。

これでかなりの固定収益が作れるかもしれないので、粘って、頑張って、良いビジネスに展開したいと考えています。

2018年2月 6日 (火)

2月の定期アンケート

昨日の朝会でも説明しましたが、収益改善策の1つとして対策を検討した「定期アンケート」の回収計画の変更を2月から実行しました。

毎月のテーマ数は16テーマから12テーマに、4テーマ削減します。

そして、1人のモニターにお答えいただく設問も、4テーマ(約32問)から3テーマ(24問)に減らして、謝礼ポイントも若干減らさせてもらい、回答の上限数も47,000人から45,000に引き下げました。

これによるポイント経費は年間で1,400万円から1,000万円に、約400万円の経費削減になる計算です。

モニターの皆様の反応がどうか心配もしていて、週末の土日とも毎日3回ほど回答数の状況と、フォーラムのコメントをチェックしておりました。

しかし、大きな混乱もなく4日の夜に、上限数の45,000人に達しました。

以下はモニターページでのご案内と、フォーラムでいただいた意見に対する返答です。

収益改善策は1つ、1つ着実に実行して行きます。

=============================

   2018年2月より、定期アンケートの実施内容が変更になります。
・定期アンケートの謝礼ポイントが変更になります → ポイント制について
・先着人数が47000名から「45000名」に変更になります。
・回答テーマ数が4テーマから「3テーマ」になります。

   その他、よくあるお問い合わせについては こちら をご覧ください。 

=============================

(フォーラムでのモニターとのやり取り)

2テーマ8項目を半月に1回とかの方が回答率上がりそうな気がしますがどうでし
ょうか?
今のままだと月に1度しか来ないことが大半なので、このサイトに来ること自体が
面倒くさいということになりかねないのではないかと思います。 (ミィム様)

管理人様、色々大変でしょうが、この場所があるだけでも心の平安がありま
す。今後ともよろしくお願いします。(おばん様)

いつもお世話になっております。
この度の変更歓迎です。数多いアンケートは回答自体疎かになりがちでこの度の変更私的に歓迎します。今後ともよろしくお願い致します。(サイクリングマン様)

 ↓

サイクリングマン さん

ご意見ありがとうございます。その様に仰っていただき安心しました。
最近はスマホで答えてくれる方が3割ほどまで増えて、パソコンではご負担なく答えられていた設問数でもかなり厳しくてモニターが減少しているのが業界全体の悩みであります。

日本マーケティング・リサーチ協会から11月に「インターネット調査品質ガイドライン」が発表されて、そこでも設問数は30問、回答時間は10分を目途にするのが望ましい、という条項があり、自主調査はそれに合わせたいという気持ちもありました。

なかなかクライアントのご要望があるので、60問、70問、80問というアンケートもお願いせざるを得なくて心苦しいのですが、今後はできるだけ調整して行きたいと考えております。
それではこれからもよろしくお願いいたします。

管理人 高井

2018年2月 5日 (月)

ペッパーくん

Kimg0422

先日、栗田さんとCRMシステムを販売している会社にTextVoiceの売込みに行ったら、受付にペッパーくんがいました。

最近は時々見かけることがあり、私はこれで3社目でした。

このペッパーくんの胸にあるタッチパネルで手続きをするのですが、「〇〇会社の〇〇様ですね。お待ちしていました。弊社の〇〇部署の〇〇とお約束ですね。かしこ参りました。これから呼び出しますのでお待ちください。」という様なコメントがあります。

そして、「〇〇様が弊社の〇〇と最初に名刺交換をしたのは〇〇年〇月ですね。これからも末永くよろしくお願いします。」なんてことまで言うので驚きました。

受付けの椅子で待っている間も、ペッパーくんがこちらを見ているのが妙にリアルです。

ロボットがもっと進化すると、企業の受付に受付嬢はいなくなるかもしれません。

日本は少子化で労働人口が減少して人手不足が続いていますので、ロボットやAIに出来る仕事は機械にまかせるのしかないのかもしれません。

そうすると人は人にしかできない仕事に特化されるから、益々「貴方は何ができるのか」という専門性が求められるようになるのでしょうね。

2018年2月 2日 (金)

義務と権利のバランス

私はCRC総研で14年ほど働きましたが、「36協定」というのは言葉も聞いたことがありませんし、残業の基準があることも知りませんでした。

自分のアサインされた業務や計画は、自分の責務で、何時まで残業をしてでも、徹夜をしてでもやるべきだと自分も回りも考えていました。

年度末になるとシンクタンク部門の50名ほどのうち、誰かしら1、2名は必ず徹夜をしていて、オフィスに寝袋を用意していたチームもあるほどでした。

自分も年度末は毎日22時ごろまで働き、それから飲みに行き、家には24時前後に帰り、それでも遅刻は絶対にしませんでした。

そして、有給休暇も余程の病気でなければ取得せず、誰も殆ど取っていませんでした。

これが20年前のリサーチの職場であり、多くの会社の普通の姿だったように思います。

そこから考えると今は有給休暇は取得できるし、残業も社会全体で減らしていこうという流れになり、良い方向に動いてきているようです。

日本経済は低成長で、所得もあまり増えないけど、生活全般は自由時間も含めて、豊かに過ごせる時代になってきたのかもしれません。

ただ、どんな時代でも会社は会社で、ビジネスはビジネスで、企業同士が厳しい市場競争の中でしのぎを削りながら戦っていることに変わりはありません。

この競争に負けてしまうと、関係者の人生に混乱が生じて不幸になる人も出てしまいます。

私達はその様な同じ船に乗っている仲間であります。

だから自分も含めた全員がハッピーになることを目指して、全員が組織人としてやるべきことをちゃんと責任を持ってやることと、お互いに協力し合うことが必要なのだと思います。

私達全員がハッピーになれる会社を目指して、しっかり利益の出るビジネスをやって行きましょう!

2018年2月 1日 (木)

収益改善対策(2月)

「リサーチ事業」、「MyEL事業」、「TextVoice事業」の3つとも構造的な収益改善を図ることで会社の決算を改善し、早期に黒字を取り戻して、新しい成長を実現すること。

それをお客様に信頼され、喜ばれるサービスの実現とともにやり遂げることが、当社がやらなくてはいけないミッションになります。

そして、各事業での改善の取組みは何度も説明の通りですが、進捗状況も共有しながら確実に進めたいと思います。

今日から2月ですが、今日からの定期アンケートで「 ③回収規模の見直し(謝礼年1,400万円→1,000万円)」の取組みを開始します。

これによって毎月の定期アンケートのポイント経費は、115万円から80万円に、▲35万円/月の固定費削減になります。

35万円/月の削減だけでは足りませんが、これで確実に400万円の収益改善に繋がります。

この様な改善施策を複合的に取り入れることで収益改善を実現させます。

2月時点での収益改善フレームの進捗は以下の通りです。

============================

1)リサーチ事業の改善対策 

 ①3月からJCPを活用、11月からMOも導入

   →失注減、外注減、作業効率向上(5%の生産性向上)に期待

 ②リサーチ体制の採用補強

   →RG八幡さん、松浦さん、永津さん、SG廣江さん、ST川島さんが入社

 ③インターネット調査の料金改定(約5~6%の値上を準備中)

   → 外注パネル費増+MO経費の見積費用化

 ④CCC様のセキュティ案件開始 

   → 年間を通じた安定業務の確保(稼働率改善に期待)

2)MyEL事業の改善対策 (固定収益確保)   

 ①ビッグデータ、POS企業等にデータ協業を提案中

 ②回収規模の見直し(謝礼年1400万円→1000万円)を2月開始

 ③MDB(Marketing Data Bank:能率協会)とのデータ協業を4月から開始

3)TextVoice事業の改善対策 (固定収益確保) 

 ①ASPサービスは、お客様要望に対応した機能改善・拡張を実施

 ②APIシステムが9月に完成、BIツール5社と協業を交渉中

 ③SPSS販売移管のAA社と9月に販売提携 (SPSS×TextVoiceのセット販売推進)

 ④某企業の離職低減のためのテキスト分析 → 12月~2月で本格検証を実施中

==================================