会社と組織 Feed

2007年6月26日 (火)

西郷君の独立

先週のマネジャー会で報告したので皆さんにも伝わっていると思いますが、西郷君が来月会社を作って独立することになりました。データマイニングを専門とする会社を立ち上げるそうです。1年ほど前から相談があって当社で事業化することも含めて話し合いましたが、以前から起業に関心があったということで、最終的には独立する道を選ばれました。会社設立といっても1人だけのスタートなので大変なことも多いと思いますが、是非頑張ってほしいと思います。

そういう訳で来月から西郷君は会社の社長という立場になりますが、当社との関係が切れるわけではありません。当面は当社にも席を残してもらい、週に2日は今までどおり当社に勤務してもらいます。配属は企画室で野尻室長のサポートをお願いします。最初は新会社の立ち上げと当社の業務をうまく調整しながら徐々に新会社を軌道にのせて、将来は専門性の高いデータマイニング会社として、当社と協業できる優良な会社(パートナー企業)に育ってほしいと思っています。

CRC総研時代の同僚で1人で会社を経営している友人が2人います。1人は当社のリサーチ研修などもお願いしているシャープマインドの松尾社長で、もう1人は土地家屋調査士の資格を取って事務所を開いている海老原社長です。2人の共通項は社会に通用する専門性を持っていることと、周りをあまり気にせずにマイペースで仕事を進めることのできる精神力があること、それから業務を協力し合えるネットワーク(仲間)を持っていることでしょうか。西郷君にもこの様な特性があるので、独立してもうまくやって行けるような気がします。

私は新会社が成功するよう西郷君のメンターとして応援していくつもりです。皆さんもご支援とご協力をお願いします。

2007年6月25日 (月)

新卒者内定

始めて新卒採用を行うことは前にお知らせしました。ベンチャー会社の経営者の集まりで新卒の社員が入って組織が良くなったという話を色々と聞いて、竹村さん本木さんにお願いして急遽募集を始めました。求人を掲載したのは5月の中旬で、来春の採用はもう終盤戦でしたので今年はトライヤルのつもりではじめました。

そして、説明会や面接を何回か行って先週2名の方に内定を出しました。中央大と金沢大の女性で、2人とも大学で社会調査を専攻しています。大学で学んだ知識を活かした職業に就きたいということで、リサーチ会社を第1希望に就職活動をしてきたといいます。まだ内定の段階ですので実際に入社いただけるかどうか分かりませんが、来て頂ければ歓迎したいと思います。

新卒の面接をやってみて、会社や仕事に対する純粋な気持ちがとても新鮮に思えました。会社説明会や面接などで何人かに参加をお願いしましたが、皆さん一様に「すごく新鮮ですね」「刺激になりますね」という感想でした。まだ何も分からないけど、一生懸命にやってみたいという気持ちの新卒社員が定期的に入ることが、組織全体の刺激になって、良い方向に向かうのではないかと実感しました。新卒採用は会社発展の1ステップになるかもしれません。

採用活動に協力してくれた皆さんありがとうございました。来春にピカピカの2人が入社するのを楽しみに待ちましょう。

2007年6月21日 (木)

営業の行動指標

先週の営業会議で、秋野部長から「1日3アポ、1商談を目標に行動しよう!」という行動指標が出されました。結果としての売上目標をどう達成するかということだけでなく、行動指標にもとづいて毎日の行動を計画することは大変重要なことだと思います。「1日3アポ、1商談」を続けるのは大変な努力が必要ですが、会社が勝って成長するために頑張って実行してほしいと思います。

プロセスがしっかりすると結果は付いて来ます。先日リクルート出身の方2人とお会いしましたが、そろって聞いたことは「リクルートの営業は売上のノルマはないが、訪問件数のノルマは非常に厳しい」というものでした。確か週に何件というリクルートグループで統一の目標件数があって、その件数をクリアできれば9割以上の人が売上目標を達成できるという理論で行動しているのだそうです。この様な営業のプロセス管理を徹底して進めているのがリクルートの強さなのでしょう。おそらく競合M社もこの理論で動いているのだと思います。

私も会社を始めた頃は毎日3件は訪問しました。どこの誰がネットリサーチを使ってくれるのか全く分かりませんでしたので、今から考えると全く見当違いな場所を回っていたようです。でもその結果、初年度は9ヶ月で決算でしたが1人で20社以上の新規顧客を開拓して、約5千万円の売上を立てることができました。あの頃は必死でしたので(今も必死ですが)、よく動いていたと思います。プロセス管理というより、走らないと3千万円の資本金がなくなり、この会社がなくなるという危機感で走っていました。

「1日3アポ、1商談」を実行するためには訪問シナリオや、営業ツールを組織として準備することが必要でしょう。それは秋野部長や田井M、上辻Mを中心に全員で知恵を出し合って進めて下さい。内門さんや長谷川さんも第1線に出られるようになって、やっと営業部としての体制が整ってきた今がチャンスです。ここを起点に組織的な営業の取り組みを始めましょう。

生産部門の方々も是非、この営業の新しい取組みを支援して下さい。全社で新しい流れを作るために、全社員が自分達のこととして協力してほしいと思います。よろしくお願いします。

2007年6月20日 (水)

細木さんに感謝

先ほどまで竹村さん、岡島さんと近くのすし屋で細木さんの快気祝いをしていました。職場でも退任のご挨拶をいただきましたが、細木さんは昨年度まで当社の監査役をお願いしました。2ヶ月ほど前に大動脈瘤の大手術をされたので心配していましたが、お元気なご様子を見て安心し、美味しいお酒を飲むことができました。手術は8時間もかかる大手術だったそうですが、すっかりお元気になられて本当によかったです。

細木さんが書かれた著書「商社マンのうちわ話」を読まれた方はご存知でしょうが、細木さんは伊藤忠商事で船舶部長まで勤められて、CRC総研の取締役営業本部長になりました。それから中国現地法人や子会社の社長をやって退任されたビジネスのプロです。ビジネス経験豊富な方に監査役をお願いしたいと思った時にまず頭に浮かんだのが細木さんでした。

細木さんはとても多趣味で前向きな方です。中国現法の社長だった時に病気になって時間ができたのを機に本を書かれました。田園調布に自宅があり、仲間で大きなヨットを持っていますが、もっと別な生活を楽しもうと退職後に山中湖の別荘を買われたそうです。そして、別荘で野菜を作ったらもっとうまく作りたくなり東京農大の園芸学科に社会人入学し、せっかく大学に入ったのだからと美術部に入って油絵を始める、というように常に前のめりに行動しています。これも商社で世界を駆け巡ってきた方の習性なのでしょうか。

そんな風にリタイヤー生活を楽しまれていたので、監査役は無理かなと思いましたが、赤坂の小料理屋でお願いすると「よしやってやる」とその場で快諾いただきました。それから2年3ヶ月豊富な経験からアドバイスをいただき大変助かりました。やっぱり自分で経験された方の意見は説得力があります。私の耳の痛いこともちゃんと言ってくれるのも助かりました。これも社内ベンチャーで起業したご縁ですが、ありがたいことだと思います。

これで会社は離れますが、今日もお酒を飲みながら「○○さんは素直でいいね」とか、「××さんは頭がいいから・・」とか社員を気に留めておられました。これからもずっと応援しているから是非頑張ってくれと言われています。これからも時々会社のイベントにきて頂こうと思っています。大先輩から叱られないようしっかりやって行きましょう。

PS; 皆で山中湖の別荘に遊びに来ないかと誘われました。別荘は260坪もあるそうです。有志で「細木さん手作りの野菜を食べる会」を結成しましょうか。入会希望者は高井まで!

2007年6月13日 (水)

新人の成長

新人が成長しているのを見るのは個人としても会社としても大変嬉しいことです。最近成長したなあと思って見ているのは、この春にオペレーションチームからリサーチチームに異動した石橋君、鮎沢君、本さん、服部(あゆ)さんです。席が近くなって良く見えるようになったこともありますが、4人ともよく頑張っているなあと感じています。電話も積極的に取り、真剣に打ち合わせを行い、派遣やアルバイトの人にテキパキと作業指示をしているところは、昨年とは明らかに違ったステージで働いているように見えます。

昨年度に中堅社員が何人か抜けてしまったため、その穴を埋めるため背伸びをしてくれているのかもしれませんが、1番大きい変化は、お客様と直接やり取りをする立場で緊張感を持って仕事に取組んでいることだと思います。社内のスタッフに頼まれた作業をやるのと、お客様から頼まれた仕事を直接やるのでは仕事の質が全く違います。社内では間違っても「あっすみません」ですみますが、お客様の場合は「すみません」ではすみきません。業務の理解力も、アウトプットも当然のことですが高い次元が求められます。

それは大変ストレスのかかることですが、一方でその様な厳しい環境でないと仕事は身に付かないものです。私自身も沢山のお客様とのプレッシャーの中で、時には怒られたり冷や汗をかきながら自分の「引き出し」を増やしてきました。ただ、実際にはほとんどのお客様は良い方で、一生懸命に頑張って良いサービスを提供すれば喜んでくれますし、評価もして下さいます。そのことが仕事の励みになり、プロ意識が生まれるのだと思います。まだ経験が浅いので不安はあるかもしれませんが、頑張れば必ず成果は現れます。どんどんお客様と会って、話して、提案して欲しいと思います。

当社の発展は若手社員の皆さんの頑張り次第です。これからも試行錯誤が続くと思いますが、前向きに頑張って自分の仕事力を高めて下さい。それが結果的に会社の発展にもつながることになります。

2007年6月12日 (火)

Assumの導入

野尻さんから日本電子計算の集計ソフト「Assum」を導入したいという相談がありました。Assumは昔から調査会社などが使っている実績のある集計ソフトで、アンケートの集計業務に特化している分、SPSSよりも操作性が良いようなので試してみたいという提案を受けました。

すべての集計を直ぐにAssumに切り替えるのではなく、単純集計やクロス集計が中心の業務はAssumに切り替えて、多変量解析や、Clementineを使ったデータマイニングが必要な案件は従来どおりSPSSを使うことで生産効率を上げられるのではないかというイメージです。まだ実際に実務レベルでテストしてみないと分かりませんが、Assumの導入で多少なりとも生産性の向上が図れるのであればやる価値があると思います。

リサーチワークの生産性を上げることは会社として大変重要なことです。当社の費用構造は人件費の割合が非常に高いので、生産性が5%上げることができれば利益率で2%向上させることができます。また見方を変えれば残業を5%減らすことや、サービスレベルを上げてお客様の満足を獲得することに今より5%多く時間を使うことができるということもできます。サービスの質を上げることと並行して、生産性を向上させることも是非実現したいことです。

今回のイーズの導入で生産効率が上がることを期待していますが、そこにAssumも加えることでより作業効率が上がれば良いと思います。実際の効果は分かりませんが、やってみる価値はあると判断しました。効果がなければまたもとに戻せば良いだけです。お金はかかりますがそんなに大きな投資でもありませんのでやってみましょう。生産性向上に向かって変えていくこと、改善して行くことが大切です。これから数名でプロジェクトを組んで、3ヶ月くらいで導入検証を進めてもらうようお願いしました。是非、自分も検証に参加したいという人がいたら野尻さんまで連絡ください。

また、日本電子計算でAssumと連動した自動集計ツール(お客様がクロス集計等ができるビューア)の開発を進めているということも関心を持っています。当社は自動集計で勝負をする業態ではありませんが、営業からは自動集計ツールがないというのが多少のハンディになっているとも聞いています。そのため自社開発も検討していますが、当社の予算でどの程度のツールができるだろうかと迷っていました。専門の開発会社が取組んでくれるのであれば、そこに当社の要望を伝えて使わせてもらうのも1つの手だと思います。今のところリリースのタイミングは9月と聞いています。マクロミルさんのAIRSと勝負をするつもりはありませんが、サービスの品揃えの一つとしてこちらの「自動集計ツール」の導入も検討してみます。

この4月に企画室を作り野尻さんに室長をお願いしましたが、イーズの次期開発、外注先の検証、そしてAssum導入など、リサーチグループ全体を見ながら色々と改善提案してくれるので助かります。こういう現場からの改善提案の積み重ねが会社を良くして行くのだと思います。野尻室長これからもどんどん提案して下さい。よろしく頼みます!

2007年6月 8日 (金)

あるものないもの

最近会社で話をしていて気になることがあります。それは「○○がないから出来ない」という意見です。○○の中には色々なものが入ります。「人」「経験」「時間」「特徴」「見本」「知名度」「モチベーション」・・・、だから出来ないというような意見です。先日西郷君からも同じような意見を聞いて、やっぱり最近変わったのかなあと改めて感じた次第です。

当社はまだできて8年、スタッフ50人のベンチャーですからないものばかりなのは事実です。ただ、ベンチャーというのは経営資源が少なく、ないものや不足する環境の中で、何とかやりくりをしながら工夫をしながら成長を目指す存在です。ないものが多いのはある意味当たり前で、逆にそんな環境だからこそできることを見つけて楽しんでやっていくのがベンチャーで働くということです。

「○○がないからできない」と言うのは簡単です。でもそれで考えること、工夫すること、行動することをやめたら会社はダメになってしまいます。何と比べて「ない」のでしょうか、本当にそれが「ない」と行動できないのでしょうか。会社ができてしばらくはそれこそ何もありませんでした、人はいないし、お客様もゼロで、お金も設備もほとんどないし、知名度や経験なんて皆無でした。それこそ100%ないのもばかりでしたが、何とか工夫して前に出ようという気持ちだけでやってきて、沢山のお客様を開拓し、お客様に喜ばれて信頼を築いてくることができました。そしてそのプロセスを楽しむこともできました。

「何かがない」⇒「できない」では決してありません。「工夫しない&行動しない」⇒「できない」は確かです。何かがなかったり不足していても、その中で考え、工夫して、行動すれば、思った以上に人は聞いてくれますし、物事は動くものだと私はこの数年の経験から確信しています。もちろん「ないもの」や「不足するもの」を改善することも大切ですし、プライオリティを付けながら組織として1つ1つ改善に取り組むつもりです。皆さんは各自が考えて工夫して行動してください。その2つがうまく融合することで大きな前進が生まれるはずです。

大会社や歴史のある会社と比べると当社には沢山の「ないのも」がありますが、歴史がある大企業に「ないもの」も沢山あります。それは生活の面では安定しているものの10年先、20年先までやれることが見えてしまうことや、自分が関われることや貢献できる範囲が限られていること、系列や学歴、入社の形態等によって明らかな選別が行われていてどうにもならないことなどがあります。自分がどれだけ頑張っても影響するのはこの範囲、届くのはこの範囲ということを理解した上で、何十年も働き続けるのも結構忍耐のいることです。

ベンチャーは大企業に「ない」ものも持っているから魅力があるのだと思います。それは自分の存在感や、早くから責任ある立場に立てること、会社が変化していくこと、自分が関わりながら会社を変えられること、自分の頑張りがダイレクトに会社の業績に反映すること、ないものを自分が中心になってゼロから作れること、などがあると思います。そういう面に注目して、主体的に仕事を作り、周りを巻き込みながら「ないもの」を作って行く人にどんどん挑戦してもらって、会社の中心で活躍してほしいと願っています。

「ない方を見るのか」「ある方を見るのか」、同じコップの水を見ても考え方は大きく2つに分かれます。ベンチャーで活躍する人は後者のタイプの人だと思います。

2007年6月 7日 (木)

新卒者の面接

今年から新卒採用にトライしてみることは以前にもお知らせしました。マイナビ新卒に掲載したのが5月中旬で、もう来年の新卒採用は終盤戦に入っているため完全に出遅れですが、夏休みごろまで学生の採用活動は続くというので気長にやってみます。新卒採用は始めてなので分からないことばかりです。竹村さんと本木さんはCRC総研の人事部で新卒採用に関わった経験はありますが、当社のような小さな会社の進め方や、ネット募集中心の進め方は初めてですので手探りで準備を進めていただきました。

そして、ついに先週初めて2名の学生さんが説明会にやってきました。金沢大学と中央大学の学生で、2人とも社会調査などを専攻していて、とてもしっかりした印象の方でした。こちらは竹村さんが会社の説明をした後に、永森さん、金森さん、上辻さんの3人が約1時間ほど業務の説明をして、最後に私が挨拶をするという段取りで進めました。私は会社の生い立ちから現在を中心に話をするように言われましたので、このブログの原稿もお渡しして簡単に説明を行いました。

まだ社会人経験のない学生さんというのは新鮮でいいですね。数年でも社会で働くと、会社とはこんなところという概念ができて、自分の考えに枠をはめるところがありますが、学生だとまだ「仕事って何?、会社って何?、働くってどういうこと?」という視点ですので、質問もピュアで刺激になりました。面接した皆も同じように感じたみたいで、「夢は何ですか?って聞かれちゃいました。何か新鮮でいいですね」という様な感想を聞きました。私の説明にもとても熱心にメモを取りながら聞いてくれて、沢山の質問をいただいて強い熱意を感じました。

後でお2人から本木さん宛にメールが来ましたが、お2人とも好感を持ってくれて選考に進みたいという内容でした。当社のどこに魅力を感じてくれたのかは分かりませんが、お互いにとって良い選択になるかどうか良く話し合って行きたいと思います。また、この面接で感じた「新鮮さ」は何か今までとは異なる匂いを感じました。これから当社の基盤をしっかりさせて、次の成長を目指すにはこの様なピュアな力を取り入れて、1から皆で育てていくということが必要なのかもしれない、そんなことを感じる出来事でした。

2人か3人で良いので、熱意のある新人が入ってくると会社の雰囲気も良い方向に変化するかもしれません。リクルーターをお願いした方達を始めとして、皆さんの協力をお願いします。

2007年6月 5日 (火)

VC出資者総会

昨日は伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)の第1号ファンドの出資者総会に岡島君と2人で行って来ました。こちらは伊藤忠系のベンチャーキャピタル(VC)で当社に1億円投資をしてくれています。1号ファンドは伊藤忠商事やCTC等の伊藤忠関連の他に沢山の金融機関が出資してできたファンドです。ITVさんはそれを有望なベンチャー会社に投資して、何パーセントの利回り(ROI)で出資者に戻せるかでビジネスの成果が問われることになります。

日本オラクルや日本サンマイクロシステムの社長等の講演があった後で、100人位の懇親会がありました。そして最初にファンドの出資者を代表して伊藤忠商事の専務が「現在1号ファンドのROIの見通しは○○%まで来ていますが、投資家の立場から、ITVの皆さんにはもっと高い利回りが出せるようもっと頑張ってほしい!」と檄を飛ばしていました。いつも当社の経営会議に出席してくれているITVの安達社長が高揚した面持ちで立っています。どんな企業、どんなビジネスでも経営目標があって、それを達成するには大変な努力が必要です。VCの仕事は投資先や新興市場の状況によって環境が変化しますが、それでも成果が求まれるのがビジネスの世界です。

ITVが当社に投資をしたのは、当社が成長性が高く近いうちに株式公開できると判断したからです。ただ同社とジャフコから2年前に投資を受けてから当社は十分な成長ができていません。特に昨年度は経営計画を大幅に下回ってしまったため、VCとのお約束である当時の事業計画は達成できていない状況です。挨拶に立った専務さんの檄は、私達に対する檄でもあると感じました。懇親会では何人かの伊藤忠関係者から「最近調子はどうなの」、「そろそろでしたよね、期待してますよ」というような話もあって、少しだけ肩身が狭い思いをしました。何とか早く業績を向上させて、投資してくれた彼らとの約束が守れるように頑張りたいと思います。

そんな中で、みずほコーポレート銀行の名札を付けた方がおられたので話しかけました。同社もこのファンドへの投資者ですから「業績はどうですか、期待してますよ。頑張ってくださいね!」という話になるのを覚悟していましたが、「あ、マイボイスさんですか。私は昔から会員で、今日は1日なので家に帰ったら定期アンケートに答えようと考えていたんです。あれに答えるの私も妻も楽しみにしているんです。」と言われて、思わず「あっ会員さんですか、いつもありがとうございます」と顔がほころんでしまいました。

厳しいことと楽しいことが交錯しているのがビジネスの世界でもあります。めげずに頑張っていけば絶対にうまく行くことを信じて前に進んで行きましょう。株主との関係は社員の皆さんには直接関係しないことかもしれませんが、こういうつながりの中でマイボイスがあることも覚えておいて下さい。皆さん、よろしく頼みますよ。

2007年6月 1日 (金)

新人事制度

先日、新人事制度の説明をしましたが皆さんどの様に感じましたか。結構変わったと思いましたか、それとも変わるといってもこの程度なのかと感じたでしょうか。

今回の人事制度は2月から竹村さんが色々な情報を集めて、社会保険労務士の先生とも何度も相談しながらやっとできました。1つには類似業種の企業と比べて遜色のない給与水準にすること、2つ目は職務と見合った給与体系にすること、あとは賞与の比率を引き上げて利益と連動する形を明確にすることや、不平等と不評だった固定残業の時間を減らすこと、実際の担当業務に見合った序列にすることなど、沢山の見直しをしています。そして、その1つ1つの変更に不利益な人がでないかや、コンプライアンスに触れないかを検証して、社会保険労務士の意見も聞きながら進めたので、結構大変な作業でした。

また、給与水準もまだまだ十分とは思っていませんが、当社は売上に占める人件費の割合が高いため、今回の賃金アップで「昨年度の利益額の半分」にあたる金額が原資として必要になる計算になります。言い方を変えると今の段階で見込める利益の半分までを人件費に回したということです。現在の会社の経営状況からみると、今回の賃上げがぎりぎりの水準であることは理解してほしいと思います。給与はこれで十分ということはないし、もっと引き上げたいと本気で思っています。ただ、利益が上がらないと昇給の原資が確保できないのが会社の経営です。

また新制度においては会社の発展に貢献してくれた人や、重要な役割を果たしてくれた人にできるだけ多く報いるように運用します。性別や年齢も関係なく実績や実力が反映される公平な運用に努めます。ちなみに役員である私や岡島君はこの2年間は昇給もなく、賞与も出していません。これまで8年間すべて黒字で決算をしていますが、役員に賞与を出したのは増収増益で計画がほぼ達成できた2年間だけです。また内部留保を優先して配当金も1度も出していません。経営者のミッションは計画通りに会社を大きくして利益を上げることですので、これからも役員には1番厳しく対処するつもりです。

私達全員の待遇を良くするのは、会社の業績向上しかありません。そういう面でも私達は同じ船に乗って一緒に船を漕いでいるといえます。全員でこの船を一生懸命に漕いで、全員の待遇を改善して行きましょう。業績が良けば、合理的に堂々と待遇改善ができるのも会社の経営です。業績が上がればそれに見合った待遇改善を進めることは約束します。もっと売上を大きくして、利益も上げることで待遇を改善して行きましょう!

2007年5月24日 (木)

経験者の知恵

当社のようなベンチャー会社は若いスタッフががむしゃらにやって、色々と模索しながら成長していくことが求められます。若い力で前に行くことを忘れたらその時から衰退し、皆が生き生きと働ける良い会社になることはできません。そういう意味ではこれからも30歳前後の若いスタッフが中心の会社でいたいと思います。

ただ、経験者の知恵やノウハウを活用させていただくことも大切なことです。竹村さんや遠藤さん、細木さん、本木さんといった大企業のOBの方に来て頂いて助かっていることが沢山あります。社長の仕事はいつも決めることの連続です。初めて経験することも多く迷ってばかりですが、そういう時にOBの皆さんからご自身の経験からアドバイスをいただくと判断の視野が広がります。それは経験者だから分かることも多く、会社の効率性とリスク低減に大いに役立っています。

先日、大手広告代理店で30年近くマーケティング業務に携わって、その後、大学で数年間マーケティングや市場調査を教えておられた方とお会いしました。3月に大学を定年になり、今までの経験を少しでも社会に活かしたいということでご応募いただきました。実務レベルの方の採用を想定していたため、最初はちょっと募集の主旨と異なると感じました。ただ、人事の経験豊富な竹村さんから「お会いする価値のある方では・・」、と言われて面接しました。

お会いしてみると確かにマーケティングやリサーチの知識や経験は豊富ですし、お人柄も物腰が柔らかくてとても感じの良い方でした。そして、現場に近いところで若いスタッフと一緒に議論し企画するような仕事を希望されています。当社のことも以前から知っておられて、大学の講義やゼミでよく当社の定期アンケートの結果を使っていただいたこともお聞きしました。

固定費の増加を考えると1人の社員を採用するのは大きな決断が必要です。最低限その方の具体的なミッションが明確になっていることが採用の条件だと考えています。ただ、この方の様な長年の経験者がおられると、企画提案の強化と、リサーチの付加価値向上につながり、当社の「顧客対応力の強化」と「高付加価値なリサーチサービスの提供」の方針に貢献いただけるかもしれません。よく話をして検討したいと思います。

2007年5月22日 (火)

成長スピード

先日、当社が内定者と2人で食事に行きました。その方が現在働いている会社は、マザーズに上場しているのですが、経営は大幅な赤字になっていて、賞与も出なくなり急速に人員削減をしているそうです。調べてみると確かに昨年度はン十億円の経常赤字になっていて、従業員数はこの数年で半分くらいまで減っていました。上場で得られた資金で色々な事業に展開したのですが、それが今のところ裏目にでているようです。

その会社の事業分野はかなり幅広くて、一見するとあまり関連性のない分野も見受けられます。きっと上場したために、その上場資金に見合った成長が株主から求められるために多角化を急ぎ過ぎたのかもしれません。でも新しいことに投資し挑戦をしていかないと会社は成長しないのも事実ですし、経営の安定と成長のスピードやリスクのバランスを取りながら判断するところが経営の難しさです。

当社は経営的には安定していますが、この2年位は成長のスピードに課題があります。現在の当社の事業規模や市場環境を考えるともっと成長のスピードを速める必要があります。そのための体制作りと、岡本さん、吉村さんが準備を進めている「Webマーケティング事業」を始めとした新しい事業の創出も急ぎたいと思います。

2007年5月21日 (月)

EASEスタート

いよいよ今日から新システムの「EASE-フェーズ2」がスタートします。去年の10月から準備が始まりましたので、半年ちょっとかかってやっとここまで来ました。当初からこのプロジェクトのリーダーを務めてくれた秋野さんを始め、野尻さん、安井さん、浅山さん、堀岡さん、藤井さん、岡島さん、大変ご苦労様でした。

当社はこれまでシステム投資が遅れていました。資本金が少なくてシステム開発を外注できなかったこともありますが、何をどうシステム化すると効率性が上がるのか、働きやすくなるかを検討すること自体が遅れていたように思います。当社はリサーチャーによるコンサルティングが強みですが、やはりシステムでできるところはシステム化して、人的資源は人しか出来ない「考える」ことや、「お客様とのコミュニケーション」に振り向けられるような環境にしたいと思います。

EASEのデモを見させていただいてよく出来ていると思いました。今回のシステムでどの程度の合理化や生産性向上に結びつくかは分かりませんし、新しい業務フローに慣れるまでは1時的に混乱するかもしれませんが、会社として確実に一歩前進したと感じています。まずは全員で協力してEASEが順調に稼動するように調整して行きましょう。EASEのオペレーション対応では、来週から当面2名の派遣の方に来ていただいて、できるだけスムーズに移行できればと思います。

今期もある程度のシステム予算を計上しました。EASEが順調に動き出したらシステムチームと企画室を中心に今期の開発計画を立てて、次のステップに移して行きたいと思います。関係者の皆さん、引き続きよろしくお願いします。

2007年5月18日 (金)

採用面接

ここのところ週5~6人のペースで採用面接をしています。何とか早く今期の体制に見通しを立てたいので当面はこのペースで面接を続けることになりそうです。でも採用面接って本当に難しい仕事です。書類審査で10人に1人位に絞っていますが、それでも会ってみるまでどんな方か全く分かりません。誰でも良いところと弱いところがありますし、業務をちゃんとやっていただける方か、人間的に信頼できる方か、当社の雰囲気や価値観に合う方かなどをたった1時間で見極めるのですから大変です。

どんな方が入社していただけるかは会社にとって非常に重要なことです。また面接を受けている方にとっても大きな選択ですから、妥協で決めるわけには行きません。いつも真剣に面接に取組んでいるますが、だいたいはギリギリまで迷います。でもちょっとしたことで「あ、この人って良いなあ」とか、「この人はちょっと違うなあ」と思う瞬間があります。あとはその感覚が本当に正しいかどうかを確認しながら考えています。

でもいつも3人で面接をしていますが、8割位は全員の意見が一致するから不思議です。全員が別な感覚や価値観で考えているのに、この人なら一緒に働きたいという点ではかなり意見が一致するようです。面接はとても神経を使うので1日に2人もお会いするとかなり疲れますが、良い人に入っていただけるよう頑張りますので期待していて下さい。

これからも沢山の新人を仲間として迎えることになります。新しい方は慣れない環境で不安が一杯のはずですので、できるだけ自然に馴染めるよう、親切に対応してあげて下さい。意識的に声をかけたり、ちょっとした事を話しかけるだけでも良いと思います。そいういう心配りができる組織かどうかって、働く環境として結構重要なことだと思いませんか。全員で意識して良い雰囲気づくりをして行きましょう。

2007年5月17日 (木)

新卒採用

先週の朝会でも案内しましたが、今年から始めて新卒採用を始めることにしました。今年は完全に売り手市場ですし、4年生は4月中に半数くらい内定を取っているそうですから、GW明けからの掲載は完全に出遅れで、今年はあくまで実験だと思っています。ただ、先週から求人サイトに募集を出したら1週間で50人位の応募は来ているそうです。もしかすると良い新人が採用できるかもしれません。

昨年度は大企業の採用枠が大幅に増えたため、なかなか思うように採用が進みませんでした。逆に大企業や大企業のグループ会社などに転職するスタッフが増え、残った皆さんの負担を増やしてしまった年でした。それは他のベンチャー会社も同様で、ベンチャー会社の社長の会合では採用難や人材流出の話題が頻繁に出ていました。優秀な人材さえ確保できればもっと伸ばせるのに・・、そんな悔しい話ばかり聞きました。

そんな中で、新卒採用を行うと会社の雰囲気が変わり組織が安定するという話もよく聞きました。自分達よりも小さな会社で、もっと社歴の短い会社もけっこう新卒採用をやっていて、新卒採用をやっているベンチャー会社の社長に会うと、話を聞くようにしました。おそらく10社以上の社長と話をしましたが、ほとんどがやって良かったと答えてくれました。22歳や23歳の全く白紙の新卒社員が定期的に入ると、若い社員からしっかりした雰囲気になるんだそうです。新卒の社員と、他社で色々な経験をした中間採用の社員が、お互いが刺激になりハイブリットの強い組織になるのかもしれません。

即戦力の社員が必要でしたし、新卒社員が入ってきてもちゃんと社会人研修ができないのではないかと考えていました。ただ、当社が始めて働く会社という社員はこれまでに何名か入っていますが、よく見ると彼らは成長速度も早く、当社の文化にも良く順応してとても良く頑張ってくれています。それを考えるとあまり新卒だから難しいと考える必要はないのかもしれません。能力と意欲があって人柄も良い新人を、この会社の仲間として迎えて、自分達なりに一生懸命に教えて育てれば大きな戦力になってくれると思います。

先日ある会合でセプティーニの社長と話をしました。同社はネット広告で急成長している上場企業で社員も3百人以上いて、社歴が17年になってもまだ急成長しています。ここの社長は新卒で入社して10年位(33歳位?)と非常に若いですがしっかりした印象の人でした。同社の創業者はリクルート出身の方で、2年目から新卒採用を始めたそうです。その新卒採用者が数年後に会社の要所を占めるようになって、独自の文化が生まれて強い会社になったという話を伺いました。また役員会メンバーの7人中4人が1回会社を退社して戻ってきた人だという話も興味深く聞きました。リクルート出身者が沢山のベンチャー会社を成功させていますが、リクルート時代の新卒採用と若手人材活用のノウハウが活かせているのかもしれません。

来年度に新卒者が入社するかどうかはまだ分かりません。また入って来ても最初は白紙の状態ですが、まっさらな彼らに教える立場になることで、自分達が何かに気付くこともあるのでしょう。そんなわけで、新卒採用に挑戦しますので皆さん協力して下さい。

2007年5月16日 (水)

飽きない

商いは単調になりがちな毎日の仕事を、飽きないで続けるうちに成り立つと言います。でも私も30才くらいまでは毎年のように「もうこの仕事も飽きたなあ」と考えることがありました。特に仕事が一段落してちょっと暇になり、色々と考える余裕がでる時期に漠然と考えていたように思います。

シンクタンクの研究員(リサーチャー)の繁忙期は12月頃から3月にかけてです。特に3月は官公庁の受託調査の納期が重なるので毎年悲惨な状態になります。そして4月は残務や清算業務をやりGWで少し骨休みをして、5月の丁度今頃がぽっかり仕事が空いている状態でした。それから秋にかけてクライアントに企画を出したり、コンペに参加して仕事を取るための営業をやっていました。ですから丁度今頃の季節に、何かもっと面白くて遣り甲斐のある仕事ってないのかなあ、と漠然と考えていたのだと思います。

それでもこの仕事を続けてこられたのは、これまでの延長線上では出来ない大きな案件や難しい案件が時々入ってきて、その忙しさに対応するうちにいつの間にか悩んでいたことも忘れてしまったからかもしれません。それから徐々に後輩を指導する立場になったり、重要な仕事を任されるようになったりと、社内でのステータスが変わると少しだけ見える視野が広がって、もう少しやってみるかとなりました。

まだマイボイスコムという会社はスタッフが50名程度で、組織や役職の機能もしっかりとしていませんのでキャリアパスが見えにくいかもしれません。しかし会社が成長を続けて組織が大きくなる中で、徐々に組織や役職の機能分化も明確になっていくはずです。そういう発展の過程で色々なステータスの役割や役職ができてきて、それを当社の中で実績を出して、誰もがその実力と人柄を認める人が重要なポストに就いて活躍できるようになれば、会社は自然に大きく伸びていくと思います。

歴史の古い大会社のように課長は早くても45歳以上というようなことはありません。これからも組織を積極的に拡大して、若い社員でも実力と実績があればどんどん重要な役職を任せる会社にしたいと思っています。そんな組織になるまでに、飽きずに商い(飽きない)を続けて仕事の実力を身につけておいて下さいね。

2007年5月15日 (火)

私達の仕事

私達の会社の仕事を説明するとしたらどうでしょう。「ネットリサーチ会社です」とか、これからの事業展開も想定すると「Webマーケティング会社です」という形になるのかもしれません。では何をするための会社かという視点で考えるとどうなるでしょうか。ネットリサーチをするためとか、Webマーケティングを支援するためとかになるのでしょうか。

私はアサヒビールの「すべてはお客様のうまいのために!」というキャッチフレーズがとても好きです。ビールを作り販売する会社ではなく、お客様の生活の中で「うまいなあ(→楽しいなあ、嬉しいなあ、生きているなあ、頑張るしかないなあ)」という瞬間を提供することをミッションと考えて、社員の皆さんが頑張っているのでしょう。

ではうちはどうでしょう。会社のコンセプトは「生活者と企業のコミュニケーションメディア」で、ミッションは「生活者の意見を企業に正しく伝えて、皆が喜ぶ商品やサービスが実現することを支援して、豊かな消費生活に貢献している」ことだと思っています。これをアサヒビールさんのようにキャッチコピーにしたらどうなるのでしょうか。「すべては生活者の豊かさのために!」でしょうか。これではちょっとパクリですね。以前、岡島君が「消費生活の民主主義を支援する仕事」と言っていましたが、これも良いところを突いていますがコピーとしては今一ですよね。誰か良いキャッチがあったら教えて下さい。私にはコピーの才能がありません。

仕事ってずっとやっていると2年か3年で飽きて来ると思いませんか。以前辞めた社員から「もう飽きてきたので別な仕事をやりたいんです」と言われました。気持ちは良く分かります。ただうちが3つ目の仕事で次で4つ目の仕事です。当社に転職する時も新しいことをやりたいと言っていました。私も20代の頃は同じような考えでしたから気持ちは良く分かります。この仕事をずっとやっていてどうなるんだろうか。もっと変化があり能力が行かせる仕事があるはずだと。ある仕事が自分に合う合わないということは確かにあるでしょう。ただ「ずっと飽きない会社や仕事」はないんじゃないでしょうか。仕事の基本は「飽きない(商い)」でやり続けるしかない面もあります。

例えばアサヒビールの営業の方であれば毎日毎日、小売店や飲食店を訪問してビールや発泡酒を売り続ける訳ですよね。見方からすれば単調でつまらない仕事です。「自分は何で毎日ビールを販売しているのか、これからもずっとビールを販売して何になるんだ」と考えたら嫌になるかもしれませんね。その時にお客さんがうまそうに自分の販売したビールをうまいと飲んでいるのを見て、ビールを売っているのではなく、喜びを売っているんだと思って頑張っているのではないでしょうか。

当社の場合はどうでしょう。「ずっとリサーチをしてどうなるのか」と思う時が必ずあると思います。そんな時は、ちょっと大げさですが「日本の消費生活が豊かになるために頑張っている」と考えてみるのはどうでしょう。あとはお客様であるクライアントの担当者ともっと会って、そのリサーチがどう活かされ、どう役に立ったのかを直接話す機会を増やすことが必要なのかもしれませんね。今は忙し過ぎてそういう機会が少ないですが、これから組織を整備していく中で、営業だけでなくリサーチやシステムの人達もお客様と接する機会を増やして行きましょう。

2007年5月14日 (月)

中小企業の公開

先程みずほインベスターズ証券が主幹事の公開会社と公開準備会社の集まりに行ってきました。1時間ほどのセミナーの後に300人位の大きなパーティが開かれました。みずほ銀行の頭取や役員、みずほキャピタルやみずほ信託、みずほインベ証券などの社長や役員などと、同社が主幹事会社の社長や役員などの集まりです。

こういうパーティは初対面の人ばかりなので結構疲れます。誰か近くにいる人で面白そうな方を見つけて情報交換をしたり、ビジネスの接点がありそうな会社がいないか担当者に聞いて紹介してもらったりします。沢山の美味しそうな料理があるのに、お寿司をほんの少し摘む位であとはずっと話しているので、お開きになる頃にはいつもお腹がすいています。料理の7割位は残っていて、いつももったいないなあと感じてしまいます。

ここで昨年度、新興市場に上場した22社の社長が壇上に上がって記念品を授与されました。年齢ははどう見ても20代という若い人から、60は超えていそうな方までおられます。職種も色々で、新興市場の公開会社というとITやインターネット、バイオなどのイメージがあるかもしれませんが、生花の会社やマンション販売の会社、投資向け不動産の会社、債権回収の会社など様々でした。へえこんな事業をやっている会社が公開するんだと興味を持って聞いていました。

最後に新規公開会社の社長を代表して、台東区にある婦人靴の卸販売の社長がスピーチをしました。年齢は60歳位で明るくバイタリティのある中小企業の親父さんという感じの方です。その方のスピーチとても印象に残りました。その会社はもう30年もやっているそうです。「以前は台東区に同業社が20社以上あったのですが28社が倒産して今は2社だけになりました。会社の寿命は30年で中小企業ほとんどは潰れてなくなる運命です。でも会社を潰れないようにするにはどうしたら良いかを考え株式公開に挑戦しました。公開できた今は資金も増え、信用や取引も増え、求人も順調になり、本当に潰れにくい会社になったことを実感しています。個人補償の借金もなくなりやっと安心して眠れるようになりました。公開準備は大変で証券会社は腹の立つことばかり言いますが、諦めないでやって良かったと思います。」という内容でした。

「潰れない会社にしたい」は公開の挨拶としては華々しさはありませんが、地に足の着いたとても良い挨拶だと思いました。中小企業の社長達から拍手喝采を受けていました。皆同じような事をいつも考えているのでしょう。たまたま隣のテーブルでしたので挨拶に行きました。反対側のテーブルにはみずほ銀行の頭取がいて、名刺交換の人が沢山並んでいましたが、私はその社長さんの方を選びました。見かけ通りとても楽しい方で、短い会話でしたがとても元気をいただくことができました。

2007年5月11日 (金)

サービスの品質

社員の皆さんにこの会社がどうやってできたか知ってもらいたいと思ったら、ずいぶん長くなってしまいました。途中で昔から知っている明石さんが「私も知らないことばっかり!」とコメントをくれたので気合が入ってしまったのかもしれません。会社の生い立ちや価値観を少しでも理解する材料になったでしょうか。もう25年近く働いているのでまだまだ紹介したい話題は山ほどありますが、徐々にご紹介したいと思います。

また若手の人から、今何が起きているかや、オフの話も紹介してほしいという意見がありましたので、肩の力を抜いてそんな話題も書いていこうと思います。いつも週末や深夜に自宅で書いていることが多いので、時々お休みをいただくかもしれませんが、時間のある時に覗いてみてください。小さな会社でも社長をしていると毎日色々なことが起きていて、楽しいことや驚くこと、困ったことや頭の痛いことなどが沢山あります。そんなことの1部を紹介いて行きます。

昨日人間ドックを受けました。最近、毎年2キロのペースで体重が増えているため結果はボロボロでした。当社が加入している健保はIT関連の若くて成長している会社が多いので財務状況が良く、専用の人間ドックの施設を沢山所有しています。そのため1日人間ドックは受付から1時間で終わり、2時間後には医師から結果を聞くことができます。施設は綺麗で食事も非常に良いので、受診は面倒ですがそんなに苦痛に感じません。以前、CRCの入っていた健保は財務状況も良くなく、人間ドックは医療機関の委託のため、検診時間は4時間くらいかかり、施設もきれいでなく、食事も貧弱で、結果も遅いため、いつも前日から憂鬱な気分でした。

同じ人間ドックでも、こんなにもサービスが違います。検査の機能的は同じですし料金も同じですが、サービスの質や満足度は全く違います。以前、経済産業省関連の仕事でパッケージソフトの品質評価を整理する仕事をやったことがあります。大学の先生や専門家の入った委員会を運営しながら評価基準をまとめました。この仕事で大学の先生から品質は「機能」、「性能」、「操作性」、「価格」を大分類として項目を整理すると良いとお聞きしました。

この2つの人間ドックは「機能」と「価格」は同じですが、「性能」と「操作性」が大きく違うのだと思います。結果が早くなくても、施設や設備がきたなくても、食事がまずくても機能的には健康診断の目的は達成できます。でもそのサービスを受けた利用者の印象や満足度は大きく異なります。機能は「できるできない」という最も基本的な要因で、性能や操作性は「どれだけ効果的で正確に気持ちよくできるか」という付加的要因になります。この付加的要因がサービスの満足度に大きく影響するようです。

ネットリサーチにとっての基本機能は「データが集められる」「集計や分析ができる」「レポートができる」ということでしょうか。「多変量ができる」、「テキストマイニングやデータマイニングができる」、「提案ができる」、「GIやCLTにも展開できる」というあたりが付加的な機能といえるかもしれません。付加的機能の充実は会社の営業力に影響します。

では、顧客満足度に影響する「性能」と「操作性」は何でしょう。「データの信頼性」や、「スタッフの技術や対応力」、「責任感やサービス精神」、「レポート表現の分かりやすさや」、「提案の適切さ」等があるでしょう。これらはそこで働く社員の意識によっても大きく変わるものです。当社の満足度を上げるためには、社員の「性能」と「操作性」を高めることが不可欠です。それには全員がプロ意識と責任感とサービス精神を持って業務にあたることしかありません。その集合体が会社の顧客満足度と収益を高めることに繋がります。各自のスキルを向上させて、満足いただけるサービスが提供できる会社を目指して行きましょう。

2007年5月10日 (木)

会社の分岐点2

もう1つ当社の大きな分岐点は、グループ会社として生きていくのか、独立したパブリックな会社を目指すのかという選択だったように思います。

マイボイスコムはCRC総合研究所の社内ベンチャーで生まれました。最初の1年目はCRCの子会社で、2年目からは関連会社という立場でした。グループ会社は大会社の後ろ盾がある代わりに、経営や事業、人事の自由度は少なくなります。親会社の指示には従わざるを得ませんし、業務にも精通していない人が重要なポジションに来ると、プロパー社員が大変な思いをすることも経験していましたので、マイボイスコムはできるだけ主体的に判断できる会社にしたいとは考えていました。

切っ掛けはベンチャーキャピタル(VC)の投資でした。当社の資本金は3千万円で金融機関からの借り入れは禁止されていました。競合他社がVCや事業会社から投資を受けて、資本金が3億円、5億円となり組織拡大やシステム投資に取組んでいても、当社は資本金だけで勝負しなくてはなりません。堅実経営は非常に良いことですが、市場が急速に変化していく中ではちょっと問題があるように感じ始めました。VCさんからは以前からアプローチをいただいていましたので、事業審査を受けることにしました。

このあたりでCRCに相談をしたところ、そろそろ子会社になるか、独立してパブリック(株式公開)を目指すのか、白黒はっきりした方が良いという話になりました。連結経営とはそういうものだという説明を何度も聞かされました。私は関連会社のままパブリックを目指すのがベンチャー制度だと思っていましたし、設立時の社長とはそんな話もしていたのですが、新しく来た社長にはピンと来なかったみたいです。社長から「何でCRCがベンチャー制度をやってるの?」と聞かれてちょっと憮然としてしまいました。社長が変わると会社の方針も変わるのが常ですから。このあたりがベンチャー制度の難しいところです。

この時も色々な関係者が何とか当社をグループに残そうと働きかけてくれました。特に経営会議で「ちょっと待てや鎌田さん・・」と言われた鎌田常務は、当社の非常勤取締役を5年もやって、私や岡島君の苦労も見ていてくれたためとても親身に考えてくれました。その後、当社が管理部門の強化で困っていた時に、OBの竹村さんを「絶対に頼りになる人だから」と推薦してくれたのも鎌田さんです。人の繋がりや信頼は、個人の人生はもちろんですが、会社を経営する上でも大切なことだとつくづく思います。

色々な方々の協力や期待で会社ができましたし、6年間も頑張ってきて子会社に戻るのは忍びないので、独立路線を選ぶしかありませんでした。岡島君と2人で全財産を出し合ってCRCから株式を引き取り、VCから出資をいただくことにしました。私は住宅資金や教育資金もすべてかき集めてやっと資金を用意したので、うちの預金はスッカラカンになりました。嫁さんからは「家族のことはどうしてくれるの?」と叱られています。でもこれで会社の経営を主体的に判断できる環境と、新規事業やシステムに投資できる資金ができました。