先日もアナウンスしたから、皆さん日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)の「インターネット調査ガイドライン」は読んでくれたと思います。
やはり当社がクライアントからもモニターからも信頼されるには、この様な原理、原則を全員がしっかり認識して守ることが大切です。
それなので、主要な内容を何回かに分けてここでも共有します。
〇インターネット調査品質ガイドライン
https://www.jmra-net.or.jp/Portals/0/rule/guideline/20200525_internet_guideline.pdf
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1.3. 回答負荷と謝礼とのバランスを考える
インターネット調査では、アンケートに回答していただいたモニターに対して、調査協力していた
だいたことへの心付けとして謝礼(ポイント)を進呈している。この額は、決してアルバイトの時給
に匹敵するものではないが、貴重な時間を使って回答していただくためには、こうしたインセンティ
ブが回答のモチベーションに繋がっているが、近年は回答労力に対する謝礼額の安さに対する不満が
高まっている。
■回答負荷に見合った謝礼を支払う
多くの日本の調査会社は、質問数に応じて謝礼額が決定される場合が多い。このため、すべての質
問がマトリクスで構成されている調査票は回答負荷が大きく、労力に対して支払われる謝礼が少ない
と感じてしまっている。このことが調査モニターの不満を高めてしまっている。
あらかじめ回答負荷が大きいとわかっている調査を実施する場合には、それに見合うように謝礼を
増額すべきである。逆に謝礼を増額できない場合は、回答負荷を抑制するように調査ボリュームの削
減に努めるべきである。
■謝礼以外の動機付けをする
調査協力者の中にはアンケートを回答することが「企業や社会に役立つ」「回答することが楽し
い」 「回答したときの達成感が心地よい」といった理由で協力してくださっている方も少なからず
いる。回答協力の対価としての謝礼だけでなく、アンケート参加による楽しみやメリット、世の中へ
の貢献等を感じていただくことで、モニターとの間に継続的にアンケートに協力していただける関係
性を築いていく方策を検討すべきである。
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「回答負荷と謝礼のバランス」と聞いて皆さんはどう思いますか?
私は今のインターネット調査の謝礼は、その負荷と比べて低すぎると思っています。
当社は1問、2ポイント(2円)を基準にしていて、多くのリサーチ会社がこの基準を採用していて、1部の会社(GMOリサーチ等)はこの半分の1問、1ポイントです。
20問のアンケートに答えて40円、30問に答えて60円ですか、、、
そして、予備調査になると3問で3ポイント(3円)、5問で5ポイント(5円)ですよね、、、
やっぱり低すぎてこれではモニターの納得感は得られないんじゃないかと思います。
以前の郵送調査では謝礼の相場は「500円の図書券かテレカ」でした。
その比較で見ると謝礼の水準は1/10に下がっています。
しかし、モニター謝礼はインターネット調査の売上の12%ほどですから、当社だけ1問5ポイントに引き上げると売上の30%の原価になり、完全に赤字になるので出来ません。
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こんなに謝礼水準を下げたのは、リサーチ経験のないマクロミルの創業経営者が「装置型の自動化で早さと安さを追及」した結果です。
当社も含むリサーチ会社から参入した会社はもっと高い謝礼で設定していましたが、マクロミルの対応に合わせて、各社とも大幅に引き下げざるを得ませんでした。
しかし、そのことが現状のパネルの裾野を広げられない大きな原因になっています。
以前、JMRAの会合に出た時に業界団体として必要最低限の謝礼水準を出す。と言っていたのですがその後全く動きがありません。
当社だけで適切な水準に引き上げられないのは辛いですが、常に「この調査票の負担でこの謝礼で良いだろうか?」という認識を持って対応するようにして下さい。
回答負荷と謝礼のバランスが崩れているのは、リサーチ業界の大きな問題だと思います。
サービスの品質よりも利益に偏重した企業に負けたくない、そんな気持ちもあります。
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