業界情報 Feed

2014年3月11日 (火)

外部パネルの選択

先日、楽天リサーチの社長とお会いして情報交換をして来ました。

同社は今期の調子は良く、特に代理店からの受注が好調だと話してくれました。

また、現在、彼らが力を入れているのがMROCです。定性チームを作ってそこがグルインやMROCを専門にやっているということも聞きました。

そこのメンバーも外部の調査会社出身者を採用して作ったのだそうです。

楽天リサーチの評判でよく聞くのは、データの質は良くない。バイアスがかかっているので出来るだけ使いたくないが、回収力があるのと価格が安いので、どうしても仕方がない時に利用する。というものです。

確かに回収力という面では彼らは強いです。以前は40万人の回収が可能という話でしたが、ここにきて少し減少して35万人だという話も聞きました。

最大回収数は推測でしかできませんが、おそらく回収力では1番だと思います。このパネルの回収力と営業力が彼らの強みで、それが好調の要因なのでしょう。

 

でも当社も協業パネルを決めるときに、回収データの検証をしましたが、楽天リサーチのデータは他と異なる傾向が出てしまいます。

そして、それは楽天のECユーザーをパネル化しているかだと思っていましたが、回収データを見てみると、性別、年齢という1番重要な基本属性が15%※もずれていることが分りました。

(※当社とGMOは1~2%でした。対象者とは別な家族等の回答などがあるためだと思われます)

男性の意見の中に15%も女性の意見があり、女性の意見にも15%もの男性の意見が入っていれば回答傾向は大きく変わってしまいます。

そのデータを見て、当社はこのパネルを使うべきでないと判断しました。

このあたりはあまり外部には話せない情報ですが、当社のサービスとして使うには、楽天リサーチのデータは品質的に当社が扱うのに相応しくないと思います。

 

2014年3月10日 (月)

平均90時間の残業

2月の生産稼働率や残業時間のデータを見ていて、「マクロミルの平均で90時間の残業」というのは、どんな状況なのだろうと考えました。

当社の2月の平均残業時間は前月より15時間も増えて51時間です。そして、80時間以上の残業者が4人で、100時間超が1人という状況でした。

それでもかなりの人が遅くまで残っている状況ですが、それにあと40時間づつ、1日2時間の残業を加えないと90時間にはなりません。

これは平日の残業だけでなく、休日出勤も頻繁にやっているということなのだと思います。

 

私は業績低迷のペナルティで10月以降の土曜日は殆んど出社していますが、土曜日のオフィスは誰もいないか、1人出てくるかどうかという感じでした。

でも3月に入ってからは業務も立て込んできたため、1日は6人、8日は4人の土曜出社があり、先週の金曜日は4人が朝までの作業になってしまったと聞きました。

徹夜で頑張ってくれた皆さん、大変お疲れ様でした。

 

リサーチ業界は労働集約な仕事なので、残業の多い業種です。

そして、ある程度の残業をしてでもサービス対応しないと厳しい市場で生き抜いて行けません。それですので忙しい時期には皆さんに頑張っていただくしかありません。

しかし、土日はできるだけゆっくりと過ごし、体と精神のバランスを取る。ライフワークバランスが取れる範囲で業務を考えたいと思います。

私はマクロミルの様に90時間もの残業をして、30%近い利益を出すことは望んでおりません。

平日は残業をしてでもしっかりとサービスを行い、お客様に役立ち、お客様からご評価をいただくことで会社が毎年成長し、10%以上の利益率の出せる会社にしたい。

そして、その利益を新しい事業のための投資や、皆さんの待遇改善に回したい。

それが自分が目指している当社の姿です。

3月も残り3週間になりました。

このところかなり残業も増えて大変だと思いますが、あと3週間ですので頑張って下さい!

そして、今の勢いを来期に繋げて、来期は春から良い流れを作って行きましょう!

 

2014年3月 6日 (木)

業界の変動2

ボーダーズの社長が訪ねてこられて、色々と話を伺いました。

JMRAカンファレンスの懇親会等で2、3度お会いしたことはありますが、個別に面談するのは始めてです。

彼らは1年ほど前から、エンドクライアントに対する営業は止めて、リサーチ会社にアンケートシステムと、モニターを貸し出す業務に切り替えたのだそうです。

それなので、当社とはもう競合しないので、システムとパネルを使わないかという提案でした。

システムは自社開発で行なっているし、外部パネルもGMOさんとの取組を行なっているので、あまり接点はないのではと言いつつ、折角ですので色々と情報交換をさせてもらいました。

 

1つ興味があったのは、12月末にVoyage Group がボーダーズに投資をしたことです。今回の出資額は20%で、彼らはVoyage Groupの関連会社になったと聞きました。

投資までの経緯はここでは紹介できませんが、Voyage Groupはクロスマーケティングと「リサーチパネル社」を作り、ここのパネルを使ってクロスマーケティングがリサーチを提供してきたので、そことの関係を知りたかったのですが、彼と話をしてだいぶ事情が分かりました。

Voyage Groupとクロスマーケティングは、パートナーとしてネットリサーチ事業を進めてきましたが、ベクトルが全く一致していた訳ではなかったようです。

そして、これからボーダーズがVoyage Groupの関連会社として、リサーチパネルのデータを、クロスマーケティングよりも大幅に安い金額で販売するのだそうです。

ここでも正に仁義なき戦いが始まることになります。

 

マクロミルも売却でバタバタしていますが、クロスマーケティングもこの様な課題を抱えています。リサーチ業界は大きな変動期に入ったのかもしれません。

当社はこれをチャンスと捉えて、積極的な営業訪問と提案を行い、より良いサービスをお客様に届けることで、お客様を増やして行きましょう!

2014年3月 5日 (水)

スパイア社のリサーチ撤退

官公庁のネットリサーチ案件に応札した時に、ここが入るともう駄目だという安値の会社があります。他の会社の半額くらいの、どうやっても当社の生産原価も割るような金額で応札してきます。

その主な安値企業の1社が「ネオマーケティング(旧メディアインタラクティブ)」で、もう1社が「スパイア(旧エルゴ・ブレインズ)」です。

 

スパイア社は、メール広告から始まりネットリサーチに参入していた大阪の会社で、大証のヘラクレスに上場もしていた会社です。

インターネットが普及し始めの頃は、「メール広告」が広告媒体として成立していて、その勢いで上場もしたのですが、メール広告は迷惑メールのようになり市場が縮小したため、リサーチ分野に移ってきた会社です。

でもリサーチのノウハウはないし、メール広告を送りながら、その方達から意見も聞くというモデルですので、データの品質にも問題があったのでしょう。

 

先日あることでスパイア社を検索してみたら、1年前にユナイテッドという会社に吸収されてこの会社は無くなっていました。

そして、新会社のサービスにはネットリサーチは入っておらず、リサーチ事業からは撤退したようです。

やはりリサーチはリサーチの技術やノウハウもありますから、同じネット関連ですが広告もリサーチもという事業モデルには無理があったのだと思います。

当社の事業的には凄い安値で対応する会社がまた1社いなくなったということで、歓迎する情報ではありますが、、、

業界情報として、下記を読んでおいて下さい。

〇スパイア社の記事
http://jp.techcrunch.com/2012/10/17/jp20121017motion-beat-and-spire-merge-to-form-united/

 

2014年2月27日 (木)

お客様の声

こちらは中村さんが博報堂関係の方と情報交換した内容を、セールスフォースの営業面談日報に書いてくれた内容です。

他社がどう動いているのか、お客様から見て各社がどう見られているのかが良く分かります。

私も同業の方とはできるだけ会って業界情報を集めていますが、接点が少ないので限界があります。

そういう面で、営業の現場で伺った活きた情報をこの位まで詳しく共有してもらえると、とても参考になって助かります。

私も週末にすべての営業面談日報を読んでいますが、皆さんも全員読めるところにありますので、お客様の声として目を通すようにして下さい。

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久しぶりにたくさん情報交換できた。
マクロミルがらみのことでいえば、マクロミル社内でも退職者が多く出たりばたばたしたりで顧客対応が悪くなったそう。博報堂Pの営業担当者も昨年冬からすでに3回変わったとのこと(プロダクツからマクロへの発注もここ2ヶ月くらい停止)。
電通Rを子会社化したせいかTSRとマクロミルの関係も昨年10月に切れてしまったそうで、その後釜を楽天とクロスが奪い合っている、BIZタワー1階に楽天とクロスの営業が毎日張り付いているそう。
マクロミルからは数十人規模でリサーチャーを博報堂本体に派遣・常駐させて挽回しようと試みているとのこと。
ただ一緒に仕事をしてみると、そのリサーチャーの腕はイマイチしい。

作りこんだリサーチをするときはTSR、それ以外は価格破壊系の楽天・クロス・マクロと言った構造(安い、早い、サンプル多い。ただし楽天パネルはバイアスのかかったパネルとの認識はあり、できれば避けたいそう・・)。

マイボイスはどちらかと言うとTSRよりの「調査会社」という位置づけがなされており、リサーチの品質は信頼いただけている。楽天などは「データ回収会社・実査会社」という位置づけ。
ただ、常駐しているMRSと業務がかぶるので、基本的にMRSへまず話を振り、MRSで対応が困難であればその後外部の調査会社に声がけしている。

プロダクツのマーケは合計4~5人しかいないので、かれらの手間を省けるように対応すれば、今後も関係は築けそう。
一報博報堂本体はマーケに多くの人材がいるので「実査会社」でことたりるのでは?と。
ちなみにMyELのテーマが「食品」とか「飲料」とかに偏っているため、マイボイスは自動車や携帯電話といったジャンルでは弱い、という印象をもたれていた。

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2014年2月26日 (水)

業界変動

マクロミルはリクルート型の強い営業力と、技術者に頼らないシステムモデルで成長し、そこに、旧インフォプラントと旧インタースコープを買収したヤフーの力も加わって、より一層強くして大きな組織になりました。

世界一安いと言われているネットリサーチの市場価格も、安い謝礼ポイントも、短時間納期もマクロミルの基準に合わさざるを得なくて、決まってしまったものです。

もっと謝礼も高くして、お客様とのやり取りの時間も確保して、技術者もしっかり育成していく、ことが許されないほどの条件が標準化されたのは、リサーチ業界にとって不幸なことでした。

 

そして、今回、マクロミルが筆頭株主のヤフーと創業社長の考えで外資系ファンドに100%売却されます。

社員の皆さんは、会社が成長し、新しい事業もできて、東証に上場することで、それぞれの人の人生を充実したものにできる船だと思うからこそ、平均で90時間とも言われるハードな残業もして頑張ってきたのではないでしょうか。

でも、これから頑張って売上を上げて、利益を増やすことは、ベインキャピタルがそれだけ高くこの会社を売るためです。少しでも高く買うという会社や組織に売却するのが金融会社ですから、どこに売られるかは、米国のベインキャピタルの経営会議が決めることです。

それが目標だと分かっていて、それでもマクロミルの社員はすごい営業訪問、すごい残業をしてで会社を伸ばそうと頑張れるのでしょうか。

それからクライアントの彼らの見方も、ヤフーの関連で東証1部の会社と、米国系投資ファンドの100%の会社というのでは信用力も大きく異なると思います。

 

リサーチ会社は、結局はそこで働く社員の意識と能力、知恵によって価値を生み出す組織です。いくらシステム化して分業化してもそれは変わらないと思います。

私はあまりマクロミルとの接点はないので、業界関係者や彼らの取引先から情報収集をしていますが、去年は創業以来の副社長が辞め、この1年でシステム担当と財務担当の役員が辞め、最近になって人事部長も退職し、今後も多くの幹部社員が辞めるという話を聞きました。

同社の社員には申し訳ないですが、これからリサーチ業界が動き、彼らが岩盤だったお客様にも隙間ができて、当社にとっては取引のチャンスが生まれると思います。

 

営業の皆さん、今が攻め時です。

積極的な営業訪問と、積極提案をお願いします!

2014年2月18日 (火)

ぶら下がり社員

以前にあるネットリサーチ会社の社長から聞いた話です。世の中には色々な会社がある。厳しい世界があることの一例として聞いて下さい。

そのネットリサーチ会社はかなり成長をしている会社です。そして、その社長も会社を伸ばすために真剣に経営に臨んでおられます。

その社長から「何年かやって実績が上がらない社員、いつまでも自分の経費も稼げないぶらさがり社員には、よく話をして辞めてもらっています。そんな社員が毎年1、2名はいます。この仕事には適正もあるし、マイナスの社員を抱えている余裕はないので、早めに辞めてもらうのがお互いにとって良いことだと思います。」という話を聞きました。

そして、1人、1人の実績を公開して、いつまでにこの位は稼いでもらわないと困るという基準も設けて、それを大幅に下回る社員には退職を勧めるのだそうです。

 

日本の会社はもともと終身雇用の考え方が基本にあり、労働法でも会社が解雇をすることは限られています。でも実際にはこの様な形で自主退社をさせている会社も沢山あります。

実際に自分がいたCRC総研でも解雇がありました。若い社員も沢山解雇されました。そして、弱いところを取り除くことで組織を強くしていった面もありました。

 

でも、自分にはこの様な経営には違和感があります。人にはそれぞれの強みがあり、熱意を持って頑張れば力を発揮できるはずなので、明らかに能力や適性がない人や、仕事への取組み姿勢に問題がある人でなければ、一緒にやって行きたいという考えが中心にあります。

しかし、この様な考えで経営できるのは、会社が健全な黒字決算ができていることが前提です。

ですので、今期の様に業績が落ち込み多額の赤字を出している時には、そのことを自分の問題として考えて、危機感を持って全力で一緒に戦ってもらいたいと思います。

あと2割受注を増やすだけで会社の業績は改善できます。健全な経営に戻ります。そして、それは頑張れば必ずできることです。そのことに全員で取組んでもらいたいと思います。

私の席からは皆さん1人、1人の動きがとても良く見えます。

そして、たまに仕事中に寝ている人や、趣味のブログや2チャンネルを見ている人を見かけると、まだ危機感が足らないなあ、職場でこんな事をやっている様では当社は駄目だなあ、自分の気持ちがまだ十分に伝わっていないのかなあ。と寂しい気持ちになります。

 

当社には「お互いの個性と人間性を尊重して助け合う。」という行動指標があり、その考え方でやって行きたいと思います。

そのためにも、皆さんには個人とチームの計画をしっかり達成していただきたいですし、会社も業績評価をもっとしっかり人事や待遇に反映させて、結果に厳しい会社にして行くつもりです。

ビジネスはビジネスで厳しく臨んで業績をあげる。

しかし、お互いの人間性や個性は尊重される環境である。

この2つのバランスの取れた会社にして行きたいというのが私の考えです。

2014年1月29日 (水)

製造原価の引下げ

昨年からよく会議や打ち合せで聞く様になったのが、「製造原価を下げないと競争できない」ということです。

マクロミルが製造原価を下げるために、年俸で240万円の正社員を仙台で募集をしていることに代表されるように、各社とも製造原価引下げの動きを強めています。

インテージさんでも、かなりの人数の派遣やパートさんが東久留米のオフィスにいて、レポート作成の代行や資料作成に対応していて、その様な取組みを強めていると聞きました。

そして、S3で大手代理店のお引き合いで、今までマクロミルやクロスマーケでやっていたのはこの金額なので、これでできるならマイボイスに頼みたいという金額を見ると、当社の粗利で1、2割しか取れないような厳しい水準となっています。

今の当社の定価の2、3割減が競争価格の様に感じています。あと2、3割の原価を引き下げるか、あと2、3割の生産性を上げるか、が求められています。

でも、そんな金額ではうちは取れない、その仕事はやれない、と自社の都合を優先した交渉をしていたら厳しい市場競争に負けてしまいます。

やはりお客様優先、市場優先で、どうやったらその数字でもうちも利益を出せるのか、そちらの方に知恵を絞らないといけないのだと思います。

 

当社にはあまり無駄な経費はないようにも思いますが、見方を変えるとまだ削減可能な経費もあります。それらの経費削減はすべて進めます。

新入社員でもアルバイトの方より1.5倍の経費がかかるので、アルバイトでできる業務はアルバイトに任せて、社員は社員しかできない業務にシフトできる体制を作るのも1つ方策だと思います。それも進めたいと思います。

 

しかし、当社の製造原価を引き上げている1番の原因は、生産稼働率の低さです。これを修正して行くことが1番の原価低減の方策だと考えています。

社員数に対して仕事の量が少ないために、チームの稼働率が計画の70%よりも大幅に下回る50%台の状態が続いています。メーカーでいうと工場の設備がかなり遊んでいる状態です。稼働率が50%で利益を出せる会社はないでしょう。

この悪い状況から抜け出すため、価格を下げてでも仕事をもっと取り、RGやG2の皆さんにもっと忙しく働いてもらえる環境を作ることに全力をあげます。

1時的には粗利的に厳しい仕事や、納期の厳しい仕事が入るかもしれませんが、2Q、3Qの不足分を業務を取り戻すためには必要なことですので、少し無理をしてでもやって下さい。

大変でも何でももう頑張ってやるしかありません。

皆さんの理解と協力をお願いします!

 

2014年1月21日 (火)

テキスト解析

ネットリサーチのし市場環境は年々厳しくなっているし、業界の理不尽な動きや、今期の当社の不振に対しては忸怩たる思いがあります。

それでも、ネットリサーチは世の中に必要で、当社はもっともっと技術力や環境を整えて、お客様の課題にしっかり応えられる会社にしなくてはいけないと感じています。

特にマクロミルさんが外資系ファンドに売却され、電通MIさんもその傘下になるような中で、しっかりとした技術対応のできるリサーチ会社が求められていると思うし、是非、当社がその様な存在になりたいと熱望しています。

そのためには、今の様な組織の力、営業や技術者の力ではまだまだ不十分だし、もっともっと自分達は努力をして、プロとしての専門性を磨いていく必要があると思っています。

そして、ネットリサーチの定量的なアプローチに関しても、当社はそれが基本であり基礎だと思って、質的な拡充に努めて行きます。

 

テキストマイニングは、そのネットリサーチの技術を補完し、補強し、付加価値をあげる技術として位置づけられます。

設計されたアンケートではなく、自由記述で思い浮かんだ純粋想起の情報から何かを見つける、自然体での市場の構造や生活者のインサイトの理解を図りたいというニーズは必ずあります。それが、ソーシャル上での発信データからアプローチしたいというニーズもあるでしょう。

でもこれまでのテキストマイニングの、ツルーテラーや見える化エンジンでは、2つの単語の関係だけでしたので、その中身の構造を理解するところまで行きません。

コーヒーを入れる、という2単語の係り受けに、コーヒー飲むがあり、コーヒー好きがあり、コーヒー朝食で、があったとしても、それを繋げてみて、その背景や、シーン、心的要因までは読み解くことはできません。そして、それをやるには解析者の主観が強く入ってしまいます。

しかし、テキストボイスでの、最大で6つの言葉の組合せまで統計的に分類するため、5W2Hの殆どの要素が含まれるため、客観的な理由や動機やシーンを導き出すことができます。

高根先生も2つの言葉の関係はとても不安定なものなんです。コーヒーを飲むが、なぜ飲むのか、どうやって飲みたいのか、どんなシーンで飲みたいのかによって、対応すべきことは全く違うので、2つの言葉の組合せでは全く駄目なんです。と仰っていますが、その通りだと思います。

 

今回私もお客様回りをしてみて、そして、営業の皆からもお客様の反応を聞いて、この技術はやはりお客様に求められているな、それもテキストマイニングを実務でやっていて、その限界を感じている人ほど、この新しい技術を求めておられると感じています。

そこのニーズに応えることができるのが、テキストマイニングなんだと思います。

定性分析に傾注している市場の中で、挑戦する価値のある分野だと思うので、集中して戦略的に事業投資してみます。

 

2014年1月16日 (木)

27時間の残業

毎月の残業時間(個人別、組織別)と、遅刻、早退の情報は、本木さんから全マネジャーに送られてきます。

そして、生産状況に無理が生じていないか、特定の個人に業務負荷が偏ってはいないか、勤務状況が悪くなっていないかを確認し、気になることは本人やそのマネジャーにも確認もしています。

この12月の平均残業時間は27時間でした。1番残業の多い人でも50時間ですから働く環境としては全く問題はありません。

しかし、いつも12月はかなり業務が忙しくなる時期ですので、その12月でも27時間の残業しかないというのは、今期の事業活動の低調さを表している数字でもあります。

マクロミルでは平均で90時間の残業があり、これはどうかと思いますが、ちゃんと労務管理をしているインテージさんでも平均で50時間ほどの残業はあると聞いています。

残業が多いのが良いということではありませんが、リサーチ会社はどこもかなりの残業をしていますので、当社だけ残業をしないで成り立つほど優しい市場ではありません。

営業の皆さんは受注計画が達成できていない時には、インテージさんくらいの残業はしてでも、社内作業や打合せは夕刻に回し、昼間の時間はお客様との面談ややり取りを増やして下さい。

そして、リサーチやシステムの皆さんも、受注が増えて仕事が増えて作業が大変になった時でも、売上を上げて納期を守るため、ある程度の残業は覚悟して業務に取組んで下さい。

当社も多忙な時にはそれなりの残業をしてでも、計画は必ず達成するという気持ちで全員が頑張って行かないと、生き抜くことはできません。

ビジネスはビジネスです。

早く受注を増やして、以前のように皆が忙しく働ける会社になるよう、気を引き締めてやって行きましょう。

まず必要なのはあと2~3割の受注の拡大と、生産量(=売上)の拡大です。

それは全員で協力し合って頑張れば必ずできることですので、しっかりやって行きましょう!

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12月の残業・遅刻・早退についてご報告いたします。

1.12月の残業結果
     12月全社平均で一人当たり27.6時間
    11月の平均36時間より8.4時間減
    12月の最長残業時間は、50.5時間   
    特に問題はございません。
     ※年間の限度630時間に近い合計時間は502.3時間、
      残り3カ月で限度時間まで128時間です。
 
2.12月遅刻・早退(管理職、ARを除く)
    遅刻総数 22回(交通遅延14回)実遅刻8回(3名)      
    早退2回(1名)
   
    ※参考:11月遅刻(早退なし、管理職、ARを除く)
        遅刻総数 18回(交通遅延10回)実遅刻8回(3名)      
    

2014年1月 8日 (水)

社会の公器

会社は誰のものということがよく言われます。

商法的には会社はその株主のものであり、売却するのも止めるのも株主の決議で決められます。

でも会社は会社のすべての関係者、社員、御取引先、経営者、株主等のステークホルダーによる公器だと松下さんや稲盛さんは言っており、私もその通りだと思います。そして、その様な考え方で当社の経営をやって行きたいと思っています。

マクロミルさんはすごい経営をやって来ました。15年間で513億円もの企業価値を作ること、これは凄いことです。そして、その絵を描いてきたのがヤフーと杉本社長なのでしょう。

そして、社員の皆さんが毎月100時間とも言われる残業も行ってハードに働いてきて、ヤフー主導の吸収合併によって、会社は大きくなり益々強くなって東証1部の上場企業になりました。

東証1部上場というのはまさに「社会的公器」の代表であり到達点です。会社が成長して社会の公器として、社会に認められ、安定し、信頼性も高い上場企業になるためには関係者のパワーも結集するでしょう。

しかし、少数の大株主の考えで上場は廃止されて、米国投資ファンドにこの会社の将来が委ねられることになりました。

短期的な収益に左右されない投資を行うこと、そして、海外展開を行う事業資金を得ること、という説明がされていますが、513億円というお金はマクロミルに入るのではなく、マクロミルの株主に入るのであって、事業資金にはなりません。

そして、外資系投資ファンドに100%売られたということは、今後の彼らの行く道は、すべてそのファンドに握られていて、そのファンドが1番高く買ってくれるところに、数年以内で必ず売るということです。

そこにマクロミルの社員の今後の人生にとって良いかどうかの判断が入る余地はない、というのが投資ファンドです。

この様な環境で、本当にこれからもマクロミル社の社員が結束し、厳しい職場環境にも耐えて結束し、素晴らしい業績を上げ続けられるのかは未知数です。

東証の上場企業から米国ファンド100%の外資系会社になったということで、お取引先の彼らの見方も変わるでしょう。そして、ネットリサーチ市場に地殻変動が起きるかもしれません。

 

私たちはしっかりしたデータと、専門性のあるしっかりしたリサーチサービスをお客様に提供し、企業のマーケティング活動を支援し、豊かな消費生活に貢献する。という理念があります。

その理念の実現に向けて地道でも良いので、成長し、誠実に、しっかりやって行きましょう。

そして、この10年で低下してしまったリサーチへの信頼性を高めるために、少しでも貢献できる会社になるよう精一杯に頑張って行く、それが当社のやるべきことだと思います。

2014年1月 7日 (火)

マクロミルの外資ファンド売却

11月に電通マーケティングインサイトが、マクロミルの子会社になるという情報があって驚きましたが、今度はマクロミル自体が米国系の投資ファンドに売却されて、上場廃止になるという発表がありました。

その売却額は513億円と巨大な金額で、これによって筆頭株主のヤフーには110億円、創業社長の杉本さんにも60億円のお金が入るのだそうです。

でも外資系投資ファンドが100%の会社になるということは、その投資額よりももっと高い金額で、近い将来どこかに売られるということです。

その最終的な売却先の候補は、カンターグループか、イプソス、ニールセンが有力という報道もあり、マクロミルが外資系リサーチ会社の子会社になる可能性が高くなってきました。

そうなった時に、マクロミルの社員はどうなるのでしょう?そして、その子会社になってしまった電通マーケティングインサイトの社員はどうなるのでしょう?そして、日本のリサーチ業界はどうなるのでしょう?

すべて見えないことばかりです。1つ言えるのは、社員が100時間近い残業をして頑張り、会社が急成長して企業価値が高まって良かったのは少数の大株主だったのかもしれません。

それは商法で決められた正当な株主の権利ですし、何を目的に会社を成長させてきたかだと思いますので、良いとか悪いではありません。

でも一緒に成長に向かって頑張ってきた社員は、株主のみが巨大な利益を得て、自分達が働く会社は上場も廃止になり、いつ誰に売られるか分からない不安定な立場になることを喜んでいるのでしょうか。

私は当社をしっかりしたリサーチサービスが提供できて、お客様から評価がされて、社員の皆さんがハッピーになれる会社にしたいと思っています。そして、誰かに振り回される子会社ではなく、自分達で物事を決められる独立した会社でありたいと思い続けてきました。

綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、本当にその様に考えてやってきました。

しかし、それは会社が毎年ちゃんと成長し、健全な決算ができて、始めて実現できることなので、赤字の状態で理想ばかりを言っていても始まりません。

まずは毎日のビジネスを厳しくしっかり行い、しっかり経営も行って、健全な決算のできる会社にすることです。

そのために、全員で協力して全力で戦って行きましょう!

 

マクロミル売却の関連記事
http://byus.me/facts/286/questions/821

http://toyokeizai.net/articles/-/26995

 

2013年12月18日 (水)

あの電通リサーチが

電通がマクロミルと合弁会社を作った2年前から、電通マーケティングインサイトはこの会社と一緒になるのではないか、そんな噂がありましたが、やはりその様な流れになってきたようです。

マクロミルから電通マーケティングインサイトの51%の株式取得に関する独占交渉が開始されたという発表があり、電通の方の話では数ヶ月以内に実施される見込みだそうです。

あの伝統と技術力で定評のあった「電通リサーチ」が、電通マーケティングインサイトを経由してマクロミルの子会社になります。

そして東京には100人ほどの社員がいましたが、その様な動きの中で、元電通リサーチの主なリサーチャーやリサーチマネジャーを中心に、この1年ほどで30人近くも退社しているとも聞きまました。

技術重視の電通リサーチの社員と、営業中心でインフラ型のマクロミルでは、価値観や重視点が大きく異なります。もともとの電通リサーチの社員の方にとっては、マクロミルの子会社になるとかなりしんどい職場環境になるかもしれません。

これは子会社の宿命なのですが、自分達で自分達の行く方向を決められない、親会社の意向ですべてが決まってしまうのが悲しいところです。

 

あの電通リサーチが実質的になくなることは、リサーチ業界としても悲しい出来事に思えます。

益々まともな技術力のあるリサーチ会社がなくなります。

それであれば、環境は厳しく、道は険しくても、うちがそのポジションを取ることを目指して頑張って行こうではありませんか。

皆さん、目線を上げて、頑張りましょう!!

 

2013年12月11日 (水)

年俸240万円

マクロミルが仙台オフィスを作り、20人ほどの社員を仙台に転勤させるとともに、仙台勤務の「リサーチディレクター」の採用を行っています。

仙台オフィスの業務は、「Webアンケートの入力・作成」や「アンケートの配信や回収」等のオペレーション業務のようです。

そして、採用条件は正社員での採用ですが、年俸制で、想定年収は240万円ということです。

年俸制ということは残業代も込みで240万円ということです。月に40時間の残業をすると時給で1,000円になります。

首都圏ではとても「正社員のリサーチディレクター?」を採用できるような雇用条件とは思えませんが、仙台では可能ということなのでしょうか??

これは明らかに価格競争力を高めるための、ローコストオペレーションのための施策です。

リサーチの世界もより低賃金、低価格戦争に入って行くのでしょうか?これで本当にお客様に喜ばれるリサーチサービスが作れて、本当に正社員として長く働ける職場が作れるのでしょうか?

企業としての競争力と収益の向上には繋がるかもしれませんが、私にはこの様な考えはできません。

別な方法で当社を守り、別なサービス価値で当社を発展させる方策を考えます。

皆さん、技術志向のプロ意識を持って、しっかり頑張りましょう!

 

===(マクロミルの求人広告)===

職種名 <仙台勤務>リサーチディレクター
配属部署 2012年8月に仙台事業所を立ち上げました!
仙台で働くメンバーを積極採用します。 

≪仕事の流れ≫
▼営業担当から、モニタに配信予定のアンケート内容が書かれた原稿を受け取る。

▼「何のために、どんなデータを求めているか」を理解した上で意図する知見が得られるアンケートになっているかをチェックし、Webアンケートを入力・作成する。

▼クライアントと電話やメールでコミュニケーションを取り、相談しながらアンケートの質を高めていく。質問文が適切な表現になっているかなど、やり取りを重ねて最適な調査票を完成させる。

▼自社アンケートシステム『AIRs』を通じてモニタにアンケートを配信、調査データを回収する。 


応募資格 大卒、高等専門学校卒以上 ≪未経験・第二新卒歓迎≫
★社会人経験1年以上
★PCスキル(Word、Excelが使えるレベル)

雇用区分 正社員 
想定年収 240万円 (半期年俸制)

=================

 

2013年12月 5日 (木)

ビッグデータ

西内啓さんの講演でもう1つ気になった話があったので紹介します。

マーケティングリサーチとは、

「課題とデータがあり → 分析があり → 具体的なアクションに結び付くアイディアを導き出す。」ということである。

というのが彼の定義でした。

そして、最近話題になっている「ビッグデータ」については、ビッグデータは確かに詳細な分析は出来るが、サンプリング調査で大まかな分析を行った場合と、実際には判断できるレベルが変わらないことが多い。と話してくれました。

調査をすることが目的ではなく、クライアントのアクションに結び付くアイディアを導き出すことが目的ですので、そういう意味ではあまりこれまでのサンプリング調査も、いわゆるビッグデータの分析も判断への影響はあまり異ならないことが多いということです。

なるほど確かにそうかもしれないな、と思える説明でした。

そして、私達がお客様のリサーチを行う時には、必ず「この分析と提案内容で、お客様の次の具体的なアクションに役立つであろうか?その水準を満たしているであとうか?、という視点で何度も自問自答することが大切なのだと思います。

皆さんのアウトプットは、具体的なアクションに結び付くアイディアを提案できていますか。

単に集計データの並びにはなっていませんか。

大量の集計データがあって、沢山の軸でブレイクしたクロス表や、多変量解析があっても、80ページも100ページのレポートボリュームがあっても、具体的なアクションの検討に役立たなければお客様からのご評価はいただけません。

そのようは基準で、分析とは何か、提案とは何か、レポートとはどうあるべきかを常に考えるようにして下さい。

2013年12月 4日 (水)

代表性の思い出

調査の代表性は今でも重要な考え方だとは思います。

しかし、国勢調査でさえもあれだけの労力とコストをかけても7割位しか回収できなくなり、住民基本台帳の閲覧はできないし、訪問調査、郵送調査の回収率は大きく低下をしています。

それですので、代表性の担保された調査をすべきといっても、それらを実現する手段がなくなっているというのも現実の話しになります。

この件ではとても忘れられない思い出があります。

まだ会社を始めて5年目の2003年ごろだったと思いますが、その頃のJMRAは完全に、アンチネットリサーチで、ネットリサーチ会社が会員になっても大変偏見で見られるので、入るのをやめよう、そして、自分達は「インターネットリサーチ研究会」を作って活動して行こうと話をしていたんです。

その時の会の会長がインタースコープの平石社長で、幹事長がインフォプラントの大谷社長でした。

そして、この研究会のカンファレンスで研究成果を平石さんが発表したところ、数理研究所のある有名な、そして、原理原則の原理主義でも有名なO先生が、、

「この調査の代表性を統計的に説明したまえ。それもできずにこんな発表をするのはナンセンスである。君達がうあっていることは邪道だ。直ぐにこんな活動は止めるべきだ!」と200人もの聴衆の前で罵倒されました。

そこは平石さんが冷静に受け答えをしましたが、流石に彼も悔しさが抑えられない様子で、会の終わりに平石さん、大谷さん、それと私の3人でワインを3本空けて、「自分達も一生懸命にやっているのに、あの言い方はないよな。」と話をしながら深酔いした思い出です。

今はインタースコープも、インフォプラントもヤフーに売却されて、その後、一番2人が嫌っていたマクロミルに吸収され、2人ともとてもお金持ちにはなりましたが、この世界からは離れています。

あの時の2人にも、10年後の今回の西内さんの話を聞かせてやりたかったです。

2013年12月 3日 (火)

調査の代表性

今回のJMRAカンファレンスでもう1つ感じたことは、これまで調査業界でとても重視されてきた、サンプリングの代表性についての考え方が大きく変わってきたことがあります。

今回はあの「統計学が最強の学問である」を書いた、西内啓氏が基調講演を行いました。

若い方でしたがとても優秀で、とても示唆に富んだ素晴しい講演でした。

おそらく彼の本にも書いてあることだと思いますが、分析のポイントは、1)望ましい姿を現したアウトカム、2)それを比較分析するための分析単位、3)それらを左右する説明変数、という順番で整理をして考えることが必要であること。

それから、ビッグデータについては、ビッグデータを精緻に分析することと、サンプリング調査で大まかな分析をすることでは、結果としてはあまり判断に大きな差をうまない。これまでのリサーチ手法で実施してきたことの方が有効な場合が多いということ。

そして、課題とデータがあって、分析を行うわけですが、それによってアクションのアイディアが生れることが1番重要であること。

マーケティングは人の行動を変えることができ、社会的に良い行動を広げるという「ソーシャルマーケティング(コトラー)」の概念も大切であること。

そんなことを事例を踏まえて分りやすく説明をしてくれました。

 

そして、質問の時間に、前のJMRA会長でインテージ会長の田下さんが、「ネットリサーチの代表性についてどう思うか」と聞いたところ、

「あまり代表制に拘りすぎず、どの様な偏りがあるかを考えながら、お客様の声を聞いてアクションのアイディアに繋がるのであれば良いのではないか。」

という返答を聞いて、統計の専門家までその様な解釈をするとは、やはりこの世界も大きく変わったのだなと感じました。

「統計学が最強の学問である」はだいぶ前に買って積んであるので、早速週末に読んでみたいと思います。

2013年12月 2日 (月)

JMRAカンファレンス

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先週の金曜日は、JMRAのアニュアルカンファレンスに10時から懇親会の最後の21時までまるまる1日参加してきました。

こちらにはもう7年ほど参加していますが、最新のリサーチのトレンドや技術情報などが得られますし、夜の交流会でも色々なリサーチ関係者と生の情報交換もできるので、重要な情報収集の場だと考えています。

今年は私と森さんの代わりに急遽参加した野沢さんと2人でした。業界情報のインプットや業界関係者とのネットワーク作りに役立ちますので、マネジャーの皆さんにお勧めです。

 

今年のカンファレンスはとても勉強になりましたし、リサーチ業界が急速に質的な変化をしていることを強く感じる報告が沢山ありました。

特に私がこれは大きな変化だと感じたのは、メーカーなどのお客様が、フェイスブックから集めたファンサイトなどで、直接お客様の声が簡単に聞けるようになったことです。いわゆる共創型マーケティングがもうこんなに進んできたのかととても驚きました。

幾つかの先進事例の紹介がありましたが、ベネッセさんのウィメンズパークhttp://women.benesse.ne.jp/には1日に1万件のお客様の声が集まり、その会員にアンケートがいつでも出来るので、担当者ベースで簡単なアンケートを毎日の様にやっているということです。

その他では、良品計画さんhttp://www.muji.net/community/、江崎グリコさんhttp://glico-club.net/index.aspx などが紹介されていました。

 

自社のお客様の声は自社で直接聞くというユーザードリブンの共創型マーケティングがより進んで行くと、調査会社に頼む調査は、難しい分析が必要なテーマや、非ユーザーの調査に限られてくることになります。

セルフ型調査サービスも始まりつつあるので、簡単な調査の委託は減少して、リサーチャーのが活躍できるのは、より難易度の高い調査、よりプロの分析力や提案力が求められる調査になってくるのではないでしょうか。

そのため、リサーチャーを目指すのであれば、お客様にはできない技術力や専門性を持つことです。プロ意識を持って自分で主体的に学習し、今までやったことのない色々な難しい業務にも積極的に取組んで、自分の技術力や提案力を高める努力をし続けなければいけません。

時代は変わり市場環境は変わっても、顧客の意見を構造的に分析して、客観的な戦略提案のできるリサーチャーは必ず必要とされるはずです。色々な情報が溢れている時代にはより求められる専門職になるでしょう。

自分が将来どの様な仕事の役割を担うのかは、皆さん自身の仕事への取組み方次第です。

プロになることの重要性を強く感じた今年のカンファレンスでした。

2013年10月28日 (月)

インテージフォーラム2013

先週の水曜日に「インテージフォーラム2013」に参加して来ました。

テーマは「循環型マーケティング」で、慶應大学の清水先生が提唱した概念をビジネスモデルに組み込んでいることを発信しているものでした。

特に、i-SSPというシングルソースパネルを使ったデータ提供が、これまでのSCIでの5万人の購買データに、メディア・広告接触データ(17,000件のPC、4,000件のモバイル、3,000件のTV)をくっ付けて、情報接触と購買行動の関連性を、タイムラインで可視化できるというのが、これからの彼らのビジネスモデルの中心になって行くのだと思います。

これまでのTVCMの価値は、ビデオリサーチが提供している300~400世帯の視聴率データで、どの程度の人がそのCMを見たのか、リサーチはどの位かで類推していたと思いますが、こちらのi-SSPでは、どのTVCMを見て、どの様なサイトを見た人が、実際にそのCMに出している商品をどの程度購入したかが分ります。

そして、TVCMとPCサイトのバナー広告のどちらを見た方が、どの程度、商品購買に結び付いたのか、商品購買のための広告投資は、TVCMとPCバナーのどちらの方が、どれだけ効率的かも分ることになります。

インテージさんは日本で一番大きなリサーチ会社ですが、かなりの部分の収益を、この様なパネルデータ販売で賄っていて、そこにアドホック調査が乗っかっているというビジネスモデルになっています。

先日、金森さんとランチをしましたが、彼も主役はパネル販売で、アドホックをやるリサーチャーは脇役で、優秀なプロパーの多くはパネルデータの方に行っていると言っていました。

その様な形にしていかないと、彼らのような大きな組織は成り立たないのかもしれません。

当社はお客様の課題解決のためのアドホックが中心でありたいと思いますが、MyELデータや、ライフスタイル分析などを使った、安定した固定収益のビジネスモデルも必要です。

中期ビジョンでも示している通り、2017年度までには売上の2~3割はこの様な固定収益ビジネスで賄えるよう、新しいサービスの開発に注力したいと考えています。

I-SSP http://www.intage.co.jp/panelresearch/customer/issp/

2013年8月16日 (金)

残念な失注

IPAさんの「情報セキュリティに関する調査」の入札に参加しました。

当社で2年前、3年前に受注していた案件で、昨年度は価格で負けてしまったため、今年は秋山さんと必ず取りに行こうということで準備をしていた案件です。

これまでの入札や、価格競争では、余裕を持って日数を設定したり、当社として人日あたりで5万円の粗利を確保しよう、というような、当社側の事情や積み上げでは勝てないと痛感しています。

できるだけ効率的な計画で、いくらなら取れるのか、という観点で相当工夫を行って、シビアに対応することが求められます。

それですので、秋山さんも過去の受注金額もよく分析して、取りに行くためのベストな価格で検討をしていくれて、私も秋口の業務を確保することと、生産稼働率を引き上げることを重視して、1人日あたり2.5万円の粗利で勝負をすることにしました。

そして、2人でこれならきっと取れますよね。と期待をして開札を待ちました。

しかし、残念ながら2番手での失注になってしまいました、インテージや日経リサーチには勝ったものの、あのマクロミルが極端に安い金額で落札していきました。

当社で360万円の原価で弾いたのを、380万円(税込み)での落札です。

 1位  マクロミル      3,800,000円 (落札)

 2位  マイボイスコム     4,524,000円

 3位  インテージ      4,600,000円

 4位  日経リサーチ      5,500,000円

 5位  矢野経済研究所     7,177,000円

沢山の仕事を取って儲かっている同社が、これだけの価格条件を出してでも取れるものはすべて取るという姿勢で入札に臨んでくる。これが厳しい市場競争の現実です。

案件獲得への厳しく貪欲な営業姿勢は、当社も見習わなくてはいけないと思います。

ビジネスはビジネスです。

ビジネスの成果を出すため、当社ももっとシビアな気持ちで毎日の仕事に取組んで行きましょう!