業界情報 Feed

2011年1月13日 (木)

データ品質管理

この秋口に博報堂さんでのデータトラブルがあったように、最近、ネットリサーチのデータ品質が問題になってきています。

多頻度回答、短時間回収、低回収率、データクリーニングなしでの納品など、乱暴なパネルとデータ管理を行っている競合会社によるトラブルですが、本来はリサーチ業界全体として取組むべき重要な課題だと思います。

でも他社のやり方を批判しても他社を変えることはできません。当社は自社でできることをしっかりやり、当社が「パネル管理とデータクリーニングを徹底」していることをもっと積極的にアピールして行くしかありません。

この点をもっと強調するため、営業資料とビジネスサイトで公開している「モニター及びデータ品質管理」の説明資料を修正しました。

どんなクオリティのデータを提供しているかは、見え難いことではありますが、リサーチ会社としては当たり前のこととして取り組むべきことです。社内でできることは、しっかりやって行きましょう!

修正した原稿はこちらにあります。イントラでもファイルを共有しますので、必ず目を通しておいて下さい。

(データ品質管理)

http://www.myvoice.co.jp/service/quality.html

2010年12月27日 (月)

効率積算

文部科学省の入札に参加しました。

「博士課程修了者の進路と就職活動に関する調査」というテーマで、ビジターでのネット調査と、文部科学省での勉強会の事務局を代行するような内容です。

企画書作成で技術審査があることと、事務局運営というプラスアルファの業務もあるので、安い価格で勝負するインフラ型のネットリサーチ会社は参加せず、シンクタンクとの競争になると読んで、秋山さん、金森さん、服部さんと準備を進めました。

入札結果は下記の通りで、当社は5社参加で4位での失注になってしまいました。

 1位 サーベイリサーチセンター  2,960,000円(落札)

 2位 未来工学研究所       3,480,000円

 3位 日本総合研究所       3,973,630円

 4位 マイボイスコム         5,985,430円

 5位 三菱総合研究所       8,500,000円

当社は製造原価を400万円と積算していましたので、サーベイさんの300万円を切る金額は驚きです。

でももっと驚いて、考えさせられたのが、大手シンクタンクの日本総合研究所が400万円を切る金額で入札してきたことでした。

彼らは何千人という組織を抱えていますので、本社費や本部費などの経費が大きいため、1人日あたりの経費は当社の2倍近くあるはずです。それでもこの金額を出してきたとういうことは、かなり効率的な作業日数で積算したということでしょう。

シンクタンクとの競合案件であれば金額は勝てる!、という様な簡単なとではないようです。

自分達も業務量を見積もる時は、できるだけ効率的なケース、できるだけ無駄のない作業日数で考えないと、大手シンクタンクとの価格競争に負けてしまいます。

どんな時でも効率化と価格の厳しい競争が付いてきます。市場競争はシビアで、ベストの効率で勝負しなければ負けてしまうことが良く分かりました。

この経験を今後に活かして、次回はしっかり勝利したいと思います。

2010年12月 1日 (水)

データの質

言うまでもありませんが、できるだけ市場を反映した正しいデータを提供することは、リサーチ会社としての基本的な役割です。

ネットリサーチ市場が最近それがあまり重視されなくなっているのは残念なのですが、自社でできることはしっかり対応して行かなければなりません。それが当社の基本的価値であり、経営理念にも掲げていることでもあります。

ネットリサーチも1つの調査手法であって、必ず何らかの偏りは生じるものですが、できるだけ良いデータにするための自助努力の方法はあります。

これらは当社では常識の範囲と思いますが、まだ新しい人もおられすので確認のため紹介します。

1)分かりやすい調査票を作成する

情報の整理ができていなくて、表現が簡潔でない調査票では正しいデータは集まりません。回答者に分かりやすい調査票にすることが大切です。

2)多頻度回答は避ける

これは意外に大切なことですが、1人の人が数多く調査に答えると、調査慣れや、調査による学習効果によって正しい回答が得られなくなります。

マクロミルさんは1日に平均4件の調査を依頼していると聞きました。年間にすると1,000本近い調査件数です。これは多頻度回答の面で問題あると私は思います。

3)短時間回収は避ける

数時間の短時間で回収したデータは、その時の回答者の特質によって回答が大きく偏る危険があります。他社で夕方から回収を始めて翌日のAMに集計を収めるというスピードをうたっているところもありますが、これは質的な面で問題があります。

インテージさんの検証結果によると、最低でも24時間の回収時間がないとデータは大きくぶれる可能性があるそうです。そして当社は「36~48時間で回収する」ことを回収基準としています。

4)データクリーニングをしっかりやる

データクリーニングをやることは、もともとリサーチ会社の常識でしたが、ネットリサーチ会社の中にはデータクリーニングなしで納品している会社も結構あります。それが今回の博報堂さんのトラブルの原因にもなっています。

マクロミルさんは回答時の画面制御は行いますが、回収後のデータクリーニングはオプションになっています。

当社は時間と労力がかかってもデータクリーニングは徹底して行うのが方針です。

これらの基本動作を守って、できるだけ正しいデータをクライアント様に提供するための努力と改善を続けて行きましょう。

2010年11月30日 (火)

不正回答対応

関係者にはお知らせしましたが、博報堂さんから「不正回答対応ルール」についての説明がありました。主な対応は以下の2つです。

1)回答時間が短い5%のサンプルを削除する。

2)トラップ設問を組み入れて矛盾回答のサンプルを削除する。

トラップ設問でどの程度の矛盾がでるか分かりません。短時間サンプル削除と合わせて15%~20%のサンプルを削除するというのが求められる対応になりそうです。

ただ、これらをネットリサーチ会社の負担でやって欲しいということなので、実質的な値下げ要請とも言えます。

でも私はネットリサーチの大口ユーザーである博報堂さんのような会社が、回収データの質に危機感を感じて、品質対応に組織を挙げて取組み始めたことはとても良いことだと感じています。

これまでの様にデータがあれば良い、質は問わないので、もっと早くもっと安く、データクリーニングなんてしなくても良いという環境を許していたら、ネットリサーチはやっても無駄な使えない手法になってしまうでしょう。

現在、博報堂さんはマクロミルと楽天リサーチの取引が多く、当社はこの2、3年は、殆ど取引がないような状態になってしまいました。

今回、博報堂さんが選んだのが当社と、マクロミル、楽天リサーチ、クロスマーケ、ゲインの5社だそうですが、データ品質対応の中で、少しでもお取引が回復できればと思います。

2010年11月24日 (水)

攻め

先週の朝会でも紹介しましたが、同業者の中間決算はだいぶ良くなっているようです。

インテージさんは昨年度の上半期は3%売上が減少していましたが今期は8%増となっています。クロスマーケさんは昨年度はほぼ横ばいで今期は23%も拡大していました。

特に注目すべきはクロスマーケティングで、「ネット+α」のネット以外の調査手法も積極的に取り入れて、事業会社の営業拡大で23%もの成長を実現しています。

以前、五十嵐社長と食事をしながら話をした時に、「うちはお客様から来た仕事は大変でも断らない。」ということと、「CLT、グルインの営業をかけたら思ったより売れる。従来型調査会社はプッシュ営業をしていないので意外とチャンスが大きい。」と話していたのを思い出しました。

彼らは、1)事業会社を主ターゲットに、2)ネット以外の調査手法も積極的に取り入れて、3)お客様のリクエストは極力断らずに受ける。という戦略で事業を拡大しています。

しかし、彼らは事業会社の市場開拓に有利な条件があった訳ではありません。効率の悪いテレアポからのオープン営業を行いながらこれだけの実績を残しているんです。

それであれば、MyELでの登録者が月に800件もあり、電話をすれば2~3割もアポが取れる様になった当社は、クロスマーケさんより10倍も20倍も効率的な営業ができるはずです。

もうリーマンショック後の100年に1度の不況だと縮こまっている時期は過ぎたと思います。これから当社も守りから攻めに転じて、事業会社を中心にした顧客開拓を強化して行くことにします。

2010年11月17日 (水)

代理店の決算

博報堂DYホールディングスさんの上期決算が発表されていました。

この上期の最終損益は▲33億円の赤字で、前年同期の▲16億円から比べて最終赤字が倍増しています。

売上は2%減ですが、コスト削減で営業利益は大きく改善しているものの、株式評価損等の特別損失が大きくて、大きな赤字になってしまったようです。

広告業界を含めたマーケティング業界はもまだ本格的な景気回復にはなっておらず、博報堂さんのような大手企業でも苦しい経営を強いられています。

当社もまだ決算が厳しいですが、どこかのタイミングで守りから攻めに回らなければなりません。

そのためにはまず、営業がMyELとCRMのシステムを活用してできるだけ沢山のお客様を訪問し、提案の機会を増やすこと、リサーチャーが迅速に良い提案が行える体制を整備して行くことです。

そして、案件が受注できたらSGとRGの担当者が協力して、誠意とサービス精神を持って親切、丁寧に、どこにも負けないご満足の頂けるサービスを提供することだと思います。

お客様に喜んでいただける良いサービスを提供すること、お客様に評価され喜んで頂けることが仕事の遣り甲斐でもあり、業績が良くなる道でもあります。

まずは目の前のお客様、目の前の仕事に全員が精一杯に対応していくことをお願いします。

2010年11月10日 (水)

コモディティ化?

リサーチのコモディティ化が進んでいるという話をよく聞きます。特にネットリサーチはその象徴として取り上げられることが多いようです。

コモディティ化とは、市場に流通している商品の差別がなく、お客様にとって何処の商品を購入しても大差のない状態のことです。

確かにネットリサーチ会社が「何問で何件回収したら幾らです」という営業を進めていると、お客様からはサービスというより、コモディティとして見えるのかもしれません。

でもリサーチは本当に何処に頼んでも同じなのでしょうか?

私はそれは違うと思います。例えデータ回収だけの仕事でも、どんなパネルから、どんなデータの取り方をして、どんな後処理(クリーニング)をするかによって、データの市場反映の度合いは異なり、お客様にとっての価値は違います。

また、一般のお客様にとっては、何をどんな風に聞くか、どんなデータを、どんな風に分析をして、どんな論理展開したレポートにするかが大切なのであって、それは担当する人の知識と経験、お客様に対する使命感や、サービス精神で全く違った価値になると思います。

昨日、マクロミルのQPR事業を本格化する話をしました。彼らは大きな組織を抱え、上場しているためより高い収益を出していく使命があります。それは、「人」を価値の源泉にして、「人」を育てながら価値を上げるビジネスモデルは困難が伴います。

ただ、当社は違います。「人」が考え、お客様の課題を理解し、それを共有し、そのお客様の為に一生懸命、専門サービスを提供してお役に立てる会社を目指しています。

そのためには、社員である皆さんが主体的に勉強し、色々な経験を積んで成長して、リサーチの使命感とサービス精神を持ってお客様に対応して頂きたいと思います。

そして、そのことが当社が成長し、社会に役立つ存在として発展できる道だと考えています。全員が努力をしてしっかりした専門サービスの提供できる会社を創って行きましょう!

2010年11月 9日 (火)

QPR

朝会でもご紹介しましたが、マクロミルが博報堂DYホールディングス、東急AGCと組んで、消費者購買データ(QPR)事業を目的とした新会社を資本金4億円で設立することになりました。

現在、消費者購買データはインテージさんがSCIとして販売しています。3年前まではニールセンとの2社で提供していましたが、ニールセンが撤退したため今は1社のみになり、インテージさんの経営基盤となっているサービスです。

こちらの新会社設立によって幾つかの動きが考えられます。

1つは、マクロミルがネットリサーチからデータ販売、システム販売の事業分野にシフトしていくということです。彼らの自動集計ツールをCRMシステムとして販売するとも言われており、脱リサーチ会社が鮮明になってくる兆しかもしれません。

2つ目は広告代理店のネットリサーチ市場の流動化です。他の代理店にとっては「マクロミルは博報堂と組んだ」と見られているそうで、当社にとっては大手代理店のお取引にチャンスが生まれるでしょう。

そして、3つ目はインテージVSマクロミルの競合が大きくなり、リサーチ業界全体の競争が激しくなる可能性もありあます。インテージにとってはヤフーを取られるわ、一番の安定収益源を攻撃されるわでかなり揺さぶられている感じです。

このあたりの業界動向をよく調べながら、当社としての対応を考えて行く必要があります。

リサーチ業界も得意分野で棲み分ける時代は終わりったことは間違いありません。当社も気を引き締めてリサーチ事業に取組んで行かなければなりません。 

2010年10月26日 (火)

SPSS Directions

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21日、22日と「SPSS Directions 2010」が東京ドームホテルで開催されました。

当社からもRGの皆さんを中心に10人位は講演を聞きに行ったと思います。こういう機会に最新の取組みや技術の情報を聞く事は、自分の知見を高め、より良い専門サービスをお客様に提供するため必要なことです。

もちろん自分の業務の調整が付く範囲という前提ですが、こういうイベントにもできるだけ参加して勉強して下さい。

私もいつもお世話になっているCCCさんと、電通の眞鍋さん、慶應大学の清水先生の3つの講演を聞かせて頂きました。

清水先生は「製品開発に生かす消費者行動」のテーマで発表をされました。

新製品が売れるためには「従来製品との適度の不一致があることが重要で、これからは先端層のイノベーターやオピニオンリーダーではなく、目利き、聞き耳、コミュニケーション生活者といったセカンド層に聞くことが大切です。」と発表していました。

また、講演の中で当社の名前も2、3度出していただき大変ありがたいと思いました。清水先生の期待に応えるためにも、キキミミパネルの提案をより積極的に進めて行きましょう。

講演の後で、クローズで企画されたレセプションにも参加しました。70~80人ほどのこじんまりとした集まりでしたが、ご無沙汰しているお客様にも沢山会えて、「ここだけの話だけど・・・」という話も色々と聞けて有意義でした。

その後に発表者の電通の眞鍋さんと2人で飲みに行き、結局、帰宅は12時でした。業界の情報交換は楽しく有意義なのですが、体力的には結構大変です・・・

2010年9月17日 (金)

やるべきこと

私はマクロミルさんや楽天リサーチさんの様な多頻度回答、短時間回収が、リサーチ業界の中で本流になりつつあることは、ネットリサーチの健全な発展にとって問題があると思ってます。

でも、年に何回までなら良いのか、何時間の回答時間があれば良いのかといったガイドラインもありませんので、それぞれが、それぞれの会社の方針で進めるということでしかありません。

そんな中で先日話をした某代理店さんのようなデータ品質の問題が発生し、クライアントさんの方でネットリサーチ利用のガイドラインを設ける動きが出てきました。この様な動きの中で、品質改善に向けた取り組みも進んで行くのではないかと期待をしているところです。

私は企業活動に生活者の意見が取り入れられる情報共鳴型マーケティングに役に立ち、社員の専門性やサービス力でお客様に評価され、高い付加価値を生む会社にしたい、という思いでマイボイスコムを立ち上げました。

そのため、やはり自分として正しいと信じられるサービスを提供したいという思いがあります。そして、生活者の意見や要望を正しく企業や社会に反映させるため、しっかりしたデータや分析結果をお届けすることは、リサーチ会社として「やるべきこと」だとも思っています。

でも会社にはもう1つ、「やらなくてはいけないこと」があります。

会社には働く社員の皆さんがいます。会社をしっかり継続、発展させて、その生活を守り、物心両面で豊かな生活が送れるようにする義務があります。

そのためには競合との競争に勝って、適正な利益を確保して、その頑張った果実を関係者でシェアできる環境にしなければなりません。

要は理想と現実のバランスということですが、それを経営的にどう両立したらよいか、そのことを常に考えながらしっかりやって行きたいと思います。

皆さんも会社の理念は忘れずに、足元の利益もしっかり確保できるように知恵を絞って行動して下さいね。

2010年9月16日 (木)

多頻度回答

楽天リサーチさんと話しをして、やっぱり巨大なポータルを後ろに控えたところには、パネルを集める力ではかなわないなあと改めて実感しました。

楽天のグループには数千万人のお買い物のための登録情報があり、その登録者にアプローチをして、パネル化をしているから190万人というパネルが作れる訳で、これと同じことは私達にはできません。

ですから、パネル数で勝負するのではなく、人の技術や一貫対応のサービス、独自のメニュー、リサーチの情報コンテンツで勝負するのが当社の立居地になります。

楽天リサーチさんは調査設計やレポート作成は原則外注と聞きました。彼らは彼らの強みを活かすため、パネルサプライによって収益を求めているわけで、自ずとビジネスモデルも異なってきます。

しかし、彼らと話しをしていて1つ違和感を感じたことがありました。

それは、「当社は1人のモニターにお願いするアンケートの頻度が少なすぎるので、もっと調査会社に使ってもらって、回答頻度を上げたいと思っている。」と聞いたことです。

「頻度が少ないというのはどの位ですか?」と聞いたら、「うちはまだ1人に1日1件しか依頼していません。マクロミルは1人1日4件と聞いているので、その位までは増やしたいんです。」という答えでした。

1日1件として、月に20件、年間で240件の調査依頼になります。1日4件だと、年間で約1,000件です。私の感覚からすると超多頻度回答で、少し前のリサーチ業界の常識では「やってはいけないこと」でした。

慣れや学習効果も含めてしっかりとしたデータが取れるのか?

毎日4件のアンケートに答え続けている人が、本当に普通の生活者なのか?

このあたりの基準には強い疑問を感じてしまいます。

依頼頻度や回収時間はそれぞれの会社の価値観によりますが、当社は月に2、3件の依頼で、36~48時間は答えられる環境を守り、回答データとパネルの品質を保って行きたいと思います。

当社は多頻度回答にしない、短時間(24時間未満)回収は極力避ける、ということでお願いします。

2010年9月15日 (水)

楽天R

100831_1345~001楽天リサーチの森社長を尋ねて情報交換をして来ました。

楽天リサーチは品川から3つ目ほどの「青物横丁駅」から歩いて10分の都心から少し離れた場所にありました。

楽天の本社から3分ほど先にあるこのビルに楽天のグループ会社が集まっています。

楽天リサーチは現在100人ほどの体制で、35人が営業、60人ほどがリサーチの生産に携わっているそうです。

彼らの強みは何と言ってもパネルの大きさです。

現在190万人ほどで今期中に200万人を目指しています。平均回収率は20~25%で、最大では40~45万人の回収数が確保できるようです。

主なお客様は調査会社、広告代理店で、パネルサプライも含めたデータ提供を安価に提供しています。調査設計やレポート作成は原則として外注で、パネル中心のインフラ型のネットリサーチサービスになります。

そういう意味では当社が目指す「人的な専門サービス」とは異なりますが、彼らもかなりハードに働いていて、この不況でも業績も伸ばしているというので、当社もしっかりしなければと改めて思いました。

また、マクロミルとヤフーVIの合併によって、沢山の調査会社から新たなお引き合いが来ているとも聞きました。2社の合併でネットリサーチ市場に変化が現れてきているのかもしれません。

現在S2で代理店さんの開拓を進めていますが、合併の隙間ができるこの下期が新たなお客様を開拓できるチャンスだと思います。

S2の皆さん、代理店開拓、頑張って下さい!

2010年8月 4日 (水)

合併動向

8/1付でヤフーバリューインサイトの「マーケティングリサーチ事業」がマクロミルに統合されました。

ただし、同社はマーケティングリサーチ事業は殆どですので、実質的にはヤフーバリューインサイトがマクロミルに吸収されて、マクロミルがヤフーの関連会社になったことになります。

これまでのヤフーバリューインサイトの事業は、「マクロミル VI事業グループ」という1事業グループとして継承されるようです。

ヤフーからも「Yahoo!リサーチは、ヤフーの提携調査会社であるマクロミルが提供することになります。」というメールも来ていますので、このあたりが今後どう展開されるか注視して行きたいと思います。

これからまた市場環境が変化するでしょうが、私達がやるべきことは、1)パネル管理や、回収時間や調査依頼頻度の管理、データクリーニング等をしっかり行って、お客様にしっかりした品質のデータを提供することと、2)自分達の技術力や提案力を高めて、お客様に喜ばれ頼りにされるサービスを提供して行くことです。

自分達で正しいと思ったこと、このサービスはこうあるべきと考えたことをしっかり守って、その価値をしっかりお客様に伝えることで、お客様の満足と信頼を勝ち取ること、そのような活動に取組んでいく中で自分達の道を開いて行けば良いのだと思っています。

リサーチは人間が提供する専門サービス業ですので、営業力やパネルの大きさやシステムの使いやすさだけで勝ち負けや満足が決まるものではないはずです。

自分達のポリシーをしっかりと認識して、戦略会議で取決めた施策をしっかり進めていけば結果は付いてきます。そして、正しいと思う基本的価値を曲げずに、当社の4つの強みをしっかりと強化して行くことで彼らと戦って行きたいと思います。

そして、こういう時こそ全員でベクトルを合わせて、真剣に協力し合って仕事に取組むことが1番大切です。

理念を大切にして力を合わせて頑張って行きましょう!

2010年7月28日 (水)

訪問件数

マーシュの町田社長と食事をしました。

マーシュさんは当社と同じく40人ほどの会社すが、お客様は調査会社に絞って、その中でもグルインやCLTのリクルーティングに注力しているので営業的にはほとんどバッティングしていません。

でも彼らはこの厳しい環境でも10%強の成長を続けています。

その要因を社長に聞いたら、調査会社のリクルーティングにかなり特化していることもありますが、「営業が12名いて、その全員が1日に10~15社の調査会社を回っているのが成果を生んでいる。」のだそうです。

ざっと計算して、1日に150~160件、月に3,000件の顧客接点ですから凄いです。

「モニター資料や雑誌の切り抜きといったちょっとした材料だけで回っています。顧客接点が減ったらうちみたいな会社は持ちませんから、顧客訪問数だけは絶対に減らせません。」と仰っていました。

ちょっと寄りましたで回れるのは、お客様がいつも調査をやっている調査会社だからでしょう。当社とはお客様も異なるので単純に比較はできませんが、それでも1日に10~15社も回っている頑張りは見習わなければなりません。

顧客接点は重要です。そして、営業で重要なのは「熱意」、「誠意」、「スピード」です。特に「熱意」はどんな時代のどんな営業にも求められる1番大切なことだと思います。

SGの皆さん、オフィスにいても良い情報は得られません。私達も負けないように顧客接点を増やして行きましょう!

2010年7月27日 (火)

おかしなデータ

永森さんと博報堂のSさんを半年振りに訪ねました。Sさんは博報堂さんの中でも1番リサーチに詳しい方で、マーケティングリサーチの本も出しています。

今回は新しいサービスメニューとMyELの使い方の紹介と、MyELのテーマや項目の体系化についてユーザーの立場から意見をもらうのが目的でした。

MyELについては半年前にも一般的な紹介はしたのですが、今回は、1)過去回答者のサンプリングによるブランドスィッチ調査と、2)2テーマの結合データを使った隙間ニーズ調査を提案したところ、「それは面白いねえ。今度使ってみようかな。」と仰って頂けました。

博報堂さんは4年前まではずいぶんとお取引がありましたが、ここのところ他社に取られてしまって全くお取引がありません。MyELの新しい使い方などで何とかもう1度接点が作れればと思っています。

この時の打合せで少し気になることを聞きました。

「最近ネットリサーチの質が下がっていて問題になっている。それをどうすべきか社内で検討しているんだ。」ということでした。

当社はお取引がないので、他社サービスの話ですが、ある案件で回答の20%くらいがどう見てもおかしなデータが入っていてクライアントとの間で問題になったのだそうです。

「マイボイスはパネルとデータ管理どうやっているの?」と聞かれたので、一生懸命に当社のパネル管理とデータクリーニングの優位性を説明してきました。

ネットリサーチ業界全体が謝礼をどんどん下げてしまったことや、多頻度回答、短時間回答を容認してしまったこともあり、しっかりした品質のデータをお届けしようと思っても自社の取組だけでは限界があります。

でも自社で出来ることはできるだけ頑張って対応して、お客様に「どう見てもおかしなデータ」などと言われないようにしなければなりません。

そういう意味でもネットリサーチ業界は岐路に立っているのかもしれませんね。

短期的な競争では厳しくて苦しくても、データと専門サービスの両方の質にこだわり、できるだけ高付加価値なサービスを提供していくという基本的な姿勢は変えないで頑張って行きましょう!

それがマイボイスらしさだと思います。

2010年7月23日 (金)

失注

こちらもモニター関連の情報ですが、秋山さんが追っかけてきた某生命保険会社系シンクタンクの大型案件が残念ながら失注してしまいました。

15社の生命保険の契約者の全てで、500人ほどの契約者から意見を集めて分析するというスペックで、最後までコンペに残っていたのは、当社とマクロミルの2社だったそうです。

結果的にはマクロミルに負けてしまったわけですが、その原因が回収力の差でした。

金額は当社が570万円でマクロミルは620万円と1割ほど勝っていたのですが、当社の場合は3社の生命保険会社の契約者で計画の500人が微妙に集まりません。

足りない保険会社の契約者もそれぞれ300~400人は集められる見込みでしたし、分析的にはこの位のサンプル数があれば問題ないと思われますが、やはりしっかりスペック通りに情報を集める方を優先したようでした。

秋山さんには提案営業を粘って頑張ってもらったのに、会社の経営資源で負けてしまって申し訳なく思います。

もちろんリサーチ会社に求められるのはパネル数や回収数だけではありませんし、当社がマクロミルより強い部分、優位性のある部分も沢山あります。

ただ、この様な単純な理由で負けるのは悔しいですし、機会損失の影響が大きいので、パネル環境の強化には積極的に取組んで行きたいと思います。

秋山さん、粘り強い提案、大変ご苦労様でした。

2010年6月30日 (水)

競争力

社内ブログなのでできるだけ生の情報をお伝えします。

いくつかのルートから、マクロミルがヤフーVIの吸収後に約200人をリストラするという噂が伝わってきました。

真偽はもちろん分かりませんが、ヤフーVIの利益率は10%程度ですので、吸収後も30%の利益率を保つにはその位の大幅なコストカットをしないと実現できませんので、ありうることかもしれません。

また、モーレツ営業のマクロミルと、どちらかというと技術志向のヤフーVIでは、企業風土も価値観も異なります。マクロミルの価値観や仕事の進め方に合わない人は辞めざるを得なくなるでしょう。

マクロミルの社員は多忙な時期は平均で100時間の残業をしているそうです。そして、非常に厳しい営業ノルマ、生産ノルマを果たすため、組織が成長するために必死で働いています。

会社には色々な価値観や経営のやり方があります。私は行動指標にも示しているように、マイボイスをできるだけ社員の人間性や主体性を大切にする会社でありたいと考えています。

ただ、一方では、マクロミルの様に大きな組織力を持ち、社員がモーレツに働いている会社と厳しい企業競争をしているのも避けられない事実です。

彼らと戦い当社が継続して行くには、当社もビジネスに対してもっと厳しい姿勢で仕事に取組まなければなりません。

とはいっても、当社自身の価値観を壊して、100時間の残業を皆さんに強いてでも30%の利益を作るということではありません。もっと各自の目標やチームのミッション、そして、経営計画の達成や、収益性の向上にもっとアグレッシブに取組む風土を作るということです。

市場競争に目を向けないでマイペースでやっていては会社が駄目になり全員が不幸になってしまいます。そうならないためにもっと目標やミッション、経営計画達成に拘った組織運営をしていかなければならないと感じています。

仕事には「Business is business 」という気持ちで取組み、しっかりと計画を達成して、そこで出た利益を皆さんの待遇改善や事業投資に振り向けられるようにしたいというのが私の考えです。

今期は必ず経営計画を100%達成しなければなりません!

私も意識を変えてシビアな気持ちで仕事に取組みますので、皆さんも市場で競合企業と激しく戦っているという自覚を持って、一緒に頑張って下さい。

2010年6月29日 (火)

業界変動

先週の朝会でも話をしましたが、マクロミルがヤフーバリューインサイトを、8/1に吸収合併することが決りました。

マクロミルのヤフーVI社の吸収ですが、一方ではマクロミルの株式の24%がヤフーGによって保有され、マクロミルがヤフーの関連会社になるという構造でもあります。

ネットリサーチの売上で1位と2位が一緒になるので、とても大きな競合会社が出来るということは間違いありません。組織力、営業力、システム力ではとても敵わない存在になるでしょう。

では、当社としては何で対応していくのか。

私は戦い方は色々あると考えています。

リサーチは専門サービスを提供するビジネスですので、インフラと営業力だけではありません。リサーチの専門性や責任感があり安心して任せられる対応力、それにデータの質という、サービスそのものの質が重要な要素になります。

「マイボイスは専門知識が良く分かっていて、親切、丁寧に対応してくれるから安心して任せられる。」と思ってもらえるように、全員が専門性を高め、お客様に喜ばれ信頼されるサービスを提供するという強いプロ意識を持って仕事に取組むことが重要なのだと思います。

マクロミルには既存の調査会社から沢山のリサーチャーが入社しましたが、その多くは営業優先とハードな職場の環境に馴染めず退社していると聞いています。当社のリサーチャーがしっかり育ち、技術力を身に付けて、顧客本位の一貫対応を行って行けば、専門性や信頼性で勝てるサービスが作れると思います。

また、マクロミルモニターの多頻度回答や、データクリーニングをしないで納品するというデータの品質基準にも問題があるでしょう。データの品質というサービス面でも当社に優位性があります。

もう1つは価格対応力です。組織が大きくなればなるほど間接費用は高くなります。そして、彼らは上場しており現在の約30%という高い経常利益率を落とす戦略は取れません。コスト構造や計画利益から考えると、当社は彼らより3割は安い金額でお客様にサービスを提供することができます。

彼らは、よりインフラ型、装置型、システム型、分業型のビジネスに展開するでしょう。当社はより人中心の人的専門サービス型に展開することで、彼らとは異なる価値の提供できる会社にして行きたいと思います。

皆さんは、当社の価値観やビジネスに対する取組を理解し、専門サービスをしっかり提供できることを目指して入社してくれた方が多いと思っています。

マイボイスの拘りと価値は何なのか、そのことをしっかり見つめながら、専門性と品質の高い信頼されるサービスを、できるだけリーズナブルな価格でお客様に提供する、ことを目指して頑張って行きましょう。

2010年6月 8日 (火)

景況感

先日、インテージの部長さんと諸々の情報交換をしました。

1ヶ月ほど前は3月、4月が急に忙しくなって、もう不況から脱したのではないか、流れが変わったのではないかと話していましたが、5月、6月は案件が減ってしまったと聞きました。

景気が少しづつは回復しているとはいえ、まだ本格的ではなく揉んでいる状況なのかもしれません。

先日新聞を読んでいたら、2010年3月期の決算で増益になっている上場会社が増えたと書いてありました。

そうか、それはいい事だと思って読み続けると、それでも2009年度の上場企業の経常利益の合計額は2007年度の4割強だと書いてありました。企業の業績が回復してきたとは言っても、まだ2年前の半分にも戻っていないいんですね。

こういう状況だと企業も新しいことに取組もうという勢いが生まれず、マーケティングにかける予算も限られてしまいます。

今期は景気も少しづつ良くなって来ると思いますが、しばらくは慎重に見ていく必要がありそうです。

2010年5月13日 (木)

景気の潮目

インテージの部長さん2人と会食をしながら情報交換をしました。

お2人とももうずいぶん前から親しい関係を続けさせてもらっていますが、昨年11月に資本提携をしてからはより親密に情報交換ができるようになりました。

インテージさんの強みは、50年の歴史の中で積み重なったリサーチの技術と経験で豊富もありますが、パネル事業という固定収益を生む事業を持っているところもあります。

今回の不況で多くのリサーチ会社は業績不振に喘いでいますが、インテージさんのパネル事業はとても良い収益を生みながらまだ成長を続けているそうです。

当社も戦略会議で「アドホックに頼らない固定収益事業の創出」を1つの方向性として取り決め、昨年度からSLIのパネル協業を始め、今期はMyELによる情報販売の収益化に注力しています。

そして、必要な売上の2~3割は固定収益で賄える収益構造を早く作りたいと考えています。

今回、彼らから「2月頃からネット調査の仕事が増えてきて、4月はあまり値引をしなくても案件が取れるようになった」という話しも聞きました。

彼らは大きいので市場の動向を私達よりも早く掴める立場にいます。そんな会社の案件が増えてきたということは、もしかすると景気の潮目が変わってきたのかもしれません。

そんなことも期待しつつ、今期の営業活動を進めて行きましょう。