リサーチ業界の変遷2
マクロミル社はリサーチの知見のないリクルート出身者の数名で始めた会社で、自動化による早さと安さでリサーチ市場を席巻して行きました。
そして、他のリサーチ会社もその低価格と短納期に合わせざるを得なくなり、従来型リサーチ会社の多くは市場の変化に追いつけずになくなったのが実情でした。
マクロミルはその後ヤフーの傘下になり、そして、米国ベインキャピタルに売却されて、今は投資会社が主要な株主のオランダ人が社長の会社になっています。
成長期には平均90時間の残業とも噂されたほどハードに働いていた社員は、もう殆ど残っていないと聞いています。
創業者も、ヤフーも、ベインキャピタルも多額のキャピタルゲインを得ましたが、それによってネットリサーチの価格が先進国で1番安くなり、多くの技術力のあったリサーチ会社が撤退せざるを得なくなったのは、日本のリサーチ業界と日本の産業にとってどうだったのでしょう。
それでもお客様に役立つ良質なリサーチが提供できて、この業界で働く若者が自信と誇りを持って働ければ良いのですが、今のリサーチ業界は多くの歪みを抱えてしまったように感じます。
毎日7、8件もの調査の依頼を行う多頻度回答や、数時間で回収を行う短時間回収、予備調査は2~3ポイント(円)、本調査でも1問が1~2ポイント(円)という極端に安い謝礼で、リサーチャーも調査設計に必要な時間が取れない状態では、良いリサーチもパネルの維持もできません。
しかし、市場がどうとか、あの会社がどうとか言っていても何も生まれません。
当社は経営理念にある様に、専門的で高品質のリサーチサービスの提供を目指し、事業会社と大学の先生方から「しっかりしたリサーチならマイボイスコムに頼むのが良い。」と思ってもらえるようになることです。
そのためにも受託生産のリサーチだけでなく、デジタルマーケティング分野で安定した固定収益を作って、それによってリサーチワークにもう少し余裕を持たせる環境を作りたいと考えて、藻掻いてきた5年間でした。
この構想も少しづつは動いているので、自分達の足元を良く見ながら、決算改善と技術力向上に努めて行きたいと思います。
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新型コロナによる緊急事態もあと9日間で終わる予定です。
そして、今はとにかく社員の安全と健康第一で対応して、コロナ終息後はリーマンショック以上の大不況になるとも言われていますので、今期の事業をどう乗り越えるかはそれ以降で真剣に考えて行きましょう。
予想される大不況の中で体力にないリサーチ会社は淘汰されて、またリサーチ業界は大きく変わる様に感じています。
当社が淘汰される側になる訳には行きませんから、しっかり知恵を絞りながら、積極的に攻めの姿勢で行動して行きましょう!



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